10月24日(水) 晴
朝のまぶしい光の中を、バイクを駆って桔梗が丘駅に急ぐ。
半分寝ぼけ眼のままだ。
昨夜、とつぜん声が出なくなった。
午前零時を過ぎたころ、新しい病友の相談に応答しているうちに、応えているつもりの自分の声が聞こえない。
「コメナサイ、コエカテナクナタノ」
囁くように言って、電話を切った。
まるで韓国の人の覚えたての日本語のように、濁音と撥音が出なくなったのだ。
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老女の闘病日記・日に新た日に日に新たなり
人はなぜ、病むのか?人はなぜ生きるのか?なぜ、死ぬのか?