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『真田十勇士』

2016年10月04日 | 映画(さ行)
『真田十勇士』
監督:堤幸彦
出演:中村勘九郎,松坂桃李,大島優子,永山絢斗,高橋光臣,
   駿河太郎,村井良大,松平健,加藤雅也,大竹しのぶ他

先週の日曜日にTOHOシネマズ西宮で2本ハシゴの2本目。
前述の『ある天文学者の恋文』の後に。

大河ドラマを観ていないので、『真田丸』がどうなっているのか、
それに併せた本作の製作・上映なのかどうか全然知りません。
とにもかくにも大河が始まるよりもずっと早い2014(平成26)年、
青山劇場で上演された舞台劇『真田十勇士』を映画化。
舞台で演出に当たった堤幸彦が監督、主演は舞台と同じ中村勘九郎
その他のキャストも多くが舞台とかぶっています。

関ヶ原の戦いから14年が経ち、天下統一目前の徳川家康(松平健)。
それに対し、豊臣秀吉の側室・淀殿(大竹しのぶ)が息子の秀頼(永山絢斗)を立てて復権を狙う。
両者の対立は深まる一方で、緊迫した空気が流れている。

そんななか、真田幸村(加藤雅也)と猿飛佐助(中村勘九郎)が出会う。
幸村は名将と謳われていたが、本当はそうではないのだと自ら言う。
たまたま運良く勝ちに恵まれてきただけで、実はただの腰抜け。
その見た目の良さも手伝ってすっかり英雄扱いされてしまったのだと。

そこで佐助は、「あんたを本物の英雄にしてやろうじゃないか」。
チーム結成のため、さっそくスカウトに出ると、霧隠才蔵(松坂桃李)、
筧十蔵(高橋光臣)、三好清海(駿河太郎)、海野六郎(村井良大)、
三好伊三(荒井敦史)、真田大助(望月歩)、望月六郎(青木健)、
由利鎌之助(加藤和樹)を仲間に引き入れ、「真田九勇士」を名乗る。
やがて九勇士の一人だとホラを吹いて回っていた根津甚八(永山絢斗の一人二役)を捕らえると、
そっちのほうが語呂がいいからと甚八も入れて「真田十勇士」に。

情報を巧みに操作しながら十勇士の武勇伝を巷に流すうち、
淀殿からお声がかかり、幸村と十勇士は大阪城入りするのだが……。

伝承における架空の十勇士。
本当にこんな人たちがいたら、さぞかし面白かろうと思います。
そこそこは楽しめますが、笑いの点ではイマイチ。
それと、淀殿の大竹しのぶはちょっと歳食いすぎじゃないでしょか。
凄みが利きすぎて怖いから、せめてあと10歳ぐらい若い女優にならんかったか。

アニメーションが要らないという意見もありましょうが、
私はアニメのシーンがむしろ楽しかったかも。
「これはアニメーション作品ではありません。もうじき本編が始まります」というテロップにウケました。

寝てしまいそうになった箇所もいくつか。
ただ、淀殿と秀頼、幸村と大助、抜け忍の火垂(大島優子)とその父親(伊武雅刀)という
それぞれの親子の絆にはちょっぴり涙。
特に伊武雅刀の「不肖の娘ではございますが」という件は泣かせます。

戦闘シーンにもそれなりの迫力がありましたが、
これはもしかすると舞台のほうが楽しいかも。

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