浄心庵・長尾弘先生「明来闇去」

 ~ 誰れもが幸せになれる御教え ~

明来闇去

2021-01-17 00:17:04 | 明来闇去

   恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より

           第五章 心の曇りをとるための反省

            前世の親子が今生で嫁姑となる


先の続き・・・

この話をさせてもらうと、それを聞いた方は、
それからお姑さんとうまくやっていけるようになったそうです。
苦しみの中から心が開いたのでしょう。
前世の因縁が現在の謎を解く鍵になるというのは、よくあることです。
潜在意識にははかり知れない記憶が録音テープのごとく記録されています。
嫁と姑の問題はなかなかたいへんで、いいお嫁さんほど夫に尽くしますから、
それを息子を取られたように思って、お姑さんの方ではお嫁さんを憎く、
また、妬ましく思います。

そうかと思えばまた、できのわるいお嫁さんであれば、
お姑さんは今度は息子を大切にしないと言って怒り、
お嫁さんに不満を持ちます。

こういう因縁を消滅させるのに、
過去世を知ることが助けになることもありますが、
決して過去世にとらわれないようにしたいと思います。
なぜかといえば、過去は過ぎ去ったものだからです。
又、過去世のために現在を破壊してはならないからです。
そこで、いろいろな角度から相手と自分との関係について思い変えをしてみて、
自分の心をよく反省してみるといいのです。
シミュレーションのようなものです。

ただし、未来に起こりうる場合を想定するのではなく、
過去にきっとこうだったに違いないと、想像力を駆使してみるわけです。
相手と調和する方向に思いを変えればいいのです。
とにかく、自分の心を苦しめることは神の御心に添わないので、
幸せになれないことを忘れないことです。

潜在意識の深くへと降りていきますと、今生だけでなく前世、前々世と
ずっと過去の記憶が幾層にもわたって保存されています。
それをさらに突き抜けていけば、神我に到達します。
昔から神道の行法にも鎮魂帰神というのがあります。
魂鎮(たましず)めという言葉もあります。

毎日忙しく頭脳を駆け巡る想念感情や思考からしばし意識を離して心の内奥に
向け、呼吸も心身もくつろがせます。
心静かに反省していきますと、あたかも澄んだ湖面に空や雲や樹々や鳥が
映るように、ふだんは意識されないことまでが心に映ってまいります。

そうして心を見詰め直し、反省されることをお勧めします。
そうすると、これまでとは違った観点から相手と自分の関係を見直し、
また自分の想念や行為についても大いに反省する機会を自らに与えることに
なるでしょう。


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