夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『スウィート17モンスター』

2017年04月27日 | 映画(さ行)
『スウィート17モンスター』(原題:The Edge of Seventeen)
監督:ケリー・フレモン・クレイグ
出演:ヘイリー・スタインフェルド,ヘイリー・ルー・リチャードソン,
   ブレイク・ジェナー,キーラ・セジウィック,ウディ・ハレルソン他

なんばと心斎橋で4本ハシゴの2本目。
前週にシネ・リーブル梅田とTOHOシネマズ梅田でその間10分のハシゴをして
ぶっ倒れそうなほど疲れたのに、性懲りもなくまた無謀なハシゴ。
TOHOシネマズなんば別館で『3月のライオン 後編』が終わったら、
なんばパークスシネマで10分後に開始の本作を観るために小走り。
ウラなんばの一角を駆け抜けてぜぇぜぇ言いながら到着。あ~、疲れた。

だけど、走った甲斐のある1本。とってもいい作品です。
シネ・リーブル梅田でも公開中で、リーブルやテアトル梅田などでは
マナームービー(上映中の注意事項を呼びかけるショートムービー)にも使用されていましたね。

ネイディーンは、幼い頃から2歳上の兄ダリアンのことが大嫌い。
ダリアンはいつでも自信満々、頼れるイケメンでモテモテ。
それに引きかえ自分と来たら、何の取り柄もないブス女。

小学生時代、学校に行きたくなくてゴネるものだから、母親と大喧嘩。
取っ組み合う母親と娘の双方を上手くなだめるのは優しい父親。
私のことをわかってくれるのはパパだけ、だったのに。

ある日突然、父親が死亡。
母親は兄にしか興味がなく、学校に友だちはひとりもいない。
家庭でも学校でも居場所を見つけられないネイディーン。

そんな彼女の前に救世主のごとく現れたのが同い年のクリスタ。
生まれて初めてできた友だち。
以来17歳になるまで、ふたりは親友としてずっと一緒に過ごす。

母親の留守中、ふたりでパーティー三昧していたが、
酒を飲み過ぎたネイディーンは泥酔。
翌朝目覚めると、ダリアンの部屋からクリスタの声が。
ドアを開けてびっくり。ダリアンとクリスタができてしまったなんて。

どうせ一夜かぎりのこと。クリスタが捨てられるに決まっている。
ところが予想に反して、ふたりはちゃんとつきあい始める。
兄と自分、どちらかを選べとクリスタに詰め寄ると、
クリスタはそんなの選べるわけがないと言う。
唯一の心の支えだったクリスタに裏切られ、ネイディーンはうちひしがれるのだが……。

ブスなわけじゃない、魅力いっぱいのネイディーンなのに、
自分で自分の良さに気づかず、卑下してばかり。
そのせいで周囲を振り回してしまいます。
17歳、その頃にはありがちなこと。
自分のことが嫌いだなぁと思ったこと、多くの人にあるでしょう。
私もそんな時期がありました(笑)。

ネイディーン役のヘイリー・スタインフェルドがめちゃくちゃイイ。
教師役のウディ・ハレルソンもいい味。こんな先生がいたらサイコー。

泣いて笑って青春。
ありそうでない、月並みではない作品です。大好き!

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