夜な夜なシネマ

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『蜜蜂と遠雷』

2019年10月14日 | 映画(ま行)
『蜜蜂と遠雷』
監督:石川慶
出演:松岡茉優,松坂桃李,森崎ウィン,鈴鹿央士,臼田あさ美,ブルゾンちえみ,
   福島リラ,眞島秀和,片桐はいり,光石研,平田満,斉藤由貴,鹿賀丈史他
 
TOHOシネマズ梅田にて、前述の『ジョーカー』とハシゴ。
 
直木賞本屋大賞のダブル受賞を果たした史上初の作品だそうです。
恩田陸の原作は友だちからずいぶん前に借りたまま、まだ積読の中。
上下巻あるために躊躇していました。→鑑賞後に読みました。レビューはこちら
これに関しては先に原作を読んでおいたほうがよかったでしょうね。
 
国際ピアノコンクールが開催されている何日間かが舞台。
執筆に当たって原作者が取材したのは、浜松国際ピアノコンクール。
3年に1度、5日間にわたって、予選と本選がおこなわれるとのこと。
 
世界中の若手ピアニストの登竜門、芳ヶ江国際ピアノコンクール。
天才少女とあがめられていた栄伝亜夜(松岡茉優)は、13歳だった7年前、
ピアノの先生でもあった母親を亡くして表舞台から消えていたが、
このコンクールに復活をかけて挑戦。
 
会場で再会を果たしたのは、マサル・カルロス・レヴィ・アナトール(森崎ウィン)。
亜夜とマサルは幼なじみで、彼は名門音楽院に在籍中。
ライバルではあるものの、懐かしさで双方胸がいっぱい。
 
ほかに、亜夜の前に立ちはだかるのは、
妻子を養いながらピアノを弾くサラリーマン、高島明石(松坂桃李)、
ピアノの神様と呼ばれる故ホフマン氏が推す無名の少年、風間塵(鈴鹿央士)。
 
ライバルたちとお互いに刺激を受け合いながら、
まだ自分の音を取り戻せずにいる亜夜だったが……。
 
悪くはないです。良いです。
良いですけれど、心に沁み入るところまでは行かない。
原作を読んでいたら、それぞれの思いをもっと感じ取れていたかも。
亜夜がなぜふっきれて会場に戻ったのかなどなど、
心境の変化のきっかけがちょっと伝わって来にくい。
 
そもそも、日本が舞台の映画に、著名ではない外国人俳優がいっぱい出て、
英語でいろいろやりとりしているのがたぶん苦手なんです、私。
これが本なら違和感ないのにと思いました。
 
私の心に響いたのは、明石の「好きなことを続けていていいのかなって」かなぁ。
笑ったのは片桐はいりのクローク係です(笑)。

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