夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『散り椿』

2018年10月15日 | 映画(た行)
『散り椿』
監督:木村大作
出演:岡田准一,西島秀俊,黒木華,池松壮亮,麻生久美子,緒形直人,柳楽優弥,
   芳根京子,駿河太郎,渡辺大,石橋蓮司,富司純子,奥田瑛二他
ナレーション:豊川悦司

TOHOシネマズ伊丹にて、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』の次に。

来年80歳になる木村大作監督、キャストはいつも豪華です。
この人の撮るものにケチをつけてはいけない雰囲気がありますよねぇ。
申し訳なくも苦笑いしてしまうこともよくあるので、
これは葉室麟原作ということ以外には期待せずに観に行きました。
そうしたら、わりと良かった。「わりと」ですみません。(^^;

時は19世紀。扇野藩(架空の藩)の平山道場で四天王と謳われた剣豪がいた。
それは瓜生新兵衛(岡田准一)、榊原采女(西島秀俊)、篠原三右衛門(緒形直人)、坂下源之進(駿河太郎)。
新兵衛は藩の不正を糺そうとして失敗、放逐されたゆえ浪人に。
それでも彼に連れ添い続けた妻・篠(麻生久美子)が病に倒れ、
1830(享保15)年、帰らぬ人となる。
そんな篠から託された最期の願いを果たすため、新兵衛は藩に舞い戻る。

新兵衛が訪ねたのは、篠の妹・坂下里美(黒木華)と源之進の嫡男・藤吾(池松壮亮)が暮らす家。
里美の夫が四天王のうちのひとり、源之進だったわけで、
源之進は一連の騒動に決着をつけるべく、腹を切って死んだ。
源之進の死は新兵衛と無関係とは言い切れず、新兵衛を泊めることを良しとしない藤吾に対し、
里美は新兵衛を快く受け入れ、手厚くもてなそうとする。

新兵衛が戻ってきたという噂はただちに周囲を駆け巡り、
今さら彼に当時の不祥事を蒸し返されては困る家老・石田玄蕃(奥田瑛二)は、
組頭・宇野十蔵(新井浩文)らを使い、新兵衛を亡き者にしようと謀るのだが……。

時代劇はずっと苦手なジャンルでしたが、私も歳を取ったからか(笑)、
チャンチャンバラバラだけではない時代劇なら観られるようになってきました。
しかも、原作者の葉室麟は、私に時代劇の本も敬遠せずに読むべしと思わせてくれた人。
そんな人が去年急逝してしまって、とてもとても残念です。

話もわかりやすく、チャンバラの美しさもわかるような。
ちょっとミステリーっぽい部分の謎が明かされるときにはホロリ。
ただ、『追憶』(2017)の夕日然り、これも風景があまり美しいと思えないのはなぜ?

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『パーフェクトワールド 君と... | トップ | 『イコライザー2』 »

映画(た行)」カテゴリの最新記事