~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第三 大なる章
九、ヴァーセッタ
618、人間のうちで司祭の職によって生活する者があれば、
かれは司祭者であって、バラモンではないと知れ。
ヴァーセッタよ。
619、人間のうちで村や国を領有する者があれば、
かれは王であって、バラモンではないと知れ、
ヴァーセッタよ。
620、われは、(バラモン女の)胎から生まれ(バラモンの)
母から生まれた人をバラモンと呼ぶのではない。
かれは〈きみよ、といって呼びかける者〉といわれる。
かれは何か所有物の思いにとらわれている。
無一物であって執着のない人、
―――かれをわたくしは〈バラモン〉と呼ぶ。