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『恐竜が教えてくれたこと』

2020年06月12日 | 映画(か行)
『恐竜が教えてくれたこと』(原題:Mijn Bijzonder Rare Week Met Tess)
監督:ステーフェン・ワウテルロウト
出演:ソニー・コープス・ファン・ウッテレン,ヨゼフィン・アーレントセン,
   ジェニファー・ホフマン,ティーボ・ヘリッツマ,ヨハネス・キーナスト他
 
先週土曜日、西宮で3本ハシゴして、六甲で晩ごはん
めっちゃ飲んで酔っぱらい、日曜日に映画を観に行くのは無理だと思ったけれど、
この頃どれだけ飲もうが早くに目が覚めてしまうのですよねぇ。
せっかく起きたので、シネ・リーブル梅田へ。
ものすごく好みの作品で、早起きして観に行った甲斐がありました。
 
オランダ作品。
原作はアンナ・ウォルツの児童文学『ぼくとテスの秘密の七日間』。
ステーフェン・ワウテルロウト監督は、本作で長編デビュー。
 
11歳の少年サムは、家族と共にオランダ北部のテルスヘリング島へ。
1週間のサマーバカンスを楽しむ予定だ。
 
初日、父と兄ヨーレの3人でビーチでサッカーをしていたところ、
サムが掘った穴にヨーレが落ちて骨折。
ヨーレが診察を受ける間、付近をぶらつくサムは、地元の少女テスと出会う。
 
サムもよく変わっていると言われるけれど、
そんなサムから見てもテスはずいぶん変わっている。
いきなりサルサを踊る練習をしようと誘われ、すっかりテスのペースに。
 
彼女はシングルマザーである自分の母親には内緒で、
父親が誰であるか、また彼がどこに住んでいるかを突き止めたと言う。
12年前、母親は当時の彼氏ヒューホに妊娠を告げずに別れたから、
ヒューホはテスの存在を知らない。
テスは、母親が所有する貸別荘に、ヒューホとその彼女を偽の手紙で招待。
折を見て「あなたは私のパパです」と言うつもりで……。
 
「最後の恐竜は、自分が最後の1匹だって知っていたかな」とふと考えるサム。
自分は末っ子だし、普通に行けばみんな自分より先に死んでしまう。
ひとりになるのはきっととても寂しいから、
ひとりでいられるように毎日訓練をすることを思いつきます。
今日は2時間、明日は4時間というふうに時間を毎日増やして。
 
でも、テスに振り回されるわ、家族は放っておいてくれないわで、
なかなかひとりでいる訓練が進まない。
このサムがめちゃめちゃ可愛くて惚れました。少年、がんばれ。
 
豆知識もいろいろだったなぁ。
ゴ○ブリ(全部は書きたくない(笑))は頭がもげても9日間生き続け、
9日目に餓死するって、ほんとですか。
 
小学生ぐらいの歳だった頃の思い出。
人生の大半は頭の中にあるから、思い出をいっぱいつくればいいのさ。
老人ヒレの言葉が心に沁みます。すごくよかった。

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