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『ブラックアダム』

2022年12月05日 | 映画(は行)
『ブラックアダム』(原題:Black Adam)
監督:ジャウマ・コレット=セラ
出演:ドウェイン・ジョンソン,オルディス・ホッジ,ノア・センティネオ,サラ・シャヒ,マーワン・ケンザリ,
   クインテッサ・スウィンデル,モー・アマー,ボディ・サボンギ,ピアース・ブロスナン他
 
公開初日だった先週金曜日、109シネマズ箕面にて21:30からのレイトショー。
 
監督は、ものすごく怖かった『エスター』(2009)以来注目し続けているジャウマ・コレット=セラ
しかもドウェイン・ジョンソン主演ならば面白くないわけがない。
と思ったのですけれど、うーむ、どないやねん、これ。スベってる。(^^;
 
破壊神“ブラックアダム”はDCコミックスを代表するアンチヒーローのひとり。
これに対決するのが、スーパーヒーローチーム“JSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)”らしい。
 
5000年前、カンダックの専制君主アクトンは、民衆を奴隷化してこき使っていた。
奴隷だったテス・アダムは、アクトンに強大な力を持たせ得る原石を発掘。
その原石を用いて悪の力を結集した王冠を作ったアクトンは、
本来なら褒美を取らせてもいいはずのテス・アダムを軽くあしらう。
 
それに腹を立てたのがテスの息子フルート。
奴隷たちが力を合わせればアクトンを倒せるはずだと立ち上がったフルートは、
テスの目の前で殺される。憎しみに燃えるテスは、その後、眠らされてしまう。
 
現代のカンダックは、インターギャングという傭兵組織に抑圧されている。
考古学者のアドリアナは王冠を探し当てるが、横取りしようとした傭兵たちに殺されかけ、
思わず地底に眠っているはずのテス・アダムを復活させる呪文「シャザム」を唱える。
 
眠りから覚めたテスは、復讐心から破壊の限りを尽くす。
彼を止めなければと考えた米国政府は、“JSA”に出動命令を出すのだが……。
 
思うに、ジャウマ・コレット=セラ監督にはコメディのセンスが足りないのかと。
そういえば『ジャングル・クルーズ』(2020)もスベり気味でしたよねぇ。
なんだか不出来なコントを見せられているかのよう。
 
アドリアナの息子アモンはとてもいい感じなので、
彼を演じるボディ・サボンギには今後も期待。
だた、ヒーローの中にはドウェイン・ジョンソン以外に魅力的な人物がいません。
 
いちばんアカンのは、巨大化する能力を持つスーパーヒーロー“スマッシャー”。
彼役のノア・センティネオがちっともイケてなくて、愚鈍な兄ちゃんにしか見えない。
行く先々で何かやらかし、でも風を操る“サイクロン”といい感じなのも余計。
オルディス・ホッジ演じる“ホークマン”のことも全然応援する気になれません。
彼は『透明人間』(2020)のほうが断然よかった。
この一団の中の最年長者で良き指導者でもあるドクター・フェイトにピアース・ブロスナン
何もこんな作品に出なくてもいいのではと思ってしまいました。
 
笑いも取りに来ていたのだと思うけれど、まったく笑えない。
続編は要らないんですけど、作られたら観に行くでしょうね、性懲りもなく(笑)。

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