『ブラック・ウィドウ』(原題:Black Widow)
監督:ケイト・ショートランド
出演:スカーレット・ヨハンソン,フローレンス・ピュー,デヴィッド・ハーバー,
O・T・ファグベンル,レイ・ウィンストン,レイチェル・ワイズ他
何の割引もない日、もったいないかなぁと思いつつ、IMAX版を鑑賞。
109シネマズ箕面にて、もちろん字幕版です。
1年以上前に公開されているはずが、コロナのせいで今まで延期に。
劇場公開はしない可能性まで示唆されていたところ、なんとか公開。
今は配信スルーという言葉があるのですね。時代の流れを感じます。
何はともあれ、これを劇場で観られたことに感謝。
“アベンジャーズ”の一員、ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウの生い立ちについて。
こんな幼少期を過ごしていたんだなぁ。
孤児のナターシャは、同じく孤児のエレーナと姉妹として暮らしていた。
父親アレクセイはレッド・ガーディアンを名乗るロシアのソルジャー、
母親メリーナは科学者で、実は夫婦ではないし、ナターシャたちの親でもない。
擬似家族だったが、それでも幸せな日々を過ごしていた。
しかしある日、スパイ養成プログラム“レッドルーム”を支配するドレイコフが作戦を実施。
その命を受けたアレクセイとメリーナはナターシャとエレーナを再びレッドルームへと送り込む。
それから20年以上が経過し、アベンジャーズの一員となっていたナターシャはエレーナと再会。
ドレイコフに洗脳されて暗殺をしつづけていたエレーナがその洗脳を解き、
ほかのウィドウ(=ドレイコフに洗脳されている女スパイたち)を助けようとしていることを知る。
こんな感じの物語です。
ナターシャ役はご存じ、スカーレット・ヨハンソン。
彼女の後ろ姿というのかお尻、素晴らしくないですか。
生まれ変わるとしたら、こんなお尻の持ち主になりたいです(笑)。
エレーナ役はフローレンス・ピュー。
彼女を見ると私はなんとなく伊藤沙莉を思い出します。
ハスキーボイスで超美人というわけでもスタイルがいいわけでもない。
でも一度見たら忘れられない魅力があります。
ナターシャに劣等感丸出しのエレーナが、ブラック・ウィドウの仕草を皮肉ったり、
格好良く登場するナターシャのことを「絶対わざとやってる」と恨めしげに言ったり、
ふたりのそんな会話が可笑しくて何度も笑いました。
ほとんど台詞のない殺人マシーン役がオルガ・キュリレンコ。
こんな絶妙のキャスティングをした監督も女性。
『さよなら、アドルフ』 (2012)のケイト・ショートランドです。
ミニシアター系の作品しか撮らない人だと思っていたらこんなで驚いた。
でも、女性の共感を得そうなハリウッド大作だと思います。
エレーナの「初めて自分で買った服」がなかなか効いていて泣きそう。
墓参りのシーンを見ると、続編撮る気かしらんと思うけど、さすがにもう要らんのでは。(^^;