夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ブルックリンの恋人たち』

2015年03月24日 | 映画(は行)
『ブルックリンの恋人たち』(原題:Song One)
監督:ケイト・バーカー=フロイランド
出演:アン・ハサウェイ,ジョニー・フリン,ベン・ローゼンフィールド,メアリー・スティーンバージェン他

先週月曜日、「来年度に繰越不可分の有休を消化するために取った休み」最終。
これで繰越できない分は全部使いきってスッキリ。

朝から車でミナミへ向かい、TOHOシネマズなんばで3本ハシゴの予定。
春場所の真っ最中で、難波の横断歩道をお相撲さん数人が闊歩。
そういえば、20年以上前、茨木のうどん屋で力士をよく見かけましたが、
あのうどん屋さんはまだ健在なのでしょうか。

人類学博士号の取得を目指すフラニー・エリスは、モロッコに拠点を置いて研究を続けている。
ある日、母親のカレンから電話があり、弟のヘンリーが事故に遭ったと聞かされる。

フラニーとヘンリーは長らく疎遠。
ヘンリーが大学を辞めてミュージシャンになると言うものだから、フラニーが猛反対したのだ。
本当に大学を辞めたヘンリーはこつこつと音楽活動を続け、
フラニーにも聴いてほしいとよく連絡を寄越していた。
しかし、フラニーはことごとくそれを無視して今日に至る。

ニューヨークへ帰郷したフラニーが病室を訪れると、ヘンリーは昏睡状態。
いつ目覚めるのか、目覚める日が来るのかどうかもわからない。
ヘンリーの部屋で彼が憧れるミュージシャン、
ジェイムズ・フォレスターのライブチケットを見つけたフラニーは、
弟に代わってライブへと足を運ぶ。

ライブ終了後、ジェイムズに声をかけるフラニー。
あなたの大ファンである弟が入院中ですと。
すると翌日、ツアー中にもかかわらず、ジェイムズが病室を訪れ、
意識のないヘンリーのために歌ってくれる。

フラニーはヘンリーの好きなものを知ろうと、弟の日記帳をめくり、
そこに記された場所を巡る。ダイナー、楽器店、ライブハウス、etc.。
ヘンリーに聴かせたくて、あらゆる場所の音を集めるフラニーとそれにつきあうジェイムズ。
いつしかふたりは惹かれ合うようになるのだが……。

これもまた音楽の映画
似た雰囲気の『はじまりのうた』と比較すると、音楽としてはそちらのほうが好みでした。
だから、本作の音楽を聴いてもそこはあまり印象に残らず。
けれど、朝昼晩とさまざまな表情を見せる街の様子、それに伴う音が心地いい。

監督はこれが長編デビュー作だそうです。
リチャード・リンクレイター監督の『恋人までの距離』(1995)とも似た雰囲気で、
それゆえこんな邦題になったのではと思いますが、いろいろと二番煎じの感が否めません。
なんだか惜しいのですが、それでも夜明けの冷たい空気と人の温もりを感じさせる映像は素敵で、
駄目出しする気にはなれなかったりして。
フラニー役のアン・ハサウェイ、カレン役のメアリー・スティーンバージェン
作品の格を上げているのかも。
これからオリジナリティが出てくることに期待します。

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