『新聞記者』
監督:藤井道人
出演:シム・ウンギョン,松坂桃李,本田翼,岡山天音,郭智博,長田成哉,
宮野陽名,高橋努,西田尚美,高橋和也,北村有起哉,田中哲司他
職場で終業後に勉強会が予定されていた日、
終了時間は押すだろうと21:15から109シネマズ箕面にて上映の本作を予約。
そうしたら予定どおりの18:30に勉強会が終了してしまい、えーっ。
時間がありすぎるけれど、一旦帰ったらもう出るのは嫌になる。
みのおキューズモールのスタバで本を読みながら時間をつぶすことに。
1冊読んでしもたがな。
中日新聞東京本社社会部の現役記者・望月衣塑子の同名小説が原案。
ご本人と前川喜平氏などが劇中の座談会参加者として顔を出しています。
吉岡エリカ(シム・ウンギョン)が記者として勤務する東都新聞社会部に、
大学新設計画に関する極秘情報が匿名で送られてくる。
上司の陣野和正(北村有起哉)から調査を任される吉岡。
外務省から内閣情報調査室(通称「内調」)に出向中。
着任後、上司の多田智也(田中哲司)から命じられるままに
現政権を維持することを目的として情報操作やマスコミ工作に携わってきた。
それが世のため人のためと信じておこなっていることだが、
ある日、かつての上司で内閣府に勤める神崎俊尚(高橋和也)が自殺し、
自ら命を絶つはずなどない神崎の死の真相を突き止めたいと考える。
通夜の席で神崎の妻(西田尚美)や娘に群がるマスコミを見て、杉原はやるせない思い。
そのとき、遺族に代わってマスコミに声を荒げる吉岡を見かける。
吉岡は自分と同じく記者だった父親を自殺で亡くしていたのだ。
杉原が内調の職員であることを知った吉岡は、匿名ファクスについて明かし、
内閣府でいったい何が起きているのかを調べるために協力してほしいと、
杉原に願い出るのだが……。
吉岡のツイートに賛同の声もあれば頭おかしい呼ばわりをする声も。
実際、原案者の名前を入れると「頭おかしい」と即座に推測変換。
世間の反応は映画そのままなのでしょう。
少々疑問に思うのは、なぜ吉岡役に日本人ではなく韓国人女優を起用したのかということ。
シム・ウンギョン、可愛いけど垢抜けず、
ちょっと猫背でおばあちゃんぽいところも含めて私は大好きです。
大好きだけど、つたない(じゅうぶん上手いけど)日本語には違和感あり。
日本人と韓国人を両親に持ち、アメリカ生活が長かったという設定だから
これでいいのかもしれませんが、そういう説明はだいぶん後にしか出てこないですからね。
普通、接触してきた記者がたどたどしい日本語をしゃべるとなぜかなと思いませんか。
誰もそういう疑問を持たずに進むことに違和感。
私はそこが気になったせいで、中盤まで話にのめり込めませんでした。
かつ、画面が上下左右に激しく揺れるシーンもあって、酔いそうに。
とはいえ、加計学園問題そのままとおぼしき内容で、よく撮れたものだと感心。
最後をぼやかしたところを見ると、そこまでズバッとは行けないか。
こういう作品が多く撮られるようになれば、世の中も変わるでしょうか。
〈追記〉本記事UP後に、本作のキャスティングが難航したことを
複数の方から教えていただきました。なるほど。
日本人女優が出演を拒否し、韓国人女優になったとのこと。
その事情を鑑賞前に知っていれば、もっとのめり込めたと思うと残念です。