さくらの日々是好日

余命半年から生還♪今年21年目の【金つなぎ勝ち抜きRoad】を走り続ける、多重がん患者の病老の日々や患者会活動をご紹介!

♪ 「なんで、そんなに歌ってばかり?」とおっしゃいますか? 「歌の効用を信じるからで…」  

2022年07月22日 22時29分39秒 | さくら的非日常の日々
7月22日(金)   晴

富貴の会のカラオケクラブは、毎月第2、第4金曜日の午後、集会所で開かれる。
今日は連絡の手違いで参加者が8人に留まり、いつもは3曲のところ4曲ずつ歌い、さくら♪はまず、現役のころに秘書として仕えた上司を偲び、『五番街のマリーへ』を選ぶ。
この歌のように、初恋のひとの住む街を訪ね、歌詞の通りの青春を切なく思い返した…と、ほろ酔いの上司は折に触れ話しておられた。
次の世に向かわれてもう20年あまりが過ぎた今も、「男性って、ロマンチックなんですね、思いやり深く優しいんですね」と、在りし日を偲ぶ。
                    ◆
隔週のカラオケのほかにも、毎週火曜日のコーラス、折あれば友人がたとカラオケに参加する。
「なんで、そんなに歌ってばかり?」とおっしゃいますか? 

金つなぎの会には『五つの健康法(食事療法、運動療法、睡眠療法、温浴療法、歌唱療法)』があり、会の行事もこの五つを盛り込んだ内容が多い。

【金つなぎ・歌唱療法】は、文字通り歌うこと・聴くことに効能を求める健康法である。
①楽曲のメロディと歌詞による癒し
②楽曲の醸すイメージによる癒し
③歌うことで声帯の筋力を保ち、誤嚥を防ぐ
④歌友との絆の力で、癒しと勇気をいただく
他にも、生きる勇気と喜びをいただける。

老境に至った今は、③項の「歌うことで声帯の筋力を保ち、誤嚥を防ぐ」ことが最優先の目的ではあるけれど。

中学生のころ、『心に太陽を、唇に歌を』という惹句を覚えた。
1935(昭和10)年に、作家・政治家の山本有三(1887〈明治20〉年~1974 〈昭和49〉 年)が、ドイツの詩人:ツェーザル・フライシュレン (1864年~1920年 )の詩を紹介した、その短詩形である。
※初出は、『心に太陽を持て 胸にひびく話 - 二十篇』(新潮社刊。日本少國民文庫、のち新潮文庫に再録)

多重がんを病んで生きる希望も夢も失くし、毎日死ぬ日を数えていた28年前の私は、山本有三訳のこの、フライシュレンの詩をわがものとして生きた。

歌うことも聴くことも、心に抱くことも、すべて満たしてくれる歌こそは、金つなぎ・歌唱療法の根幹を成す、と言っても過言ではない。


                         

コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ♪ 賑わった、 7月の陶芸・... | トップ | ♪ 犬、猫であふれた喫茶・レ... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わかりますねぇ~ (fumiel-shima)
2022-07-25 18:13:55
さくらさん、こんばんは。

『五番街のマリーへ』は私も大好きな曲の一つです。
さくらさんの上司のような実体験はありませんが、気持ちは充分(わかりすぎるくらい)わかるつもりで私も歌っています。

【金つなぎ・歌唱療法】はすべての人にも言えることでまさに健康の根幹をなすもののひとつではないでしょうか。
返信する
shimaさんへ (さくら♪)
2022-08-17 02:28:08
こんばんは。お久しぶりでございます。
いつも大きく受け止めて、きめ細かな返信を下さるあなた様に、とても励まされております。
ウクレレ、素敵です。
今もまた、聴きに行ってアロハ・オエ~♪
>「切手のないおくりもの」や「五番街のマリーへ」も、どうぞ聴かせてくださいなせ。
返信する
shimaさんへ (さくら♪)
2022-08-17 02:31:00
最終行、訂正です。m(__)m

ください「な」せ。→ください「ま」せ。
返信する

コメントを投稿

さくら的非日常の日々」カテゴリの最新記事