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『キングスマン』

2015年09月22日 | 映画(か行)
『キングスマン』(原題:Kingsman: The Secret Service)
監督:マシュー・ヴォーン
出演:コリン・ファース,マイケル・ケイン,タロン・エガートン,マーク・ストロング,
   ソフィア・ブテラ,サミュエル・L・ジャクソン,ソフィー・クックソン他

TOHOシネマズ伊丹にて。

『キック・アス』(2010)の原作者と監督のコンビによる作品。
イギリス訛りの英語でこんなハチャメチャなもんを撮られたらたまりまへんな~。(^O^)

ロンドンのサヴィル・ロウにたたずむ高級テーラー“キングスマン”。
英国紳士のハリーは、表向きはこの店の仕立て職人だが、
その正体はといえば、どの国家にも縛られることなく秘密裏に正義を遂行する、
国際的スパイ組織“キングスマン”の凄腕エージェント。

ある日、ベテランエージェントのランスロットが何者かによって殺害される。
悲しみに暮れるひまもなく、欠員を補充することになったキングスマン。

そんな折り、貧困地区で荒んだ生活を送る若者エグジーからハリーに連絡が入る。
エグジーはかつてハリーをかばって亡くなった部下の息子。
ハリーは部下の妻子の面倒を生涯みるつもりだったが妻が拒否。
しかし働きざかりだった夫を失っては息子をまともに育てられず、
エグジーも不幸な境遇に陥ってしまったのだ。
父を亡くした当時、幼かったエグジーは、困ったことがあれば連絡せよと
ハリーから声をかけられたことを覚えていて、
ケチな窃盗で捕まったさいに秘密の番号に電話してみると、
ハリーが罪をもみ消しに来てくれたというわけ。

何がなんだかわからないが、ブタ箱にぶち込まれずに済んでラッキー。
その程度の認識しかなかったエグジーにハリーは説教する。
そして、チンピラに絡まれたエグジーを助けると、
エグジーの亡き父がいかに素晴らしいエージェントだったかを伝え、
同じ仕事をしてみないかと告げる。
こうしてエグジーは、ハリー以外のエージェントが推薦する若者たちとともに、
ランスロットの後釜をめぐる争いに参戦することに。

一方、IT業界で大成功を収めた富豪ヴァレンタインが不穏な動きを見せている。
奴が世界規模のテロを企てていることに気づいたキングスマンは、
リーダーのアーサーの指示のもと、ヴァレンタインを追うのだが……。

頭が爆発してぶっ飛ぶぶっ飛ぶ。
強烈なのに下品な印象がないのは英国紳士然としているゆえか(笑)。
ジョークも下ネタでありながらじゅうぶんに笑えるもので、
特にスウェーデンの王女、サイコーです。

オープニングはダイアー・ストレイツの“Money for Nothing”のイントロ部分のみ、
これだけでテンションだだ上がり。
エンディングはブライアン・フェリーの“Slave to Love”でこれも粋。

気の毒だったのはアーノルド教授役だったマーク・ハミル。
冒頭では危うく命は助かるものの、頭ぶっ飛んで速攻死亡の彼。
誰があのルーク・スカイウォーカーだったと思うでしょう。

ハリー役のコリン・ファース、真面目な顔してこんな酷いことするなんて楽しい。
ヴァレンタイン役のサミュエル・L・ジャクソン、完全にイカレています。
エグジー役のタロン・エガートンは昔のエミール・ハーシュみたい。
ふとした顔がマット・デイモンに似ていて今後の期待大。
キングスマンの一員、マーリン役にはマーク・ストロング。やっぱりこのハゲ、好きだわ私。

倫理観の高い人は怒る作品かもしれませんけれども、楽しかったよん。

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