夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『T2 トレインスポッティング』

2017年04月16日 | 映画(た行)
『T2 トレインスポッティング』(原題:T2 Trainspotting)
監督:ダニー・ボイル
出演:ユアン・マクレガー,ユエン・ブレムナー,ジョニー・リー・ミラー,
   ロバート・カーライル,ケリー・マクドナルド,シャーリー・ヘンダーソン他

日曜日のわが家の晩ごはんは16時と決まっているものだから、
たいてい朝から映画を2本観たら帰らなければなりません。
この日も『ハードコア』『夜は短し歩けよ乙女』を観たら13時過ぎ。
大阪ステーションシティシネマであと1本、
ムビチケ購入済みの本作を観ることもできなくはないけれど、
終映が15時半だから、晩ごはんを16時に摂るのは無理になってしまいます。
前日は例のごとく飲んでいるし、寝不足でもあるからとりあえず帰宅。

で、16時に晩ごはんを食べました。
むむっ、109シネマズ箕面で45分後からこれの上映がある。
もしかして間に合うのではとふと思い立ち、座席をオンラインで確保。
急いでお皿を洗ったり洗濯物を片付けたりして、16時半に家を出る。
いつぞやの伊丹のときのようにみのおキューズモールも渋滞していたら、
全然間に合わないかも〜と思いながら。

休日のキューズモール周辺は14時ぐらいは混雑しています。
しかし17時近かったせいか駐車場も満車ではなく、
しかも西駐車場の出庫しやすい1階が空いていてラッキー。
余裕を持ってエグゼクティブシートに着席。

ダニー・ボイル監督の名を一気に世界に知らしめた『トレインスポッティング』(1996)から20年。
まだ若手だった監督も去年還暦をお迎えに。
本作は当時の出演者とまったく同じ、あれから20年経ちましたという設定です。

スコットランド、エディンバラ
幼なじみのマーク、シック・ボーイことサイモン、スパッド、ベグビーは
20年前、一緒に大金を手にするはずだったが、儲けた金をマークが持ち逃げ。
以降音信不通となっていたが、このたびマークが帰郷する。

当時お金はマークがすべて持ち逃げしたと思われていたが、
実はマークはスパッドだけには約束の分け前を渡していた。
しかしヘロインをどうしてもやめられないスパッドは、金をすべてヤクに突っ込む。
その結果、妻子に愛想を尽かされ、自殺しようとしていたところへ
たまたまマークが訪ねてくる。

続いてマークはサイモンのもとへ。
当然のことだがマークを恨みつづけているサイモンは、
マークに贖罪を求めるかのようにビジネスを手伝えと言う。
ブルガリアから出稼ぎに来ているヴェロニカをママに据えて、
建前はサウナの売春宿をオープンしようという魂胆。

一方、刑務所で服役中だったベグビーは脱走。
妻子のもとへ帰ると、真っ当に育って大学にかよっている息子に
悪事を手伝わせようとするが、息子が乗り気でないことにイライラ。
そんな折り、憎いマークが帰郷していることを知り……。

前作のことはあまり覚えていません。
スタイリッシュといえばそうだったけど、観ているのが辛かった記憶も。

が、これは落ち着いて観られます。
たびたび挟まれる前作の映像に、みんな年を取ったなぁとニヤニヤ。
マーク役のユアン・マクレガーは今もよく見るから驚きはないし、
スパッド役のユエン・ブレムナーと、
アンジェリーナ・ジョリーの最初の旦那でサイモン役のジョニー・リー・ミラーもまぁそのまんま。
いちばん驚いたのは、やせっぽちだったベグビー役のロバート・カーライル
貫禄がついて、まるでハーヴェイ・カイテルみたいになっています。

裏切られて恨んでいたものの、子どもの頃のことを思い出すと懐かしい。
スパッドが綴った「小説の力」によって
ベグビーの気持ちが変わるシーンはホロリと来ました。

ダニー・ボイル監督も年を取ったし、観る私たちも年を取った。
切なさが感じられて、私はとても好きでした。
晩ごはん後の鑑賞を強行してよかったです。

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