minaの官能世界

今までのことは、なかったことにして。これから考えていきます。

mina2 その7

2005年03月21日 | 官能小説「mina2」
「くうぅぅぅっ」
 礼奈は噴き上げそうになる声を必死で抑え込み、ぎりぎりと奥歯を噛み締めた。
 四国山脈の秘境に開闢された秋島信教大本山の更に奥まった場所に、人目を避けて建設された超近代的な建物……。
秋島信教の豊富な資金を惜しげもなく投入したこの施設には、人間の肉体的精神的限界能力を高めるための最新設備とテクノロジーがぎっしりと詰まっていた。
 この場所に、今や世界中に展開する秋島信教の拠点から選抜された優秀な頭脳と強靭な肉体および精神力を有する若者が極秘裏に集められていた。
 彼らの能力は徹底的に鍛えあげられ、1人1人が一個兵団にも匹敵するような恐るべき人間兵器に仕立て上げられていた。
 彼らは秋島信教の内部ではエリートであり、護衛官という職位を与えられていた。
 護衛官とは、もともとは肉体的にひ弱な神官を守るためにできた階級であったが、現在では、彼らは呪術をも自在に操る神官としての能力も備えており、秋島信教の高位資格者のほとんどが護衛官出身者で占められていた。
 礼奈の連れ込まれたのは、その秘密基地の一室である。
 通常は、男子部の護衛官がトレーニングルームとして使用される部屋であった。
 秋島信教の究極奥義は、高位能力者とのセックスだけが唯一の伝承方法とされていたが、未熟な者が究極奥義を得てもそれを使いこなせるはずがなく、それ故に、秋島信教においては、男女の別は厳格に分けられており、中枢を担う護衛官には、格別に厳しく男女の分離生活が義務付けられていた。
 加えて、乱脈なセックスにより正統な究極奥義の伝承が乱れることを嫌って、秋島信教では、厳しくセックス管理を行っていたのだ。
 したがって、礼奈が男子部のトレーニングルームにいること自体が異例なのであった。
 礼奈は全裸だった。
 礼奈の足元には、脱ぎ捨てられたボディスーツやハイヒールが散乱していた。
 礼奈の全身は、性感を高める催淫剤が入った特殊なローションでぬめぬめと濡れ光っている。
 くちゅくちゅくちゅ……。
 礼奈の前に立った男は、最後の仕上げとして、礼奈の股間にそのローションを塗り込めていく。
 踏ん張った礼奈の太腿がぷるぷると震えている。
 男は、礼奈の女唇の奥にまでローションを塗り込みながら、耳元で囁いた。
「礼奈、俺の女になってくれ。俺の気持ちはお前だって知っているはずだ。俺の言うことを訊いてくれるなら、ほかの男たちに手出しはさせない。俺にだって、そのくらいの力はある。」
 礼奈は男の言葉に、冷ややかな眼差しを向け、努めて平静を装って言った。
「あなたの女になるくらいなら、犬と寝たほうがましだわ」
 男は屈辱に満ちた表情で、礼奈の前から去った。男は、トレーニングルームから出て行く前に、残った男たちに言った。
「好きなようにやれ。しかし、やりすぎて、礼奈の身体に傷を残すなよ」
 それを聞いて、男たちは、くくくっと低い声で笑った。男たちは股間のものを扱きながら、礼奈の前後に立った。男たちのものは、びくびくと脈打ち、先端からは先走りを溢れさせていた。礼奈はそれを見て、瞼を閉じた。覚悟はしていたものの、いざ犯されるとなると、足の先から瘧にかかったように全身に震えがきた。
 彼女は、大きく息を吸い込むと、無我の境地に入ろうとしていた。
 何も感じない。何も見ない。ただ、身体を彼らに使わせるだけだと、自分を無理矢理、納得させようとしていた。
 下半身に抵抗を感じた。礼奈の正面に立った男が、礼奈の中に押し入ってきたのだ。
 続いて、背後に立った男も、彼のペニスを彼女のアナルに挿入した。
「うう・・・」
 その衝撃に、礼奈は思わず身を捩り、呻き声を出してしまった。
 すぐさま、容赦のない抽送が開始された。事前にたっぷりと媚薬入りのローションが前後の穴に塗り込まれていたため、抽送は極めて円滑に行われていた。ぐちゅぐちゅと肉を捏ねる音が、トレーニングルームに響く。時折、男たちの感極まった喘ぎ声が混じる。
「なんて締め付けようだ」
 礼奈の正面に立ち、猛烈な勢いで腰を突き出している男が言った。
「ううう、俺はもう出そうだ」
 礼奈の背後に立った男は、激しく腰を突き入れながら呻くように言った。
 礼奈は、必死で耐えていた。ともすれば、彼女の意思に反して、快感に声を上げそうになる。それだけは、意地でも避けたかった。
 背後に立った男の腰を突き入れるピッチが上がったかと思うと、思いっきり深く突き入れてきた。その瞬間、ぐっと男のものは礼奈の中で膨張し、放出を始めた。彼女は、男が中に放出するのを感じて、嫌悪感で顔を歪めた。
 相前後して、正面に立った男も、礼奈の腰を強く引きつけると、ペニスを女の最奥まで突き入れ、放出を始めた。男のペニスは、どくどくと脈打ちながら、大量の精液を礼奈のヴァギナに注入していく。前後の穴に同時に挿入され、ほぼ同時に放出される汚辱感に、礼奈は思わず悔し涙を溢れさせてしまった。礼奈を正面から犯していた男が、それに気付き、せせら笑った。
「この程度で音を上げて貰っちゃこまるな。まだまだ順番を待っている男はいるんだよ」
 放出を終えた男たちが、ペニスを前後の穴から抜き去ると、大量の精液が礼奈の太腿に伝い落ちた。がっくりと肩を落とした礼奈の前後に、新たな男たちが張り付いた。
「あああ、許して・・・」
 礼奈は力ない声で、訴えた。しかし、男たちは、礼奈の言葉を無視して、次々と前後の穴を犯していった。こうして、男たちの彼女に対する陵辱は、延々と続けられた。ようやく男たちが満足して礼奈を解放し、彼女が自分の部屋に辿りついた頃には、夜が明けようとしていた。
 礼奈は、倒れるように寝台に身体を投げ出した。
 身体全体が鉛のように重かった。犯されたヴァギナやアナルには、男たちの精が大量に残ったままだったが、シャワーを使う気力も残っていなかった。
「これを毎晩?」
 とても身体がもたないと思った。彼らは、入れ替わり立ち代り5人がかりで1人が何度も礼奈の身体を犯した。
「ううう・・・」
 あまりに過酷な運命に、男勝りで気丈な礼奈も、思わず涙をこぼしてしまった。
 その日、礼奈は、昼の間は寝台から起き上がることができなかった。

 夜になると、礼奈は、のろのろと寝台から身体を起こした。
 男たちに犯されに行くためだ。
 シャワーで身体の汚れを流さねばならない。股間を洗うと、膣肛の中で温められゼリー状に固まった男たちの精が大量に排出された。礼奈は、恥ずかしさと汚辱感で気が遠くなった。
「どうして、わたしがこんな目にあわないといけないの・・・」
 礼奈の頭の中で言葉と思考が途切れては繋がり、考えがまとまらなくなった。
「美奈様・・・」
 礼奈の唯一の救いは、美奈だけになった。もはや美奈に縋るしか、この窮地から逃れる方法はないだろう。時計を見ると午後11時を指していた。男たちとの約束の時間には、まだ1時間ほど余裕がある。一筋の希望を見出した礼奈は、護衛官のユニフォームであるボディスーツを着用すると、本来の敏捷な動きを取り戻し、美奈の部屋に急いだ。

 コンコン・・・。
 1分後には、礼奈は美奈の部屋の前に立ち、ドアをノックしていた。
 薄暗い回廊の突き当たりに美奈の部屋はあった。礼奈は、周囲の気配に窺った。誰にも付けられていないようだ。大きく安堵の息をついていると、ドアが静かに開いた。
「さあ、お入りなさい」
 美奈は、礼奈が来るのを予期していたかのように、自然に彼女を迎え入れた。礼奈は、すっとドアの開いた隙間から身を部屋の中に滑り込ませると、後手でドアを閉めた。
「美奈様、どうかお助けください」
 礼奈は、美奈に駆け寄るなり、その華奢な身体に縋りついた。
「男たちに嬲られたのね」
 美奈は、礼奈の身体を優しく包み込むように抱きしめた。
「どうして、そのことを・・・」
 礼奈が驚いて、美奈の顔を見ると、彼女は微笑みながら言った
「奴らが来ているわ」
「えっ?」
 礼奈は、とたんに美奈から身を離すと、さっと身構え、周囲の気配を窺った。しかし、礼奈には、男たちの気配は微塵も感じることは出来なかった。
・・・美奈様に、ご迷惑をかけることはできない。もしも、美奈様に何かあったら・・・
「もう、わたしは生きいられない」
 礼奈は、最後の部分だけ、口に出して呟いた。
「大丈夫よ。わたしに任せておきなさい」
 美奈は、そう言うと、身に羽織っていたガウンを脱ぎ捨てた。ガウンの下は、礼奈と同じく、全身を覆う護衛官専用ボディスーツだった。このボディスーツは戦闘用のものであり、耐熱保温に優れ、ライターで炙っても火傷もしないうえ、軽量で抜群の運動性を確保していた。その半透明の極薄の特殊繊維は、一分の隙もなくぴっちりと全身にフィットし、美奈の美しいボディラインを余すところなく見せつけていた。通常、大教祖たる美奈のような高官が着用するものではないのだ。
 美奈のその姿を見た礼奈は、てっきり美奈が男たちを相手に戦うものだと思っていた。位がはるかに下の自分のために、美奈様が戦ってくれる、そう思うと礼奈の胸は張り裂けそうになった。礼奈は、バイセクシャルというよりは、むしろ女同士で愛し合うほうが好きなタイプなのだ。こんな状況でなければ、礼奈は美奈の身体を思い切り抱きしめたかった。
 しかし、次に美奈のとった行動は、礼奈の予想もしないものだった。
 美奈は、その戦闘服すら脱ぎ捨てて、全裸になってしまったのだ。
 美奈の肢体は、美しかった。完璧なプロポーションに、艶かしい色香が漂い、見るものを圧倒した。美奈の白い身体が、月の光に照らされて、夜の帳の中にぼうっと浮かび上がった。
「ほおお・・・」
 どこともなく、男の溜息が漏れ聴こえてきた。
 礼奈は、その声のした方向に身構えたが、美奈の
「おやめなさい。今のあなたでは敵いません」
という言葉に、構えを解いた。
「礼奈を守るために、その御身体を我々に差し出そうということですかな」
 突然、闇に中から数人の男たちが姿を現した。
「さあ、どうでしょう」
 男たちの出現に動揺を隠せない礼奈とは異なり、美奈は驚く様子もなく、不思議な微笑みをたたえながら静かに言った。
 平静を保つ美奈に、苛立ちの表情をみせて、男のひとりが言った。
「美奈様、あなたは身重だ。今、我々と戦って、無傷では済まないないことは、あなたにだって判っているはず。我々が一斉にあなたに攻撃をしかけたら、あなたに致命傷を負わすことができなくても、おなかの子供は無事ではすまないでしょう。我々の力量でも、大教祖様のお腹の子供を殺すくらいのことはできますよ。そのことが、お判りになっていらっしゃると判断いたしましたが」
「ふふふ。勇ましいこと。あなた方は、本気でわたしを襲うおつもりなの。わたしは、秋島信教の大教祖たる美奈よ。そのわたしに服従を誓わず、力ずくでこの身体を奪おうというの」
「そうです。できれば、暴力は使いたくなかったが・・・」
「笑止。試してみますか」
 男のひとりが、合図をすると、2人の男が礼奈を取り押さえた。
「あなたの身体に傷つけるわけにはいきません。苦痛を受ける役目は、礼奈に代わって貰います」
「ああ、美奈様っ」
 礼奈は、絶望的な声を発した。男たちの手によって、礼奈のボディスーツは、剥ぎ取られてしまった。数人の鍛え抜かれた男たちの中に、全裸の美女が2人。どう考えても、最悪の事態は逃れられそうもなかった。
 その瞬間であった。
 美奈は、その美しいカーヴを描く両乳房の前で印を結び、不思議な呪文を短く唱えた。
 すると、全ての時間が止まった。美奈は悠々と男たちの中から礼奈を助け出すと、蝋人形のようにぴくりとも動かない彼女の身体を、部屋の片隅にあるクローゼットの中に隠した。
 そして、男たちの背後に回ると、再び、胸の前で印を結び、呪文を唱えた。
「渇っ」
 美奈のその掛け声とともに、男たちは動き始めたが、手中に収めたはずの礼奈と美奈の姿が見えなくなっていることに狼狽するばかりであった。
「何をしているの。わたしはここよ」
 突然、思いもしない場所から声を掛けられて、男たちは、一斉に戦闘態勢に入った。
 これは、もはや彼らの本能であった。
 通常の人間ならば、一撃で絶命するように鋭い攻撃が、一瞬のうちに美奈の身体に畳み掛けられた。しかし、美奈の身体に届いたはず攻撃は空を切り、男たちには、虚しい手応えが残っただけだった。美奈の身体は男たちの前から幻のように掻き消えたのだ。
「あなた方は、わたしに指先ひとつ触れることは出来ません」
 次の瞬間、美奈の身体は、男たちの背後にあった。何度、彼らが攻撃を繰り返しても結果は同じだった。美奈は、常に男たちの背後に回りこみながら、涼しい顔をしている。
「おのれっ」
 面目を失った男たちは、美奈の姿を求めて、遮二無二、攻撃を続けた。
「あわれな」
 美奈の手の平が、さーっと横一文字に空を斬ると、男たちの目の前に、突然、無防備の美奈が立ちはだかった。彼らは、一斉にその姿に向かって、渾身の一撃を繰り出した。初めて彼らは確かな手応えを得たが、自らの身体にも致命的な一撃が加えられたの悟った。
「これは・・・」
 彼らは、美奈に幻影を見せられ、同士討ちを演じてしまったのだった。
「その程度の実力で、わたしや礼奈を自由にしようとしていたとは・・・。もし、 礼奈が本気で戦えば、あなた方など敵ではなかったはずよ。ただ、一度、陵辱された女は弱いもの。その弱みにつけこんで、卑劣な男たち」
 美奈は、吐き出すように言った。
「さあ、もういいわ。出ていらっしゃい」
 美奈は、クローゼットに身を隠していた礼奈に声をかけた。恐る恐る姿を現した礼奈は、男たちが悶絶している光景に驚きを隠せなかった。
「ああ、どうなることかとご心配申し上げておりました。でも、さすが美奈様。もう、わたし・・・」
 礼奈の声の最後は、嗚咽で途切れた。
「いいのよ。このくらいのこと。それよりも、この男たち、役に立たないわね。あなただって、本気で戦っていれば、負けなかったと思うわ。きっと弱みを握られて、身体を自由にさせたのね。女は、それをすると負けなの。もう、そんなことをしてはダメよ」
 やさしい美奈のいたわりの言葉に、礼奈は思わず、美奈にすがり付いてしまった。
 お互い全裸である。
 まして、一度はレスボスの契りを美奈と礼奈なのだ。我慢できるはずがなかった。
「お願いです、礼奈にお情けを・・・」
 礼奈は、美奈に縋り付き、涙をたたえた瞳で訴えた。
「しようがない子ねぇ・・・」
 美奈は、そう言うと、可愛くてならないという表情で、礼奈の口唇を吸った。
「うううう」
 呻き声を漏らしながら、礼奈は、美奈の口吸いに情熱的に応えた。自らの股間を美奈の太腿に摺り付けながら、固くなった乳首を美奈の乳首に絡ませた。
「男子部のセックス管理も考えなければね」
 美奈は、礼奈の弾力のある乳房に愛撫を加えながら、自分に言い聞かせるように言った。
 それから、2人は、男と異なり、女同士ゆえの果てることのない快楽の契りを、夜が白むまで貪り合ったのであった。
(続く)

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2 コメント

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american! (ルウヴィ・ジャポン  Louvy Japon)
2005-11-24 04:29:28
OR FRENCH?

この小説は、ある意味VISUAL的なので、

コミックになると、ヨーロッパのほうで

ヒットしそうです。

アメリカのHEAVY METALコミック誌

のジャンルに近いですし、

ある意味、FRANCEのメビウスも

感じさせる表現ですね。

あなたは、ヨーロッパでなら天才です!
返信する
ルウヴィ・ジャポン様へ (mina)
2005-11-24 06:46:51
いつも過分なお言葉、ありがとうございます。

それじゃあ、ヨーロッパに遠征しましょうか。

ふふふ、せいぜい観光旅行ですけど。
返信する

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