どのくらいの時間、礼奈は気を失っていたのだろう。随分と長い時間だったような気もするし、一瞬だったような気もする。変わらないのは、礼奈が相変わらず、凄まじい官能の嵐の中にいることだ。別に、麗華に犯されているわけではない。それどころか、彼女は普通に立って歩いているのだ。オルガにのた打ち回ってる礼奈の内面とは無関係に、彼女の身体は、美奈の監禁されている地下室に向かって整然と足を進めていた。
全裸の彼女の股間には、巨大なディルドゥが装着されていた。
そのもう一方の端は、彼女の秘裂の中に消えていた。
礼奈に装着されているのは、麗華が使用したのと同様な双頭のディルドゥであり、体内に埋没している部分が凄まじい快感を彼女に与えているに違いなかった。
異なる点は、礼奈に装着されたディルドゥは、クリスタルのような透明な輝きを発しているくせに、まるで生き物のようにどくどくと脈打っていることだ。
よく見ると、付け根は礼奈の肉体と一体化しているようであり、身体に固定するための紐やベルトの類は一切ない。しかも、その先端からは、本物の男根のように、先走りのような透明の液体が溢れ出ているではないか。
この人造ペニスは、生きた男から切り取ったペニスを、秋島信教に伝わる究極奥義によってさまざまなエレメントと融合させ、生成したものであった。
もともとは女同士で楽しむという目的で開発されたものではなかった。
世継ぎが必要な権力者が男色に狂っていたのでは、国家存亡の危機に陥ってしまう。そのような男色に狂った男に対して、女に興味を戻させるための苦肉の策として開発されたものだったのだ。
つまり女にペニスを生やさせて、男を犯すのである。
見た目はもちろんのこと、触った感じも本物を凌駕する出来栄えであることが必要であった。さらに装着した女が、男と遜色なく性交できるように、女の内部に挿入された部分は、危険なまでに深く女体と結びつき、女性器と一体化し、その性感を精密に人造ペニスの先端に伝えることができた。
時の秋島信教の最高呪術者が、その持てる力の全てを注ぎ込んで作り上げた魔界の男根、魔羅。その生成方法は、脈々と秋島信教の継承者に究極奥義として伝承されてきた。ただ、秋島信教の呪術者の中でも、このような究極奥義を操れる者は、非常に高い能力を備えた高級呪術者に限られていた。
麗華はその限られた術者の一人であるということなのだ。
礼奈は傀儡虫に冒され剥き出しとなった神経に、このような魔界の男根を植え付けられたのだ。かろうじて正常な精神を保っている礼奈が、凄まじい快感に半狂乱になるのは当然と言えた。
「おおおお……」
礼奈はあまりの異常さに声を発していた。その場にしゃがみ込みたいと思ったが、傀儡虫の支配下にある礼奈の身体は、本人の意志や感情には全く反応せず、ロボットのように手足が勝手に動き、前進していく。礼奈の隣には、全裸の玲子が礼奈と同じ魔界の男根を股間から生やして、無表情で歩いている。
「おや、気が付いてしまったの。」
礼奈の前を歩いていた麗華が振り向いて、礼奈に声をかけた。麗華も全裸で、股間に魔界の男根を生やしている。
「可哀想に。せめて、貴女の意識のないところで、美奈に傀儡虫を産み付けさせようと思ったのだけれど。貴女、美奈のことが好きなんでしょう?」
「ぐうううっ」
礼奈は呻き声を上げ、歯軋りをした。麗華の言うとおり、礼奈は美奈のことが好きだった。
礼奈は「麗華メイドサービス」の派遣メイドとして世を忍ぶ仮の姿で美奈に接近した時から、秋島信教の大教祖とその護衛官という関係を超えて、一個の人間として美奈のことが好きになったのだ。
「だから、せめて最後に、貴女の想いを遂げさせてあげようと思ったのよ。その人造ペニスで美奈を犯して頂戴。そうすれば、そこから傀儡虫が美奈の全身に入り込み、さすがの大教祖様もわたしの操り人形になるというわけ。ほほほ」
「そんなこと、させないわっ」
大教祖様たる美奈様を守るべき護衛官のわたしが、こともあろうに美奈様に傀儡虫を産み付けるなんて、そんなことだけは絶対阻止しなければならない。
礼奈は、いっそ舌を噛み切って死のうと思った。
「無駄よ。貴女の考えていることくらい、私に判らないとでも思っているの。貴女に死ぬ自由はないの。そればかりか、美奈を犯す時だって、意識ははっきりしているのに、身体が勝手に動いてしまうというわけよ。でも、その時に味わう快感だけは、逃れようもなく貴女にもたらされる。美奈が傀儡虫に蝕まれていくのにつれて、貴女には深いエクスタシーが与えられるのよ。素敵でしょう」
麗華は冷酷に礼奈に告げた。
麗華にとって、礼奈の意識を失わせることぐらい簡単なことであったにも拘らず、わざと意識を保たせているのだ。
麗華と礼奈は秋島信教の組織の中で、直属の上司と部下の関係であった。その地位を利用して、麗華は、なかば強引に礼奈にレスボスの契りを結ばせたのであった。礼奈からすれば、麗華との関係は無理強いされたもので、心から望んだものではなかったから、美奈に心が傾斜したとしても何の呵責もなかったが、麗華にしてみれば、礼奈の心変わりが許せなかったのだ。レスボスの契りを反故にした礼奈に対する、麗華からの意趣返しのつもりに違いなかった。
美奈の監禁されている地下室に、麗華、礼奈、玲子の順番で入っていくと、3人に気づいた美奈が、じゃらんと鎖の音をさせて、顔をあげた。
3人の絶世の美女が、股間にグロテスクな魔界の魔羅を付けて全裸で並んでいる様は、それだけで異様であった。
「美奈。貴女にこれから、礼奈が傀儡虫を産み付けてくれるわ。この立派なペニスでね」
麗華は、美奈の前に立つと、勝ち誇ったように宣言した。
「そんなことをして、どうしようというのよっ」
「アンタを欲しがっている男は、たくさんいるわ。アンタは、その男たちに売られるのよ。アンタなら、飛び切り高く売れるわよ。だって、何百年に一人の大教祖様ですもの。輪廻回生の究極奥義で生まれ変わりたいと願う強欲なヒヒ爺に、アンタは売り飛ばされるのよ」
「わたしが、そんなことで究極奥義を使うと思うのっ」
美奈は憎しみにかっと目を見開いて、麗華を睨みつけた。
「ほほほっ。だから、傀儡虫を産み付けてあげるの。傀儡虫に支配されたら、アンタは、ただの木偶の坊でしょ。そこの玲子と同じようにね。なんなら、礼奈のように、意識だけは残しておいてあげましょうか?」
「ああ、美奈様っ」
振り絞るような声で、礼奈が叫んだ。
「ふんっ。とんだ愁嘆場ね。礼奈、お前がどう思おうと、わたしが命じたら、お前はその人造ペニスで美奈を犯すしかないんだ。逆らうことはできない。礼奈は前門を、玲子はアナルを犯せっ。さあ、やれっ」
麗華は、冷徹に礼奈と玲子に命令を下した。
礼奈の想いに反して、身体は麗華の指示どおりに動く。
玲子は早くも、美奈の背後にとりついている。礼奈も美奈の正面に身体を押し付けるように立った。
二人の人造ペニスの先端からは大量の透明な液体が溢れて、びくんびくんと本物のペニスのように脈打っていた。
突然、玲子に装着された人造ペニスが水色に発光し始めた。礼奈のものも赤く発光している。
「いよいよ、この時が到来したのだわ。この輝きは、女が発情して最高に欲情した時に発するもの。さあ、美奈の中に、その灼熱に燃えさかる思いのたけをぶちこんでおしまいっ」
見れば、麗華の股間のものもピンク色に発光している。その輝きは、玲子や礼奈の比ではなく、まぶしくて目を開けていられないほどであった。
「ううう……」
美奈が呻き声をあげた。
美奈の下半身で水色と赤色の光が交錯している。玲子と礼奈の人造ペニスが、美奈の中に侵入しようと、その狭小な入り口を探っているのだ。二人の愛液でぬるぬるになっている人造ペニスの先端が美奈の敏感な場所を行き来する。天井から吊られた手首の鎖がぎりぎりと軋み、美奈は全身を反り返らせた。
「あああっ」
遂に、礼奈の人造ペニスの先端が、美奈のヴァギナの入り口を捉えた。
「み、美奈様ぁ」
礼奈は悲痛な面持ちで叫んだ。
「い、いいのよ。貴女が悪いンじゃない」
美奈は、精一杯のいたわりの言葉を礼奈にかけた。
ぬりゅうぅぅぅぅぅっ。
「あああああぁぁぁぁ……」
「ひぃぃぃぃぃ……」
美奈も礼奈も叫んでいた。
長大な魔界の男根が、美奈の肉襞の中に押し入っていく。そして、礼奈の人造ペニスが発していた赤い輝きが完全に美奈の膣腔の中に埋没し、見えなくなった。
礼奈は、大切な美奈様をこうして犯さなければならない悲惨な状況に直面していながら、遂に憧れの愛しい美奈と交わったという悦びに、下半身に痺れるほどの快感が押し寄せ、悲しいのか悔しいのか、それとも嬉しいのか、訳が判らなくなっていた。そして、礼奈の身体はひたすらオルガを求め、美奈の肉襞に激しい抽送を開始した。
続いて、玲子の人造ペニスも、水色の光を発しながら、美奈のアナルの中に没していく。
「ううううう……」
美奈の顔が、苦しそうに歪んだ。
「ああ、美奈様っ。大丈夫ですか?」
礼奈が、せわしなく上下運動を続けながら、美奈の身体を気遣って声をかける。
「ほほほ。自分で犯しておきながら、美奈の身体のことを心配するなんて笑えるわ。礼奈、貴女のアナルはわたしが犯してあげるから。これで、美奈と平等というものよ」
麗華は、礼奈の背後に仁王立ちし、礼奈の白い尻を鷲掴みにし、一気に礼奈の肛門に人造ペニスを挿入した。礼奈の体内で、狭い肉壁を隔てただけの2本の魔界の魔羅が交錯した。その瞬間、尋常では考えられないような巨大な性感のうねりが、礼奈の女の中心部を襲った。
「ひぃぃぃぃぃぃ」
あまりの衝撃に礼奈は絶頂を極め、これまで経験したことのないような射精感を味わった。これこそが魔界の男根の特殊効果であり、礼奈の体内に巣食う傀儡虫の幼虫を、礼奈が発情して分泌した大量の愛液とともに、男の射精のように美奈の体内に注入する悪魔のような業なのであった。
一瞬、礼奈と麗華の全身がそれぞれ赤色とピンク色に発光し、その輝きは混ざり合って、美奈の全身に転送された。
「おおおぉぉぉぉぉ」
美奈は叫び、大きく開いた両脚に思わず力が入った。挿入された魔界の魔羅が大きく膨張した次の瞬間に弾けた感触から、美奈も礼奈が射精したことが判ったのだ。そして、男とのセックスと同じように美奈もまた、その瞬間に礼奈のペニスをしっかりと締め付けて、絶頂を極めたのだった。
「上出来だわ。よくやったわ、礼奈。美奈の身体の中には、お前の身体の中に巣食っていた傀儡虫の幼虫が大量に放たれた。傀儡虫に侵されて美奈がわたしの言いなりになるのは、時間の問題よ。まあ、そうは言っても大教祖様だからね、念には念を入れて、玲子にも頑張って貰うことにするわ。礼奈、お前は、もうしばらく美奈の前の穴を傀儡虫が出てこないように、そのペニスで塞いでいておくれ」
麗華はそう言って、礼奈の肛門からペニスを抜き去った。射精後の喪失感に崩れ落ちそうになっていた礼奈は、萎えることを知らない人造ペニスを深々と美奈の蜜壺に挿入したまま、麗華の命令に縛られ、動くこともできなかった。
一方、玲子は、まるで米搗きバッタのように機械的に腰を前後に動かし、美奈の肛門を犯していた。
「ふふふ。大教祖様。ほんとに良い格好だこと。前は、アンタを慕う礼奈に犯され、後ろは後ろで、会社の同僚の玲子に犯される。どんな気持ちかしら」
「そ、それがどうしたというのよ。」
美奈はもの凄い形相で、麗華を睨んだ。
「こんなことをしても、わたしは絶対、あなたのいいなりにはならないわ」
「そうなの」
麗華は、余裕綽々で玲子の背後に回った。玲子の尻も礼奈と遜色なく、張りがあり、淡々と機械的に前後に打ち振るたびに震える、適度な肉感が扇情的であった。
麗華は妖しい笑みを浮かべ、玲子の尻を掴むと、玲子の薄茶色の肛門にピンク色に輝く人工ペニスの先端を擦りつけた。ペニスの先端からは、麗華の興奮状態を示す大量の愛液が滲み出ていた。アナルセックスの経験が少ない玲子の肛門は、蕾のように窄まっていたが、麗華は容赦なく入り口を抉じ開けにかかった。意識がないとは言え、さすがに肉体的にきつかったとみえ、玲子は全身を反り返らせた。力任せに押し込んだ麗華のペニスの先端が、ぐにゅっと括れのところまで玲子の肛門に突き刺さった。先端が入ってしまえば、もう侵入を拒むことはできない。
「ううむ」
麗華は、腰を前に押し出すと、一気に根元までペニスを玲子の中に挿入した。
「ひぃぃぃぃぃぃ」
意識のないはずの玲子が、絶叫した。
玲子が生まれてはじめて射精を経験した瞬間だった。その証拠に、玲子の全身は水色に発光し、また麗華の全身がピンク色に輝いたのだ。水色とピンク色の光は交じり合い、美奈の身体に中に流れ込んでいった。
「ふふふ。やった。やったわ。これで、大教祖美奈が、わたしのものになったのよ」
麗華は勝ち誇った声で叫んだ。
麗華のコントロールが切れた礼奈と玲子は、ペニスをびくびくと痙攣させながら、その場に崩れ落ちた。
麗華は、もはや用済みの二人には興味を失ったらしく、美奈の前に立つと、美奈の顎の下に手をやり、貌を上げさせた。
「さあ、ぼちぼち傀儡虫の効果が現れてくるはずよ。どうかしら? 自分が自分でなくなっていく瞬間……」
美奈は、意識が朦朧としているようであった。
麗華は、こんなに間近で美奈の顔を見たのは初めてであった。
綺麗な顔だこと……。
女のわたしでも、うっとりしちゃうわ。
礼奈が憧れて、好きになったのも判る気がする……。
麗華のレスボスの血が騒いだ。
ふうっ。
麗華は溜め息をつき、そして、思わず美奈に口づけをしてしまった。
甘い口唇であった。
何度でも、いくらでも吸いたくなるような口唇であった。
とてもこれだけでは満足できなかった。
麗華が気づいたときには、麗華は美奈の口唇にむしゃぶりついていた。
口を割り、舌を入れ、絡み合わせた。
思う存分、美奈の舌を吸い込んだ。
自分を唾液を美奈に飲ませ、美奈の唾液を吸い取った。
「はあぁぁぁぁぁぁ」
麗華は、長い長い溜め息をついた。
甘美であった。
美奈の身体は、麗華にとって、極上のどこまでも甘美なものであった。
麗華は、自らのペニスを扱くと、先端から滲み出ている愛液を全体に塗り拡げた。そして、美奈の股間にその先端を擦りつけた。麗華のペニスは、それ自体に命が宿っているかのように、びくんびくんと動悸を発している。麗華は、暴れ馬のように跳ね上がろうとするペニスを無理矢理押さえ込み、先端を美奈の狭小な入り口にあてがった。
「あああっ」
麗華が呻いた。ペニスの先端が美奈の中に入ったのだ。
「気持ちいいわ」
麗華は言った。麗華のペニスのピンク色の光は、一段と輝きを増した。
麗華はそのまま、腰を突き上げた。
ぐちゅう。
びっくりするほど大きな音がして、麗華のペニスは美奈の中にその全てを埋没させた。
麗華と美奈の乳房が合わさって、揉みしだかれると、そこからも強烈な官能の炎が燃え上がった。全身が性感帯になり、あまりに甘美な感触に、頭から溶けてしまいそうだった。
このままずっと繋がっていたい。麗華がそう思い始めたその矢先であった。
「うっ。な、何をしたのっ」
麗華は、美奈から飛び離れた。つうーーっと、ペニスの先端から美奈の股間まで、麗華の愛液が糸を引いた。
いつの間にか、礼奈と玲子が起き上がっている。それだけでなく、麗華が念をかけなければ外れないはずの魔界の男根が二人の身体から外れている。
「むむうっ。謀ったわね」
「まさか」
美奈は、手足の拘束を礼奈に解いてもらいながら、麗華に言った。
「麗華さん、貴女の計算ミスよ。わたしの身体の中には、浩一郎さんがいる。だから、傀儡虫はわたしに寄生することができなかったの。玲子と礼奈の身体の中に寄生していた傀儡虫は、全てわたしの中に取り込んだ上で、今、貴女の身体の中にお返ししたわ」
「な、なんですって」
「大丈夫よ。貴女が男の精子から生成した傀儡虫だったら、貴女自身で退治できるはず。でもね、1匹だけ、死んだ石本の精子から生成した傀儡虫を余分に貴女の身体の中にお返ししたの。このプレゼント、喜んでくれるかしら」
「きぃぃぃーー」
麗華は悲鳴を上げると、踵を返し、美奈たちの前から走り去った。
美奈もまた傀儡虫生成の秘術を会得し、発動したのであった。もちろん、それは麗華の成した術から短期間で会得したものであって、大教祖たる美奈でなければできることではなかった。
「ああ、美奈様」
礼奈が美奈に取り縋って泣いた。玲子も美奈の類稀なる能力を知り、そのおかげで危機を脱したことを素直に感謝していた。
「わたし、ずっと意識はあったの」
玲子が美奈に言った。
「でも、身体は動かないし、喋ることもできなかった。ただ麗華に命令されると、勝手に身体が動いて、ほんとに変な感じだった。人造ペニスを装着されると、気が狂うのではないかと思うくらい感じたわ。美奈さんとアナルセックスした時は、ほんとに気持ちよかった」
玲子は最後は恥ずかしそうに言ったが、その経験は満更でもなかったようで、美奈を見詰める目の輝きが普通ではなくなっていた。
(続く)
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全裸の彼女の股間には、巨大なディルドゥが装着されていた。
そのもう一方の端は、彼女の秘裂の中に消えていた。
礼奈に装着されているのは、麗華が使用したのと同様な双頭のディルドゥであり、体内に埋没している部分が凄まじい快感を彼女に与えているに違いなかった。
異なる点は、礼奈に装着されたディルドゥは、クリスタルのような透明な輝きを発しているくせに、まるで生き物のようにどくどくと脈打っていることだ。
よく見ると、付け根は礼奈の肉体と一体化しているようであり、身体に固定するための紐やベルトの類は一切ない。しかも、その先端からは、本物の男根のように、先走りのような透明の液体が溢れ出ているではないか。
この人造ペニスは、生きた男から切り取ったペニスを、秋島信教に伝わる究極奥義によってさまざまなエレメントと融合させ、生成したものであった。
もともとは女同士で楽しむという目的で開発されたものではなかった。
世継ぎが必要な権力者が男色に狂っていたのでは、国家存亡の危機に陥ってしまう。そのような男色に狂った男に対して、女に興味を戻させるための苦肉の策として開発されたものだったのだ。
つまり女にペニスを生やさせて、男を犯すのである。
見た目はもちろんのこと、触った感じも本物を凌駕する出来栄えであることが必要であった。さらに装着した女が、男と遜色なく性交できるように、女の内部に挿入された部分は、危険なまでに深く女体と結びつき、女性器と一体化し、その性感を精密に人造ペニスの先端に伝えることができた。
時の秋島信教の最高呪術者が、その持てる力の全てを注ぎ込んで作り上げた魔界の男根、魔羅。その生成方法は、脈々と秋島信教の継承者に究極奥義として伝承されてきた。ただ、秋島信教の呪術者の中でも、このような究極奥義を操れる者は、非常に高い能力を備えた高級呪術者に限られていた。
麗華はその限られた術者の一人であるということなのだ。
礼奈は傀儡虫に冒され剥き出しとなった神経に、このような魔界の男根を植え付けられたのだ。かろうじて正常な精神を保っている礼奈が、凄まじい快感に半狂乱になるのは当然と言えた。
「おおおお……」
礼奈はあまりの異常さに声を発していた。その場にしゃがみ込みたいと思ったが、傀儡虫の支配下にある礼奈の身体は、本人の意志や感情には全く反応せず、ロボットのように手足が勝手に動き、前進していく。礼奈の隣には、全裸の玲子が礼奈と同じ魔界の男根を股間から生やして、無表情で歩いている。
「おや、気が付いてしまったの。」
礼奈の前を歩いていた麗華が振り向いて、礼奈に声をかけた。麗華も全裸で、股間に魔界の男根を生やしている。
「可哀想に。せめて、貴女の意識のないところで、美奈に傀儡虫を産み付けさせようと思ったのだけれど。貴女、美奈のことが好きなんでしょう?」
「ぐうううっ」
礼奈は呻き声を上げ、歯軋りをした。麗華の言うとおり、礼奈は美奈のことが好きだった。
礼奈は「麗華メイドサービス」の派遣メイドとして世を忍ぶ仮の姿で美奈に接近した時から、秋島信教の大教祖とその護衛官という関係を超えて、一個の人間として美奈のことが好きになったのだ。
「だから、せめて最後に、貴女の想いを遂げさせてあげようと思ったのよ。その人造ペニスで美奈を犯して頂戴。そうすれば、そこから傀儡虫が美奈の全身に入り込み、さすがの大教祖様もわたしの操り人形になるというわけ。ほほほ」
「そんなこと、させないわっ」
大教祖様たる美奈様を守るべき護衛官のわたしが、こともあろうに美奈様に傀儡虫を産み付けるなんて、そんなことだけは絶対阻止しなければならない。
礼奈は、いっそ舌を噛み切って死のうと思った。
「無駄よ。貴女の考えていることくらい、私に判らないとでも思っているの。貴女に死ぬ自由はないの。そればかりか、美奈を犯す時だって、意識ははっきりしているのに、身体が勝手に動いてしまうというわけよ。でも、その時に味わう快感だけは、逃れようもなく貴女にもたらされる。美奈が傀儡虫に蝕まれていくのにつれて、貴女には深いエクスタシーが与えられるのよ。素敵でしょう」
麗華は冷酷に礼奈に告げた。
麗華にとって、礼奈の意識を失わせることぐらい簡単なことであったにも拘らず、わざと意識を保たせているのだ。
麗華と礼奈は秋島信教の組織の中で、直属の上司と部下の関係であった。その地位を利用して、麗華は、なかば強引に礼奈にレスボスの契りを結ばせたのであった。礼奈からすれば、麗華との関係は無理強いされたもので、心から望んだものではなかったから、美奈に心が傾斜したとしても何の呵責もなかったが、麗華にしてみれば、礼奈の心変わりが許せなかったのだ。レスボスの契りを反故にした礼奈に対する、麗華からの意趣返しのつもりに違いなかった。
美奈の監禁されている地下室に、麗華、礼奈、玲子の順番で入っていくと、3人に気づいた美奈が、じゃらんと鎖の音をさせて、顔をあげた。
3人の絶世の美女が、股間にグロテスクな魔界の魔羅を付けて全裸で並んでいる様は、それだけで異様であった。
「美奈。貴女にこれから、礼奈が傀儡虫を産み付けてくれるわ。この立派なペニスでね」
麗華は、美奈の前に立つと、勝ち誇ったように宣言した。
「そんなことをして、どうしようというのよっ」
「アンタを欲しがっている男は、たくさんいるわ。アンタは、その男たちに売られるのよ。アンタなら、飛び切り高く売れるわよ。だって、何百年に一人の大教祖様ですもの。輪廻回生の究極奥義で生まれ変わりたいと願う強欲なヒヒ爺に、アンタは売り飛ばされるのよ」
「わたしが、そんなことで究極奥義を使うと思うのっ」
美奈は憎しみにかっと目を見開いて、麗華を睨みつけた。
「ほほほっ。だから、傀儡虫を産み付けてあげるの。傀儡虫に支配されたら、アンタは、ただの木偶の坊でしょ。そこの玲子と同じようにね。なんなら、礼奈のように、意識だけは残しておいてあげましょうか?」
「ああ、美奈様っ」
振り絞るような声で、礼奈が叫んだ。
「ふんっ。とんだ愁嘆場ね。礼奈、お前がどう思おうと、わたしが命じたら、お前はその人造ペニスで美奈を犯すしかないんだ。逆らうことはできない。礼奈は前門を、玲子はアナルを犯せっ。さあ、やれっ」
麗華は、冷徹に礼奈と玲子に命令を下した。
礼奈の想いに反して、身体は麗華の指示どおりに動く。
玲子は早くも、美奈の背後にとりついている。礼奈も美奈の正面に身体を押し付けるように立った。
二人の人造ペニスの先端からは大量の透明な液体が溢れて、びくんびくんと本物のペニスのように脈打っていた。
突然、玲子に装着された人造ペニスが水色に発光し始めた。礼奈のものも赤く発光している。
「いよいよ、この時が到来したのだわ。この輝きは、女が発情して最高に欲情した時に発するもの。さあ、美奈の中に、その灼熱に燃えさかる思いのたけをぶちこんでおしまいっ」
見れば、麗華の股間のものもピンク色に発光している。その輝きは、玲子や礼奈の比ではなく、まぶしくて目を開けていられないほどであった。
「ううう……」
美奈が呻き声をあげた。
美奈の下半身で水色と赤色の光が交錯している。玲子と礼奈の人造ペニスが、美奈の中に侵入しようと、その狭小な入り口を探っているのだ。二人の愛液でぬるぬるになっている人造ペニスの先端が美奈の敏感な場所を行き来する。天井から吊られた手首の鎖がぎりぎりと軋み、美奈は全身を反り返らせた。
「あああっ」
遂に、礼奈の人造ペニスの先端が、美奈のヴァギナの入り口を捉えた。
「み、美奈様ぁ」
礼奈は悲痛な面持ちで叫んだ。
「い、いいのよ。貴女が悪いンじゃない」
美奈は、精一杯のいたわりの言葉を礼奈にかけた。
ぬりゅうぅぅぅぅぅっ。
「あああああぁぁぁぁ……」
「ひぃぃぃぃぃ……」
美奈も礼奈も叫んでいた。
長大な魔界の男根が、美奈の肉襞の中に押し入っていく。そして、礼奈の人造ペニスが発していた赤い輝きが完全に美奈の膣腔の中に埋没し、見えなくなった。
礼奈は、大切な美奈様をこうして犯さなければならない悲惨な状況に直面していながら、遂に憧れの愛しい美奈と交わったという悦びに、下半身に痺れるほどの快感が押し寄せ、悲しいのか悔しいのか、それとも嬉しいのか、訳が判らなくなっていた。そして、礼奈の身体はひたすらオルガを求め、美奈の肉襞に激しい抽送を開始した。
続いて、玲子の人造ペニスも、水色の光を発しながら、美奈のアナルの中に没していく。
「ううううう……」
美奈の顔が、苦しそうに歪んだ。
「ああ、美奈様っ。大丈夫ですか?」
礼奈が、せわしなく上下運動を続けながら、美奈の身体を気遣って声をかける。
「ほほほ。自分で犯しておきながら、美奈の身体のことを心配するなんて笑えるわ。礼奈、貴女のアナルはわたしが犯してあげるから。これで、美奈と平等というものよ」
麗華は、礼奈の背後に仁王立ちし、礼奈の白い尻を鷲掴みにし、一気に礼奈の肛門に人造ペニスを挿入した。礼奈の体内で、狭い肉壁を隔てただけの2本の魔界の魔羅が交錯した。その瞬間、尋常では考えられないような巨大な性感のうねりが、礼奈の女の中心部を襲った。
「ひぃぃぃぃぃぃ」
あまりの衝撃に礼奈は絶頂を極め、これまで経験したことのないような射精感を味わった。これこそが魔界の男根の特殊効果であり、礼奈の体内に巣食う傀儡虫の幼虫を、礼奈が発情して分泌した大量の愛液とともに、男の射精のように美奈の体内に注入する悪魔のような業なのであった。
一瞬、礼奈と麗華の全身がそれぞれ赤色とピンク色に発光し、その輝きは混ざり合って、美奈の全身に転送された。
「おおおぉぉぉぉぉ」
美奈は叫び、大きく開いた両脚に思わず力が入った。挿入された魔界の魔羅が大きく膨張した次の瞬間に弾けた感触から、美奈も礼奈が射精したことが判ったのだ。そして、男とのセックスと同じように美奈もまた、その瞬間に礼奈のペニスをしっかりと締め付けて、絶頂を極めたのだった。
「上出来だわ。よくやったわ、礼奈。美奈の身体の中には、お前の身体の中に巣食っていた傀儡虫の幼虫が大量に放たれた。傀儡虫に侵されて美奈がわたしの言いなりになるのは、時間の問題よ。まあ、そうは言っても大教祖様だからね、念には念を入れて、玲子にも頑張って貰うことにするわ。礼奈、お前は、もうしばらく美奈の前の穴を傀儡虫が出てこないように、そのペニスで塞いでいておくれ」
麗華はそう言って、礼奈の肛門からペニスを抜き去った。射精後の喪失感に崩れ落ちそうになっていた礼奈は、萎えることを知らない人造ペニスを深々と美奈の蜜壺に挿入したまま、麗華の命令に縛られ、動くこともできなかった。
一方、玲子は、まるで米搗きバッタのように機械的に腰を前後に動かし、美奈の肛門を犯していた。
「ふふふ。大教祖様。ほんとに良い格好だこと。前は、アンタを慕う礼奈に犯され、後ろは後ろで、会社の同僚の玲子に犯される。どんな気持ちかしら」
「そ、それがどうしたというのよ。」
美奈はもの凄い形相で、麗華を睨んだ。
「こんなことをしても、わたしは絶対、あなたのいいなりにはならないわ」
「そうなの」
麗華は、余裕綽々で玲子の背後に回った。玲子の尻も礼奈と遜色なく、張りがあり、淡々と機械的に前後に打ち振るたびに震える、適度な肉感が扇情的であった。
麗華は妖しい笑みを浮かべ、玲子の尻を掴むと、玲子の薄茶色の肛門にピンク色に輝く人工ペニスの先端を擦りつけた。ペニスの先端からは、麗華の興奮状態を示す大量の愛液が滲み出ていた。アナルセックスの経験が少ない玲子の肛門は、蕾のように窄まっていたが、麗華は容赦なく入り口を抉じ開けにかかった。意識がないとは言え、さすがに肉体的にきつかったとみえ、玲子は全身を反り返らせた。力任せに押し込んだ麗華のペニスの先端が、ぐにゅっと括れのところまで玲子の肛門に突き刺さった。先端が入ってしまえば、もう侵入を拒むことはできない。
「ううむ」
麗華は、腰を前に押し出すと、一気に根元までペニスを玲子の中に挿入した。
「ひぃぃぃぃぃぃ」
意識のないはずの玲子が、絶叫した。
玲子が生まれてはじめて射精を経験した瞬間だった。その証拠に、玲子の全身は水色に発光し、また麗華の全身がピンク色に輝いたのだ。水色とピンク色の光は交じり合い、美奈の身体に中に流れ込んでいった。
「ふふふ。やった。やったわ。これで、大教祖美奈が、わたしのものになったのよ」
麗華は勝ち誇った声で叫んだ。
麗華のコントロールが切れた礼奈と玲子は、ペニスをびくびくと痙攣させながら、その場に崩れ落ちた。
麗華は、もはや用済みの二人には興味を失ったらしく、美奈の前に立つと、美奈の顎の下に手をやり、貌を上げさせた。
「さあ、ぼちぼち傀儡虫の効果が現れてくるはずよ。どうかしら? 自分が自分でなくなっていく瞬間……」
美奈は、意識が朦朧としているようであった。
麗華は、こんなに間近で美奈の顔を見たのは初めてであった。
綺麗な顔だこと……。
女のわたしでも、うっとりしちゃうわ。
礼奈が憧れて、好きになったのも判る気がする……。
麗華のレスボスの血が騒いだ。
ふうっ。
麗華は溜め息をつき、そして、思わず美奈に口づけをしてしまった。
甘い口唇であった。
何度でも、いくらでも吸いたくなるような口唇であった。
とてもこれだけでは満足できなかった。
麗華が気づいたときには、麗華は美奈の口唇にむしゃぶりついていた。
口を割り、舌を入れ、絡み合わせた。
思う存分、美奈の舌を吸い込んだ。
自分を唾液を美奈に飲ませ、美奈の唾液を吸い取った。
「はあぁぁぁぁぁぁ」
麗華は、長い長い溜め息をついた。
甘美であった。
美奈の身体は、麗華にとって、極上のどこまでも甘美なものであった。
麗華は、自らのペニスを扱くと、先端から滲み出ている愛液を全体に塗り拡げた。そして、美奈の股間にその先端を擦りつけた。麗華のペニスは、それ自体に命が宿っているかのように、びくんびくんと動悸を発している。麗華は、暴れ馬のように跳ね上がろうとするペニスを無理矢理押さえ込み、先端を美奈の狭小な入り口にあてがった。
「あああっ」
麗華が呻いた。ペニスの先端が美奈の中に入ったのだ。
「気持ちいいわ」
麗華は言った。麗華のペニスのピンク色の光は、一段と輝きを増した。
麗華はそのまま、腰を突き上げた。
ぐちゅう。
びっくりするほど大きな音がして、麗華のペニスは美奈の中にその全てを埋没させた。
麗華と美奈の乳房が合わさって、揉みしだかれると、そこからも強烈な官能の炎が燃え上がった。全身が性感帯になり、あまりに甘美な感触に、頭から溶けてしまいそうだった。
このままずっと繋がっていたい。麗華がそう思い始めたその矢先であった。
「うっ。な、何をしたのっ」
麗華は、美奈から飛び離れた。つうーーっと、ペニスの先端から美奈の股間まで、麗華の愛液が糸を引いた。
いつの間にか、礼奈と玲子が起き上がっている。それだけでなく、麗華が念をかけなければ外れないはずの魔界の男根が二人の身体から外れている。
「むむうっ。謀ったわね」
「まさか」
美奈は、手足の拘束を礼奈に解いてもらいながら、麗華に言った。
「麗華さん、貴女の計算ミスよ。わたしの身体の中には、浩一郎さんがいる。だから、傀儡虫はわたしに寄生することができなかったの。玲子と礼奈の身体の中に寄生していた傀儡虫は、全てわたしの中に取り込んだ上で、今、貴女の身体の中にお返ししたわ」
「な、なんですって」
「大丈夫よ。貴女が男の精子から生成した傀儡虫だったら、貴女自身で退治できるはず。でもね、1匹だけ、死んだ石本の精子から生成した傀儡虫を余分に貴女の身体の中にお返ししたの。このプレゼント、喜んでくれるかしら」
「きぃぃぃーー」
麗華は悲鳴を上げると、踵を返し、美奈たちの前から走り去った。
美奈もまた傀儡虫生成の秘術を会得し、発動したのであった。もちろん、それは麗華の成した術から短期間で会得したものであって、大教祖たる美奈でなければできることではなかった。
「ああ、美奈様」
礼奈が美奈に取り縋って泣いた。玲子も美奈の類稀なる能力を知り、そのおかげで危機を脱したことを素直に感謝していた。
「わたし、ずっと意識はあったの」
玲子が美奈に言った。
「でも、身体は動かないし、喋ることもできなかった。ただ麗華に命令されると、勝手に身体が動いて、ほんとに変な感じだった。人造ペニスを装着されると、気が狂うのではないかと思うくらい感じたわ。美奈さんとアナルセックスした時は、ほんとに気持ちよかった」
玲子は最後は恥ずかしそうに言ったが、その経験は満更でもなかったようで、美奈を見詰める目の輝きが普通ではなくなっていた。
(続く)
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写真は
セルフヌードですかーーー?
最近、音沙汰ないと思ったら、お髭まで生やされて・・・。
少しお太りになりました?
ああ、天高く馬肥ゆる秋!
これは、minaのセルフヌードではありません。
HPのギャラリーの中には、どれとはお教えできませんが、いくつか混じっていますけれども・・・。
ギャラリーを見ましたが、加工がいろいろ
なされてるので、モデルさんの区別がむずかしい
です。同じひとにも見えるし、違うひとにも
見える。。。
最近「SHINOBI」(オダギリ・ジョー主演)
見ました。助演の女優、沢尻エリカが素敵でした。
一緒に行ってくれる人が、なかなか時間の調整がつかないのです。
はやく観に行きたいなぁ。