夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ラブ・ダイアリーズ』

2009年10月23日 | 映画(ら行)
『ラブ・ダイアリーズ』(原題:Definitely, Maybe)
監督:アダム・ブルックス
出演:ライアン・レイノルズ,アイラ・フィッシャー,アビゲイル・ブレスリン,
   エリザベス・バンクス,レイチェル・ワイズ,ケヴィン・クライン他

日本では劇場未公開のレンタル新作。
主たる役どころの出演者を見ると、昨年はまだ知名度イマイチで、
ビデオスルーされたのも納得ですが、まさに今、話題の人ばかり。
主役は、公開中の『あなたは私の婿になる』の婿役で、
その娘役は、同じく公開中の『私の中のあなた』の娘役。
彼女役は、一昨日からレンタル開始の『お買いもの中毒な私!』の主役。

妻子と別居中で、離婚が決まっているウィル。
週に2日は娘のマーヤを幼稚園へ迎えに行って一緒に過ごす。

ある日、幼稚園へ行くと、園児たちが異常な興奮状態。
どうやら性教育の時間があったらしい。
子どもに問い詰められて親たちはしどろもどろ。
自分が生まれるに至った経緯を聞きたがるマーヤに、
ウィルは恋愛遍歴について話し始めるのだが……。

ウィルの話に出て来る女性は、
エミリー、サマー、エイプリルの3名。
誰が母親かすぐにはわからぬように、
ウィルは偽名で話を進めます。

学生時代にぞっこんだったエミリー。
大統領になることを本気で夢みていたウィルは、
取っかかりとしてクリントンの選挙事務所で働くため、
エミリーのもとを離れて田舎から都会へ。
太田裕美の『木綿のハンカチーフ』の世界です。

その都会に住むエミリーの友だち、サマー。
ウィルはエミリーから頼まれた包みをサマーに届けます。
知的な美人大学院生である彼女は、熟年の大学教授と同棲中。
彼女に不意にキスされて、どぎまぎするウィル。

選挙事務所のコピー係、エイプリル。
彼女とはなんとなくウマが合い、お互いに気になる存在でありながら、
友情は友情のまま育てようとします。

ウィルの話に鋭い突っ込みを入れながら聞くマーヤ。
この人がママであってほしいという願いもあるけれど、
まだ幼稚園児なのに、一女性としてウィルの行動に駄目出し。
それがとても効果的。

こんなオチかよとがっかりしたら、まだ続きが。
鮮やか、爽やかなラストに思わずニッコリ。
かなり安直な邦題がもったいない。
原題は、素敵なシーンで登場する台詞、“Definitely, Maybe”です。

ライアン・レイノルズはこんな純朴ななりをして、
No.1セクシー女優のスカーレット・ヨハンソンと結婚していたとは。
やるなぁ。

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