minaの官能世界

今までのことは、なかったことにして。これから考えていきます。

ひとみの場合 第5章

2005年03月10日 | 官能小説「ひとみの場合」
 二人の愛人生活が本格的に始まって、早くも1か月が過ぎようとしていた。則彦は会社が引けると、一目散にひとみの待つマンションの部屋に帰る。ひとみは二人分の夕飯の準備をして、則彦の帰りを待っている。まるで、新婚の夫婦のようだったが、普通のカップルと違うところと言えば、その部屋の中では、彼女にパンスト以外の衣服の着用が許されていないことだった。則彦が帰ってきたことを告げるチャイムがなると、ひとみは用心深く玄関のドアにつけられたスコープから外を見る。則彦であることを確認後、ようやくドアロックを外すのだ。パンスト1枚の彼女は全裸も同様だった。パンスト1枚ではアンダーヘアですら隠すことができない。むしろ全裸よりも卑猥かもしれなかった。則彦はひとみのその姿を見て欲情し、彼女はその格好になることで欲情するのだ。それは、二人の間では、既に条件反射に近いものになっていた。
 「おかえりなさい。」
ひとみは、いつもそう言って則彦を迎える。
 「ただいま。」
 則彦もそう答え、ひとみの身体を抱きしめ、口唇を合わせる。愛人を抱きしめる彼の片方の手は、必ず彼女の股間に差し込まれ、彼女が今日も十分に濡れた状態で彼を迎えたことを確認する。
 彼女も決して負けていない。彼女の股間を弄ぶことによって、彼のペニスが反応してむくむくと力を漲らせてくるのをしっかりと確認してから、ようやく彼女は抱擁を解くのだった。
「一人で退屈だったから、映画を見ていたの。一緒に見る?」
20畳近い広さのLDKには、100万円近くかけたホームシアターセットが設置されており、DVDビデオが再生されていた。42型の液晶プラズマハイビジョンテレビは、彼がどうしても欲しかったものだ。さすがに、大画面は迫力がある。その真正面のソファに二人は倒れこんだ。
 則彦はひとみの剥き出しの乳房を愛撫しながら、股間に手を差し込み、すっかり濡れそぼっている淫裂の感触を楽しんだ。彼はそうやってパンストの上から彼女の下半身を触るのが好きだった。
 「こんなになっているのに、ビデオを見るのかい?」
 ひとみは則彦に自分の身体を好きにさせながら、彼のネクタイを解くと、ワイシャツのボタンを外し始めた。
「いじわる。」
ひとみは、すねてみせた。
 「あなたが、わたしをこんなに淫乱な身体に変えてしまったんでしょう?」
「お前もこうなることを望んだんだ。そうだろう?」
ひとみは器用に則彦の衣服を脱がして、いつの間にか全裸にしていた。彼は、ここのところ、日中に強烈な性衝動が起こることが少なくなっていた。なにしろあの日以来、ほぼ毎日ひとみを抱いているのだ。則彦自身、自らの精力絶倫さに驚いていた。今も彼女を貫こうと則彦の一物は鎌首をもたげて臨戦態勢に入っている。昨晩も結局、三度ひとみの中に放っていた。
 「本当にあなたのここって、凄いわ。とても50歳に近いなんて思えない。」
 彼女は、硬度を増し、カウパー腺液を分泌している彼のペニスを愛撫し始めた。こうなると、二人とも一度は繋がらなければ収まりがつかない。彼はひとみの穿いているパンストの股間部分を摘んで引き伸ばすと、両手でびりびりと引き裂き、愛液に濡れ光っている秘裂を剥き出しにした。
 「ああーン。いやーン。」
 ひとみが甘ったるい声を出した。彼女はこうすると異様に興奮するのだ。十分に潤っている彼女のヴァギナは、彼の一物を難なく受け入れ、一気に根元まで咥え込んでしまった。彼女は奥までしっかりと挿入された状態で、中をかき回されるスタイルを最も好み、早くも腰を遣い始めた。
 「あぅっ。あううぅー。いいわっ。いい。」
ひとみは、いきなり頂上近くまで駆け登って行った。アイドル女優似の可愛い顔がエクスタシー色に染まると、ぞくぞくするほど淫らであった。その顔で、満足するまで何度でも彼にセックスをせがむのだ。しかも、中出しすることを求め、「あなたの子供なら生んでみたい。」と、彼の耳元に囁いてくるので、思わず彼女の顔を見返した彼は、彼女が壮絶なほど発情し雌の獣の表情になっているのに気付く。その調子だから、二人の部屋で過ごす時は、彼の一物はほとんど彼女の中にあり、常に彼女の愛液で濡れていて渇く閑もなかった。それは、彼が、いや、彼の一物が望んだことに違いなかった。遂に、彼の一物は納まるべき場所を見つけたのだ。
ひとみの部屋を訪れる度、彼はこうして散々彼女を食い散らかして楽しむのだ。今夜もひとみの素晴らしい収縮感を存分に味わってから射精することなく、ペニスを彼女の中から引き抜いた。まだ、来たばかりなのだ。夜は長い。簡単に射精してしまうと、後がもたない。ひとみは、一度くらいのセックスでは満足してくれないのである。
「うふーン。お楽しみは後にするのね。」
ひとみの愛液で濡れ光っている則彦の逞しい一物を欲情した瞳で見詰めながら、彼女は上体を起こした。
「ああ。まず、シャワーを浴びてくる。その後は食事をして、それからね・・・。」
「いいわ。わたし、食事の用意をしているから・・・。」
ひとみの愛液でぬるぬるになったペニスをシャワーで洗いながら、則彦はひとみを手に入れることのできた幸運と、自分でも呆れるほど元気な一物につくづく感謝していた。則彦のペニスは、こうして握り締めると彼自身でも力強さと逞しさを感じるほど頼もしい。一時は、このペニスの所為で自暴自棄にもなりかけたが、今では則彦の存在価値そのものになっていた。まさに則彦の分身であった。そのことは則彦に自信を与えることになった。会社においても、知らず知らずのうちに、落ち着きと貫禄が漂うようになり、同僚や上司から頼りにされるようになってきたのだ。
バスローブをはおり、食卓につくとひとみが甲斐甲斐しく世話を焼く。とうに則彦の妻には期待できなくなった所作だ。今晩のメニューは、シチューとローストビーフだ。ひとみは料理が得意でどちらも彼女特製の絶品なのだ。最近の若い娘は料理ができないものと思いこんでいたが、彼女に関しては全くの誤解であった。彼女がこれほど家庭的とは、予想もしていなかった。則彦は、シチューを一口含むと、その絶妙の味付けに賞賛の言葉もそこそこに、後は夢中で食べた。彼女も一緒に食べているが、彼が料理を平らげていくのを嬉しそうに見ている。
 「今日の料理も、すごくおいしいよ。」
則彦はひとみの視線を感じ、顔を上げた。
 「よかった。」
ひとみは向かいの席から立ち上がり、隣に移動してきた。
 「君は、もう食べないのかい。」
ひとみは則彦に寄り添うように座り、
 「ええ、作っている最中に随分と味見したから、もう、お腹が一杯なの。食べ過ぎておデブになったら、あなたも嫌でしょう?」
と言った。そして、則彦のバスローブの前を開き、ペニスを取り出した。ひとみの格好はさっきのままで、股間部分が破れたパンストだけだ。
 「それより、わたし、これを食べたい。いいでしょう?」
則彦が黙っていると、ひとみは彼の膝の上に向かい合わせに跨ってきた。ひとみはいつもそうするので、則彦も慣れたものだ。則彦のペニスは、そのままひとみが腰を落とせば、彼女の秘裂に挿入するのにピッタリの角度に硬く勃起していた。
「ああっ。おいしい!」
ずぶずぶと則彦のペニスがひとみの中に呑み込まれていく。ひとみは、則彦の肩の上に手を置き、ゆっくりと上下に腰を動かし始めた。則彦は慌てて残りの料理を平らげた。直にひとみの上下運動が激しくなり、食事どころではなくなるからだ。すでにひとみは腰の中心から湧き上がる快感に、他の事は何も考えられなくなっている。
 「ああん、ああん、ああんっ。」
ひとみは情感たっぷりに、よがり声を上げ始めた。彼女は決して堪えたりしない。おおらかにセックスによる快感を享受し、身体全体で表現する。彼女はやがて、くっと唇を噛み締めると、激しく前後に腰を打ち振り始めた。くちゅくちゅという肉襞が捲くれ返る音が淫らに響く。
「いいわっ。いいっ。ねぇ、いってぇ。あなたも一緒にいってほしいのっ。」
 ひとみは熱にうなされたように絶頂を訴えだした。蜜壷は大量に愛液を溢れさせ、とろとろに溶け出しいるが、断続的にきゅっきゅっと強く収縮する。
 「ああっ、俺もいきそうだよ。中に出してもいいのかい。」
妊娠によるトラブルだけは避けたかった。彼には、まだ、その程度の冷静さは残っていた。しかし、彼女はそんなことは全く気にしていないようだった。
 「いいのっ。あなたのものをひとみの中にいっぱい出してっ。お願いっ。」
 則彦の頭の中で何かが弾けたような気がした。もはや則彦の勢いは止まらなくなった。深々と挿入された則彦のペニスは激しい律動を行いながら、ひとみの女の深奥に大量の白濁した精液を浴びせかけた。
「あーっ。」
その刹那、ひとみが絶頂に達した証の声をあげた。溶けきったひとみの肉襞は、彼女がオルガスムスを迎えると同時に則彦のスペルマを一滴残らず吸い尽くそうとするかのようにぎゅっと強く収縮した。
午前2時。
 彼はひとみのベッドの中で目覚めた。あれから、場所をベッドに移して2回ひとみの中に放っていた。隣を見ると、ひとみがすっかり満足した表情で軽い寝息をたてている。
「帰るか・・・。」
 明日も仕事があるし、外泊はやはりまずい。則彦が上体を起こした気配に、ひとみが目を覚ました。
 「帰るの?」
ひとみが眠そうな声できいた。
 「ああ。明日も仕事だからね。」
 「そう・・・。あのね・・・。」
ひとみは何かを言いかけて、やめた。
 「うん? 何?」
則彦はひとみの方に振り向いた。ひとみは、則彦に促されてことばを続けた。
 「実はね。別れた彼が、また付き合ってくれって言ってきたの。」
 ひとみは則彦がびっくりするようなことを時々、平気で言うのだ。則彦は努めて平静に返事をした。
 「ふうん・・・。それで、君はまだ彼のことを好きなの?」
 「うん。彼のこと、嫌いで別れたのじゃないんだ。わたし、今でも彼のこと愛していると思う。」
「えっ。じゃあ、なぜ別れたんだい。ひょっとして、君が捨てられたとか・・・。」
 「違うわ。わたしが彼に別れようって言ったの。私たち、うまくいかないと思うからって・・・。」
則彦は、内心ほっとしていた。せっかくひとみを手に入れたのに、彼とのことが復活したのでは今までの苦労や投資が水の泡だ。今のところ、ひとみの話では彼女から別れたというのだから、彼との関係が復活することはないだろう。
「ふふふっ。彼ねえ、あそこがとても小さいの。」
ひとみは懐かしむように言った。
 「だってね、フェラチオしてあげると、大きくなった状態でも、全部、口の中に収まってしまうんだもん。」
ひとみのセックスは彼に仕込まれたものかもしれなかった。則彦は少しだけ嫉妬に心がちりちりと灼けた。
「わたしが彼を一目惚れして、わたしの方からアタックしたのにね、いざ、セックスしてみると、全然ダメ。感じないことはなかった・・・。ううん、今、思うと凄く感じていたかなぁ。でも、入れてからがダメだったな。これじゃあ、とても満足できないと思った。」
「おいおい。ひどいことを言うなぁ。君が彼を誘惑したんだろう? あそこの大きさで男の値打ちが決まるものでもないだろう。」
とは言いながら、情けないことに則彦は優越感に浸っていた。
「そうね。ちょっと言い過ぎたかな。それよりね、あなたに悪いような気がして。」
「どうして?」
「だって、あなたに内緒で彼に会うと、浮気しているみたいで・・・。」
「そんなことないさ。僕は、君が僕と会っていない時に何をしようと干渉はしないつもりだよ。」
「本当?」
「本当だとも。」
則彦は、しまったと思った。ひとみの誘導に引っかかったような気がした。
 「よかった。実は、彼に映画に誘われたのだけれど、あなたに悪いし、どうしようかなって思っていたの。」
「いいよ。彼と行っておいで。」
則彦は後悔していたが、今さら後に引けるものでもなかった。
 「ふふふ。そんな顔をして・・・。心配しなくていいのよ。わたし、あなたのものでないと満足できない体になってしまったのだから・・・。」
妖艶な表情を浮かべながら、ひとみは口唇を合わせてきた。20歳そこそこの小娘に不惑の年を越えた大の男がいいように弄ばれているような光景が一瞬彼の脳裏をよぎった。
(続く)

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