夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『グレートウォール』

2017年04月20日 | 映画(か行)
『グレートウォール』(原題:長城/The Great Wall)
監督:チャン・イーモウ
出演:マット・デイモン,ジン・ティエン,ペドロ・パスカル,ウィレム・デフォー,
   アンディ・ラウ,ルハン,チャン・ハンユー,ワン・ジュンカイ他

シネ・リーブル梅田で『おとなの事情』を観たあと、
TOHOシネマズデーのTOHOシネマズ梅田へ移動。この間、10分。
新梅田シティは遠くて、このハシゴはナナゲイとTOHOシネマズ梅田の移動よりもキツイ。
しかもこの日の気温は20度を超えていたから、暑いのなんのって。
4本ハシゴの2本目を観る前にすでに疲れています。(^^;

中国の巨匠チャン・イーモウ監督によるハリウッド映画とでもいえばいいのか。
主演はマット・デイモンです。3D字幕版を観ました。

人類史上最大の建造物、万里の長城。そこにまつわる史実と数多くの伝説。
これもその伝説のうちのひとつなのだそうです。

宋王朝時代。彼の地にあると噂される黒色火薬。
黒色火薬を手に入れることができれば、金と名声も手に入る。
傭兵のウィリアムは20名超の仲間とともに火薬を求めてここへやってくるが、
途中、馬賊に襲われて仲間の大半を失い、残るはわずか3名。
そのうち1名も傷が深く、長くはもちそうにないと思われた夜、
馬賊は上手くまいたはずが、何か別の生き物の気配を感じる。

その生き物はあっというまにウィリアムたちに襲いかかり、
負傷していた1名は喰われてしまう。
とっさにウィリアムがかざした磁石が何らかの威力を発揮し、
謎の生き物の退治に成功、ウィリアムともう1人、トバールは生き残る。

翌日またしてもしつこく追ってくる馬賊から逃げていたふたりは、
万里の長城で中国の警備隊に拘束されてしまう。
馬賊に捕まるよりは、中国の警備隊のほうがまだマシだろうと考えてのこと。
どっちに捕まろうが、ここで命を奪われることになるのかとなかばあきらめて。

ところが、ウィリアムが退治した証拠に持っていた、謎の生き物の体の一部に、
軍師ワンが興味を見せる。
聞けばその生き物は饕餮(とうてつ)と呼ばれる伝説の怪物で、
強欲な人類を戒めるために60年に一度現われるらしい。

饕餮の襲来に備え、万里の長城には中国全土から戦士が集結。
とっとと火薬を盗み出してその場を去ろうと考えていたウィリアムだが、
女司令官リンをはじめとする戦士らの姿に衝き動かされる。
トバールや、20年前からここに捕らわれているアメリカ人バラードが
早くトンズラしようというのを断り、自らも饕餮と戦う道を選ぶのだが……。

万里の長城が舞台の映画なのにどうして白人が救世主になるんだとか、
つまらんアクション映画だとか、いろいろ言われているようですが、
これが私にはめっちゃ面白くて楽しめました。
とにかく話がシンプル。そして無駄に長くない。説教くさくない。

ウィリアムとトバールの掛け合いも笑えて、ユーモアもたっぷり。
お互い西の地では敵対する仲なのに、中国では同志。
ぴったり息を合わせてギャラリーに弓の腕前を見せるシーンに感嘆。
臆病なくせにずるいバラード役にウィレム・デフォー
司令官のリンにはジン・ティエン。美人!
命の恩人であるウィリアムを慕う若き戦士にルハン。カワイイ。
一糸乱れることのない編隊に目を惹かれます。

ごちゃごちゃ考えずにシンプルに、娯楽作品として大画面で観る。
文句なしに楽しい作品やんかと私は思います。
ただ、この髪型はマット・デイモンには似合わん(笑)。

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