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『青くて痛くて脆い』

2020年09月28日 | 映画(あ行)
『青くて痛くて脆い』
監督:狩山俊輔
出演:吉沢亮,杉咲花,岡山天音,松本穂香,清水尋也,森七菜,茅島みずき,光石研,柄本佑他
 
TOHOシネマズなんばで4本ハシゴの3本目。
 
予告編から想像していた展開と全然ちがっていて、
上映開始後1時間の辺りで目が点になりました。そっちだったのね(笑)。
映画版の鑑賞前に読むつもりだった原作は積んだまま。
『君の膵臓をたべたい』(2017)と同じ、住野よるの同名ベストセラー。
 
他人に近づきすぎない。そうすれば誰かを傷つけることも傷つけられることもない。
そんなふうに考えて、人と距離を置いてきた田端楓(吉沢亮)。
 
大学に入学して間もないある日、大教室での授業時。
いきなり挙手したかと思うと「この世界に暴力は要らないと思います」と発言して
周囲から失笑を買ったやはり新入生の秋好寿乃(杉咲花)。
楓は寿乃を自分とはまるでちがう世界に住む人間だと考えるが、
その後なぜか寿乃が楓を見つけては話しかけてくるように。
 
入りたいサークルがないと悩む寿乃に、
軽い気持ちで「じゃあ自分で作れば」と言ったところ、
寿乃は楓を道連れに本当に“秘密結社モアイ”なるものを立ち上げ、
なりたい自分になる、世界を変えるなどという目標を掲げる。
 
それから3年。寿乃は楓の前から姿を消していた。
就職先も決まった楓がやろうとしているのは、
かつてのモアイとはまるで異なるチャラい就活サークルと化したモアイをぶっ潰すことで……。
 
面白いことは面白いけれど、好きにはなれません。
イケメンの吉沢くんを見ているのが楽しいだけで。
 
予告編から想像していたのは、何かが起きて寿乃が死ぬ。
寿乃をモアイから追い出して死に至らしめた奴ら、
特に現モアイを仕切る、清水尋也演じるリーダーに楓が復讐する。
その手助けをするのが岡山天音演じる友人と松本穂香演じる後輩、
そんなふうに想像していました。全然ちがった(笑)。
 
理想論を掲げるのは悪いことじゃない。
でも私はこの寿乃という子がなんか嫌い。鼻につく。
平和平和と言いながら、「気持ち悪っ」と吉沢くん(笑)じゃなくて楓に言うのも許せない。
世界を変えるために個人情報を垂れ流すことを正当化されてもなぁ。どやねん。
 
積んだままの原作を今から読むつもりですが、なんとなくイライラしそうで、
あまり読みたい気持ちになれません。こんなことなら先に読んでおけばよかった。(^^;
 
でもさ、たとえ偽善であったとしても、何もしない私が文句言っちゃ駄目ですよね。

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