夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『トランス』

2013年10月23日 | 映画(た行)
『トランス』(原題:Trance)
監督:ダニー・ボイル
出演:ジェームズ・マカヴォイ,ヴァンサン・カッセル,ロザリオ・ドーソン,
   ダニー・スパーニ,タペンス・ミドルトン,サイモン・クンツ,マット・クロス他

十三で2本観たあと、TOHOシネマズ梅田にて。
たまには献血しようかと思ったら、映画の上映にちょっと間に合いそうにない。
献血は次の機会にします。ごめんなさい。

基本的にダニー・ボイル監督の作品は好きです。
『あまちゃん』でプロデューサー役だった古田新太の腕を組むポーズが、
実は同監督の『トレインスポッティング』(1996)の真似だったって。
古田新太からユアン・マクレガーを連想しろと言われても無理が。(^^;

ジェームズ・マカヴォイ演じる主人公サイモンが、
盗難に遭った名画がどれほどあるかについて語りながら進む冒頭シーンが面白い。
そしてオークション会場でもしもそのような盗難が遭った場合、
英雄になろうとしてはいけない、人命より高価な美術品はないのだということを
心に留めて対処すべきだと続けます。

オークション会社に競売人として勤務するサイモン。
その日の目玉であるゴヤの傑作『魔女たちの飛翔』が2750万ドルで落札される。
直後に数名の男たちが会場に押し入り、
サイモンはマニュアル通りに『魔女たちの飛翔』を取り外し、安全な場所へ運び出そうとする。

ところが、「英雄になろうとするな」というルールを破り、
待ち受けていた主犯のフランクをスタンガンで攻撃したところ、殴り返される。
頭部に痛烈な一打を浴びて、目覚めるとそこは病院で……。

HPでもその先まで明かしています。何も知らずに観に行くのが絶対オススメ。

サイモンは『魔女たちの飛翔』をどこかに隠すのですが、
フランクに殴られた衝撃でそれを思い出すことができません。
隠し場所を思い出すため、催眠療法士のエリザベスのもとへ通います。

どこから話してもネタバレになるため書きづらい1本。
悪趣味なシーンも数カ所ありますが、
全体的にはやはりスタイリッシュ、溢れる音楽とともにグイグイ見せます。

ものすごい爬虫類顔なのにフランスでは人気俳優なんだなぁと
見るたびに不思議なヴァンサン・カッセル。
だけど脱ぐとやっぱり色っぽくて、悪役なのに可愛げもあり。
ラストの表情や仕草なんて可愛すぎて惚れそうになりました。
決して爽やかな話ではないはずなのに、なぜか胸がキュン。

忘れたくても忘れられないものを、やはり無理に忘れさせちゃあかんのやなぁと。

脱ぎっぷりに驚かされたエリザベス役のロザリオ・ドーソン、
現在ダニー・ボイル監督と交際中だそうで。

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