♪「名張市がん・難病臨時相談室」を、２時間だけ開設しました

１０月１５日（水）　曇

去る９月２９日に開催された「名張で学ぶがん医療♪」が、已む無く夜に開会となったため、昼間にしか来られないというＨさんが、ご主人のがん闘病の壟断を希望してＦＡＸを送ってこられたのは、半月前のことであった。

「第３土曜日の１８日にお待ちします」と返事をしたが、土曜日は仕事があるそうで、結局、今日１５日に臨時開設となった。

ご自身も患者さんで、近所の病院の外来から約束より１時間遅れの午後２時に来所され、新しく健康福祉室に備えていただいたパソコンで、望んでおられる確かな情報を見ていただき、延長コードが無いためパソコンのそばに近寄って、膝つき合わせての傾聴となった。

最近は、病院の医師よりも、高度情報を入手できる患者さんが増えてきた。
全世界に張り巡らされたインターネットを駆使し、がんの先進医療を求めて、自らに納得のいく闘病を果たしておられる。

今日の相談者の夫君も、そんなお一人のようだ。
次々に顔を出す内臓のがんの先進医療を求めて、九州の大学の治験を受けに行かれた、と。
地域の基幹病院の主治医は、そのような治験のあることをご存じではなかった、と。

抗がん闘病の途は、けもの道である。
細い細い一筋の道を、分け入って進むけもの道なのだ。
夫君は、不安を抱えつつも一筋の希望に懸けて、半年間九州に通われた。
「でも、現状維持だったんです」、「良かったですね。　がんの進行度とご主人の年齢を考えれば、現状維持はむしろ良い結果ですよ」