夜な夜なシネマ

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『ツーリスト』

2011年04月12日 | 映画(た行)

『ツーリスト』(原題:The Tourist)
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演:アンジェリーナ・ジョリー,ジョニー・デップ,ポール・ベタニー,
   ティモシー・ダルトン,スティーヴン・バーコフ他

某SNSに映画館で働いている人のコミュニティがあり、
「お客さんのおもしろい言い間違い」というトピックを発見。
本作のチケットを買いに来たお客さんの話にウケました。
「トラベラー」。

国際指名手配されている金融犯罪者アレクサンダー。
彼の行方を捜し続けているイギリス首都警察は、
アレクサンダーの恋人エリーズを監視するようにパリ警察に依頼。
エリーズが毎朝訪れるパリのカフェを張り込んでいると、
郵便配達人から手紙を受け取った彼女が席を立つ。
その手紙がアレクサンダーからだと踏んだ警察はすぐさま後を追う。

アレクサンダーの指示でヴェネツィア行きの列車に乗ったエリーズは、
捜査を攪乱するために、車内でアレクサンダーに似た体格の男に声をかける。
男はアメリカからの旅行者で、数学教師だというフランク。
妻を亡くして傷心の一人旅だったはずが、エリーズに魅了されてしまう。

ヴェネツィアに到着すると、自分の宿泊先にフランクを招き入れるエリーズ。
事情がのみ込めないままついて行くフランクだったが、
イギリス、フランス両警察からマークされるはめに。
しかも、アレクサンダーはロシア人マフィアからも大金をくすねていたため、
警察内部から情報を得たマフィアまでがヴェネツィアへやって来て……。

最近、アクション映画を観ていてよく思うのは、
「めっちゃオモロイけど、速すぎて何が起こってるのか見えへん」。
マット・デイモン主演の“ジェイソン・ボーン”シリーズ(これとかこれとか)もそうでした。

ところが、本作は水の都が舞台ですからね。
基本的に移動手段は船。しかもかなりちっこい。
ちんたらちんたらと水上を進むもんですから、目が血走る心配はありません。
それでも、アクションの見どころは十分。

『ダークシティ』(1998)では主役を張っていたのに、
本作では名もなき英国人役のルーファス・シーウェルにちと目が潤み、
ジェニファー・コネリーの旦那、ポール・ベタニーの好演に頬が緩み。

文句なしに楽しかったけれど、
『ナイト&デイ』(2010)のほうがタイプかもと思っていたら、
監督は『善き人のためのソナタ』(2006)の監督だと知り、
こんな娯楽大作も撮るのかぁとマジで感心。すごいっす。


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