夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『食べる女』

2018年10月02日 | 映画(た行)
『食べる女』
監督:生野慈朗
出演:小泉今日子,沢尻エリカ,前田敦子,広瀬アリス,山田優,
   壇蜜,シャーロット・ケイト・フォックス,鈴木京香他

TOHOシネマズ二条で4本ハシゴの3本目。

箕面から二条へ行くまでに読もうと持って出たのがこの本でした。
5分の1ほど読んだ状態で鑑賞。最後まで読んだ後のレビューはこちら

古書店を経営する作家・敦子(小泉今日子)。
一緒に暮らしているの白玉という名前の猫だけ。
彼女の家に集まるのは、食べることが大好きな女たち。
親友で割烹の女将・美冬(鈴木京香)。
敦子の編集担当者・圭子(沢尻エリカ)。
(どういう立場か映画ではよくわからない)多実子(前田敦子)。

ある日、割烹前を泣き顔で通りかかったマチルダ(シャーロット・ケイト・フォックス)。
美冬が訳を聞けば、料理下手ゆえに旦那(池内博之)に浮気された挙げ句、出て行かれたらしい。
マチルダに店で修行をさせることにした美冬は、
敦子の家の空いている部屋に住まわせてやってほしいと頼む。

一方、マンションを購入して一人暮らしを謳歌しているつもりの圭子は、
自動車免許の更新のさいにぶつかった男(ユースケ・サンタマリア)と家の近所で遭遇。
料理が得意なその男は、お詫びに出張料理をさせてくれと言う。
よく知りもしない男に自宅で料理させるなんてありえないと思いながら、
なんとなく男を部屋に上げてしまう圭子。

こんな面々のほか、酔っぱらってすぐに男とヤッてしまうあかり(広瀬アリス)。
彼女たちが集うバーを仕切る珠美(山田優)。
子どもふたりを育てるシングルマザーのツヤコ(壇蜜)などなど。
どこかでみんなが繋がる群像劇になっています。

原作は24編、相互の関わり合いなしだったから、
こんな話に仕立て上げた映画版のほうが楽しい。
映画化というよりはモチーフですね。

話に深みはないのが残念なところでもあり、だから軽く観られて良くもあり。
なんでしょう、冒頭で前田敦子の立場がよくわからないと書いたように、
この人はここに必要なのかという人が多いのです。
原作よりはずっと好きでしたが、無理やり登場人物を繋いだ感も強い。
いちばん泣いたのが、沢尻エリカが塩むすびをほうばるシーンだったとは不覚(笑)。
でも、あのおむすびは心に沁みる味だったと思うんだなぁ。

とにもかくにも、食べることで癒やされる。食事は大切にしなくては。

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