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『カメラを止めるな!』

2018年08月11日 | 映画(か行)
『カメラを止めるな!』
監督:上田慎一郎
出演:濱津隆之,真魚,しゅはまはるみ,長屋和彰,細井学,市原洋,山崎俊太郎,
   大沢真一郎,竹原芳子,吉田美紀,合田純奈,浅森咲希奈,秋山ゆずき他

観に行った順番が前後しますが、
異常な盛り上がりを見せている本作を先にUPします。

何がきっかけでこれだけ大ヒットするに至ったのか。
ネットで拾った情報では、指原莉乃が面白いんだよとつぶやいたとか。
大阪で上映されるのは来月のはずが、話題に話題を呼んで繰り上げに。
いつのまにかTOHOシネマズまで上映してるやん。
想定外の上映で関係者は嬉しいだろうけれど、
そのせいで飛ばされた映画が存在するのだと思うと、
そちらの関係者の心情を思って涙が出そうにも。

アマノジャクな私は、これだけ話題になるとちょっと冷め気味。
でもスルーはできないから、TOHOシネマズの中で最初に上映を決めたなんば別館へ。
上映開始となった翌週平日の晩を数日前にオンライン予約。
前週の土日は速攻で全回全席売切れ、この日も当日には全回満席になっていました。
あり得ないぐらいの混雑ぶりで、またまた冷めた気持ちが強くなる。
隣席のデブカップル(失礼)は、500mlの缶ビールとつまみを持ち込み、
上映前から異常にテンションが高くて、さらに私の気持ちが萎える。
そんな心の状態で映画が始まったのですけれど。

オモロイやんか!!!

いつもならあらすじを書くところですが、これはどこから書いてもネタバレになる。
もうとにかく、気になる人は観に行くに限ります。

冒頭の37分ワンカットのゾンビ映画に『ハイサイゾンビ』(2014)を思い出す。
もう1台のカメラの存在はあきらかで、
あぁこれ自体を撮っていますという話なんだろうなということはすぐわかる。
そしてその37分の映画自体はイマイチ面白くないし、いろいろと不自然。
ちょっぴり退屈ですらあったりするのですよ。

ところが。ナメてました。はい、凄く面白かったです。

ふだんはENBUゼミナールの作品なんてナナゲイでしかかからない
「なんて」とは失礼、すみません。(^^;

面白ければちゃんと口コミで広がるんだなと思う半面、
やはり誰か発言力のある人がひとこと言わなきゃツライだろうなと思ったりも。
『運命じゃない人』(2004)を思い出しました。
大好きな作品で、あれで内田けんじ監督はメジャーになった。
でも、この本作ほどの噂にはなりませんでしたもんね。

エンドロールで流れる映像を観て、裏方で奮闘奔走するスタッフの姿に泣きそうになりました。
こんな映画が大ヒットすることは、きっとこれからの映像制作者たちに希望を与える。

皆さん、劇場へどうぞ。
ひとりでDVDで観るよりも、劇場の雰囲気に入り込んで観るほうが絶対楽しい作品だから。

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