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『弥生、三月 君を愛した30年』

2020年04月02日 | 映画(や行)
『弥生、三月 君を愛した30年』
監督:遊川和彦
出演:波瑠,成田凌,杉咲花,岡田健史,小澤征悦,黒木瞳,
   岡本玲,夙川アトム,矢島健一,奥貫薫,橋爪淳他
 
TOHOシネマズ西宮にて、『初恋』『一度死んでみた』→これ。
 
監督はTVドラマ『家政婦のミタ』などの人気脚本家・遊川和彦。
『恋妻家宮本』(2016)に続く監督第2作です。
30年を3月の日々だけで見せるというとても面白い試み。
 
1986年3月。
高校生の結城弥生(波瑠)は、同じ高校に通う山田太郎(成田凌)とバスの中で遭遇。
太郎は弥生の親友・渡辺サクラ(杉咲花)の想い人。
サクラは、サッカー部のエースである太郎のプレーを見るのを楽しみにしていたのに、
太郎が突然サッカーをやめてしまったのだ。それを強い口調で咎める弥生。
後にサクラが病気を患っていることを太郎は知る。
 
それから太郎はサッカーを再開。3人は親友になる。
弥生と太郎、お互いに惹かれ合っているはずなのに、
サクラへの遠慮があってどうしても想いを口に出すことはできない。
やがてサクラはこの世を去り、2人もそのまま卒業、別々の道を歩み始める。
 
太郎の結婚、子どもが生まれて、離婚して。
弥生の結婚、恨みしかない親の介護を引き受け、東日本大震災に遭う。
 
ずっと好きだったのに、一緒になれない2人。
一緒になるきっかけはいくらでもあったのに、タイミングが悪くて逃してばかり。
そのうち罪悪感から太郎から逃げ回るようになる弥生。
どうしてだよと太郎ならずとも言いたくなる。
30年越しの想いをどうか断ち切らないでって。
公衆電話を見ると切ない気持ちでいっぱいに。
「あのときケータイがあれば」と言う太郎の言葉に苦笑いしてしまう。
 
お互い好きなら、絶対手放しちゃ駄目だ。
 
エンドロールの後まで席は立たないでくださいね。
そっか、生まれたときから運命だったんだ。

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