夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『それから』

2018年06月26日 | 映画(さ行)
『それから』
監督:ホン・サンス
出演:クォン・ヘヒョ,キム・ミニ,キム・セビョク,チョ・ユニ他

シネ・リーブル梅田で3本ハシゴの3本目。

ホン・サンス監督がどうやら人気らしい。
本作に続き、『正しい日 間違えた日』(2015)、『夜の浜辺でひとり』(2017)、
『クレアのカメラ』(2017)と立て続けに公開。
私はたぶん、『よく知りもしないくせに』(2009)、『ハハハ』(2010)、『次の朝は他人』(2011)、
加瀬亮が主役に起用された『自由が丘で』(2014)を観たぐらい。
内容はよく覚えていなくて、人がダラダラしゃべっていた印象。
どうやらその印象は正しそう。

従業員1名の小さな出版社を経営するキム・ボンワン。
実はそのたった1名の部下イ・チャンスクと不倫中。
毎朝早起きして会社での逢瀬を楽しんでいたところ、妻から浮気を疑われる。

ところがチャンスクが退職。
後釜としてまだ若い美人ソン・アルムを採用する。
初出勤の日、ボンワンの妻が会社に乗り込んできて、
夫の浮気相手をアルムと勘違い。
頬をひっぱたかれたアルムはわけがわからず……。

最初はボンワンとその妻がウダウダ。
次にチャンスクとボンワンがウダウダ。
そしてボンワンとアルムがウダウダ。

これがもう、どうしようもなくウダウダ。
ボンワンの駄目駄目さは呆れるほど。
ボンワンとチャンスクが浮気を隠そうと相談するところなど、
アンタらアホかと言いたくなります。

そんな会話に男性のお客さんは結構笑っていましたが、わ、笑えない。(^^;
おそらく男性と女性で見方が変わる作品だと思います。
こんな駄目オヤジでも女性にモテる、優しくしてもらえると思っているのかしらん。

語弊があるかもしれませんが、私、不倫は否定しません。
好きやったら好きにしたらええがな、
遊びだとしても、バレないように、貢がないように(笑)、
上手いことやるならええがなと思っています。

だけど、本作のボンワンはホントに駄目。
だいたい見た目だってちっともイケてないし、女性がどこに惹かれるのかわからない。
バレバレなのにその場しのぎで取り繕い、責任を人に押しつけて、情けないのなんのって。
これがウケるというのは、やはりオッサンは妄想を抱きたいのかと。

ちなみに、ホン・サンス監督とアルム役のキム・ミニは不倫関係にあり、
破局説と結婚説の両方が飛び交っています。実話ベースか!?
どっちゃでもええけど、そんな後日談まで付いてくるから、
「オッサンの妄想が妄想に終わらないかもしれないという妄想を掻き立てる作品」なのかも。(^o^;

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