《た》
『探偵なふたり』(英題:The Accidental Detective)
2015年の韓国作品。
抜群の推理力を自負するデマンは、刑事になりたくて仕方がなかったのに、
膝が言うことを聞かなくて身体検査で不合格となる。
妻と幼い子ども2人を抱えてマンガ喫茶の店長となるが、
その片手間に推理オタクぶりを発揮して未解決事件のサイトを運営。
本業そっちのけでサイトにかまけているものだから、妻はぶりぶり怒っている。
一方、デマンと一緒に受験した親友のジュンスは合格して刑事に。
ジュンスがいるのをいいことに、警察に出入りしては捜査に口出ししようとするデマン。
そんなデマンを鬱陶しく思っているのがジュンスの先輩刑事テス。
テスは凄腕の伝説的刑事だが、熱血ぶりがあだとなって閑職に。
ある日、ジュンスが殺人容疑で逮捕され、現職刑事の犯罪ということで世間は騒然。
ジュンスの潔白を信じるデマンはテスと利害関係を一致させ、
犬猿の仲のふたりが手を組んで独自に捜査を進めるのだが……。
デマン役にクォン・サンウ、テス役にソン・ドンイル。このコンビがなかなかに可笑しい。
結構笑った。続編もアリだなと思わせるミステリーコメディです。
《ち》
『チリ33人 希望の軌跡』
2015年のアメリカ/チリ作品。
世界中が固唾を呑んで見守ったチリで起きた落盤事故の奇跡の生還劇を映画化。
2010年8月、サンホセ鉱山に鉱夫33人が入坑。
まもなくして落盤事故が発生、坑道の奥深くに全員閉じ込められてしまう。
これまでの同様の事故では生存者ゼロ、閉山して、はい、終了。
民間の鉱山へ政府が救助に出向くことなどあり得なかったが、
若手の鉱業大臣が大統領に進言、救助活動に乗り出す。
生きているとすれば、地下700メートルの避難所にいるとおぼしき33人。
予備の食糧はたった数日分しかなかったが、
鉱夫のひとり、マリオの冷静な判断と行動、統率により、
事故発生から17日目に33人全員の生存が確認される。
しかし、誰も経験のない地下700メートルからの救出は困難を極め……。
マリオにアントニオ・バンデラス、イケメン鉱業大臣にロドリゴ・サントロ。
救助活動のリーダーにガブリエル・バーン、鉱夫の姉にジュリエット・ビノシュ。
素行に問題ある鉱夫たちが殺し合いでもするのではないかと懸念されていたのに、
よくも全員無事で。これは劇場で観たかった。
《つ》
『追憶と、踊りながら』(原題:Lilting)
2014年のイギリス作品。
カンボジアに生まれ、英国に暮らす新鋭ホン・カウ監督の長編デビュー作。
ロンドンの老人ホームに入所しているカンボジア系中国人女性ジュン。
英国に移住して数十年だというのにまったく英語を覚える気がなく、
話し相手はしばしば姿を見せる自慢の一人息子カイのみ。
一方、カイは自分がゲイであることをジュンにカミングアウトできずに悩んでいた。
カイと同棲するリチャードのことをジュンは嫌っているがゆえ、余計に。
ところが、やっとカイがジュンに打ち明けるつもりだった日、
カイは交通事故に遭ってこの世を去ってしまう。
深い悲しみに暮れるリチャードは、ジュンのもとを訪ねるのだが……。
リチャード役のベン・ウィショーは陰のある役にぴったんこ。
DVDで観た中では非常に心に残った1本。泣けて泣けて。
《て》
『天国からの奇跡』(原題:Miracles from Heaven)
2016年のアメリカ作品。
テキサスの田舎町に暮らす敬虔なクリスチャン一家のビーム家。
動物病院を営む父親ケヴィンと母親クリスティ、可愛い三姉妹。
ところが次女アナが原因不明の消化器系難病を患う。
ボストンに名医がいると聞いて電話をかけるが、予約は9カ月先までいっぱい。
このまま待っていては娘が死んでしまうと、クリスティはアナを連れてボストンへ。
噂の小児科医ヌルコに診察を求めてアポなしで乗り込むのだが……。
『祈りのちから』同様、やけに宗教色が強いなぁと思ったら、
どちらも「クリスチャン映画3作品連続公開」というイベントの一環として公開された作品。
飲食物をまったく消化できないアナの腹部は膨張、痛みも伴うので大変です。
ところが、樹洞に落ち、意識を失っている間に神様と遭遇。
神様から「目が覚めたら治っているよ」と言われ、本当にそうなりましたという。
これ実話だそうで。
頭を打ったことが幸いして、脳からの指令がちゃんと体に届くようになったのか。
いい話ではありますが、こう宗教色が強いと日本人には受け入れづらい。
《と》
『トリプル9 裏切りのコード』(原題:Triple 9)
2015年のアメリカ作品。
凶悪犯罪都市アトランタで、武装グループによる銀行強盗事件が発生。
グループリーダーのマイケルがロシアンマフィアから命じられての強盗だったが、
マイケルはこれを最後にロシアンマフィアとの関係を断つつもり。
しかしマフィアの女ボス・イリーナはそれを許さず、マイケルの妻子を拉致し、
今度は国土安全保障省の施設を襲撃せよとマイケルに命じる。
追いつめられたマイケルは、警察の緊急コード“トリプル9”を利用する犯罪計画を練る。
トリプル9とは、警官が撃たれたさいの符丁で、これが発令されるや、
街にいるすべての警察官が現場への急行を最優先されるというもの。
撃たれる警察官として白羽の矢が立ったのは、実直な新人警官クリスで……。
マイケル役にキウェテル・イジョフォー、グループのメンバーにアンソニー・マッキー。
女ボス役がケイト・ウィンスレット、クリス役にはケイシー・アフレック。
クリスの上官にはウディ・ハレルソンと、男くさい豪華メンバー。
悪役の顔ぶれが最初に明らかになっているので、派手なドンパチのわりに退屈。
『探偵なふたり』(英題:The Accidental Detective)
2015年の韓国作品。
抜群の推理力を自負するデマンは、刑事になりたくて仕方がなかったのに、
膝が言うことを聞かなくて身体検査で不合格となる。
妻と幼い子ども2人を抱えてマンガ喫茶の店長となるが、
その片手間に推理オタクぶりを発揮して未解決事件のサイトを運営。
本業そっちのけでサイトにかまけているものだから、妻はぶりぶり怒っている。
一方、デマンと一緒に受験した親友のジュンスは合格して刑事に。
ジュンスがいるのをいいことに、警察に出入りしては捜査に口出ししようとするデマン。
そんなデマンを鬱陶しく思っているのがジュンスの先輩刑事テス。
テスは凄腕の伝説的刑事だが、熱血ぶりがあだとなって閑職に。
ある日、ジュンスが殺人容疑で逮捕され、現職刑事の犯罪ということで世間は騒然。
ジュンスの潔白を信じるデマンはテスと利害関係を一致させ、
犬猿の仲のふたりが手を組んで独自に捜査を進めるのだが……。
デマン役にクォン・サンウ、テス役にソン・ドンイル。このコンビがなかなかに可笑しい。
結構笑った。続編もアリだなと思わせるミステリーコメディです。
《ち》
『チリ33人 希望の軌跡』
2015年のアメリカ/チリ作品。
世界中が固唾を呑んで見守ったチリで起きた落盤事故の奇跡の生還劇を映画化。
2010年8月、サンホセ鉱山に鉱夫33人が入坑。
まもなくして落盤事故が発生、坑道の奥深くに全員閉じ込められてしまう。
これまでの同様の事故では生存者ゼロ、閉山して、はい、終了。
民間の鉱山へ政府が救助に出向くことなどあり得なかったが、
若手の鉱業大臣が大統領に進言、救助活動に乗り出す。
生きているとすれば、地下700メートルの避難所にいるとおぼしき33人。
予備の食糧はたった数日分しかなかったが、
鉱夫のひとり、マリオの冷静な判断と行動、統率により、
事故発生から17日目に33人全員の生存が確認される。
しかし、誰も経験のない地下700メートルからの救出は困難を極め……。
マリオにアントニオ・バンデラス、イケメン鉱業大臣にロドリゴ・サントロ。
救助活動のリーダーにガブリエル・バーン、鉱夫の姉にジュリエット・ビノシュ。
素行に問題ある鉱夫たちが殺し合いでもするのではないかと懸念されていたのに、
よくも全員無事で。これは劇場で観たかった。
《つ》
『追憶と、踊りながら』(原題:Lilting)
2014年のイギリス作品。
カンボジアに生まれ、英国に暮らす新鋭ホン・カウ監督の長編デビュー作。
ロンドンの老人ホームに入所しているカンボジア系中国人女性ジュン。
英国に移住して数十年だというのにまったく英語を覚える気がなく、
話し相手はしばしば姿を見せる自慢の一人息子カイのみ。
一方、カイは自分がゲイであることをジュンにカミングアウトできずに悩んでいた。
カイと同棲するリチャードのことをジュンは嫌っているがゆえ、余計に。
ところが、やっとカイがジュンに打ち明けるつもりだった日、
カイは交通事故に遭ってこの世を去ってしまう。
深い悲しみに暮れるリチャードは、ジュンのもとを訪ねるのだが……。
リチャード役のベン・ウィショーは陰のある役にぴったんこ。
DVDで観た中では非常に心に残った1本。泣けて泣けて。
《て》
『天国からの奇跡』(原題:Miracles from Heaven)
2016年のアメリカ作品。
テキサスの田舎町に暮らす敬虔なクリスチャン一家のビーム家。
動物病院を営む父親ケヴィンと母親クリスティ、可愛い三姉妹。
ところが次女アナが原因不明の消化器系難病を患う。
ボストンに名医がいると聞いて電話をかけるが、予約は9カ月先までいっぱい。
このまま待っていては娘が死んでしまうと、クリスティはアナを連れてボストンへ。
噂の小児科医ヌルコに診察を求めてアポなしで乗り込むのだが……。
『祈りのちから』同様、やけに宗教色が強いなぁと思ったら、
どちらも「クリスチャン映画3作品連続公開」というイベントの一環として公開された作品。
飲食物をまったく消化できないアナの腹部は膨張、痛みも伴うので大変です。
ところが、樹洞に落ち、意識を失っている間に神様と遭遇。
神様から「目が覚めたら治っているよ」と言われ、本当にそうなりましたという。
これ実話だそうで。
頭を打ったことが幸いして、脳からの指令がちゃんと体に届くようになったのか。
いい話ではありますが、こう宗教色が強いと日本人には受け入れづらい。
《と》
『トリプル9 裏切りのコード』(原題:Triple 9)
2015年のアメリカ作品。
凶悪犯罪都市アトランタで、武装グループによる銀行強盗事件が発生。
グループリーダーのマイケルがロシアンマフィアから命じられての強盗だったが、
マイケルはこれを最後にロシアンマフィアとの関係を断つつもり。
しかしマフィアの女ボス・イリーナはそれを許さず、マイケルの妻子を拉致し、
今度は国土安全保障省の施設を襲撃せよとマイケルに命じる。
追いつめられたマイケルは、警察の緊急コード“トリプル9”を利用する犯罪計画を練る。
トリプル9とは、警官が撃たれたさいの符丁で、これが発令されるや、
街にいるすべての警察官が現場への急行を最優先されるというもの。
撃たれる警察官として白羽の矢が立ったのは、実直な新人警官クリスで……。
マイケル役にキウェテル・イジョフォー、グループのメンバーにアンソニー・マッキー。
女ボス役がケイト・ウィンスレット、クリス役にはケイシー・アフレック。
クリスの上官にはウディ・ハレルソンと、男くさい豪華メンバー。
悪役の顔ぶれが最初に明らかになっているので、派手なドンパチのわりに退屈。