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『龍三と七人の子分たち』

2015年05月15日 | 映画(ら行)
『龍三と七人の子分たち』
監督:北野武
出演:藤竜也,近藤正臣,中尾彬,品川徹,樋浦勉,伊藤幸純,吉澤健,小野寺昭,
   安田顕,矢島健一,下條アトム,勝村政信,萬田久子,ビートたけし他

大阪ステーションシティシネマで2本ハシゴの2本目。
前述の『フォーカス』の上映終了が10:15、本作の開映が10:15。
またこんなタイトなスケジュール組みをしてしまいました。

70歳になる龍三(藤竜也)は、かつては“鬼の龍三”と誰しもから恐れられたヤクザ。
しかし、引退した今、息子の龍平(勝村政信)一家と同居、肩身の狭い思いをしている。

連休中に龍平が嫁の実家へ帰省し、龍三が留守番をしていると、オレオレ詐欺の電話が。
そうとは気づかない龍三が、家中の金を集めて相手との待ち合わせ場所へ出かけると、
龍三と一杯飲む約束をしていたかつての仲間・マサ(近藤正臣)が現れる。
龍三が次々と出す不審な「金目の物」、そしてマサとの会話に、
ヤバイと思った相手はすたこら逃げ帰る。

オレオレ詐欺をはじめとして、最近さまざまな詐欺や悪徳商法で荒稼ぎしている“京浜連合”。
仕切っているのは暴走族上がりの西(安田顕)という男らしい。
それを知った龍三とマサはもはや黙っていられず、
かつての仲間を呼び集め、“京浜連合”を成敗してやろうと立ち上がるのだが……。

北野武監督の作品は、いつもかなり体力を要するので、パスしがちでした。
これはきっとこれまでの彼の作品が好きだった人には軽いのでしょうね。
だから気楽に観られます。

龍三とマサのほか、はばかりのモキチ(中尾彬)、早撃ちのマック(品川徹)、ステッキのイチゾウ(樋浦勉)、
五寸釘のヒデ(伊藤幸純)、カミソリのタカ(吉澤健)、神風のヤス(小野寺昭)。
小野寺昭なんて、私らの世代では『太陽にほえろ!」の殿下以外の何者でもない(笑)。

共感能力の高い年齢層のお客さんが多かったこともあり、つられて笑いました。
そうでなかったらここまで笑えなかっただろうと思いますし、あんまり内容はありません。
しかし、キャストを誤らなければ作品として成功するいい例かと。
藤竜也は入れ墨があっても指を詰めていても品がある。
わははと笑ってスッキリ、老齢の役者さんたちも皆楽しそうだもの。これでOK。

キャストの皆様、とにかく長生きしてください。

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