今日は朝から黄砂がすごかったけれど、
友人との昼食会が延期になったので、
御影の香雪美術館で今日から開催されている、
敬愛する日本画家・堀文子さんの特別展へ。
「命の画家」とも称される堀文子さんの
身の回りの小さな生命に向けられるまなざしは
どこまでも温かく、慈しみに満ちていて。
特に道端のなずなの絵に添えられていた文章は
作品と共に、心に深く静かな余韻を残しました。
「雑草と呼ばれるこの草達の目立たぬ地味な姿をさげすみ、
見つけ次第抜き捨てる人は多い。
何百年も人に踏まれ、愛される事のなかった雑草達。
(中略)水やりもされず、肥料も貰わず、
暑い日向も日陰もいとわず、
わずかの土を見つければ根を張った草達。
目立たないが、花も葉も立ち姿も
整然としたリズムを奏でる愛らしい姿を、
しみじみと見詰める事のなかった人間。
花屋で売られず、人の慰み物にならなかった事を誇りとし
踏まれる度に自分を鍛えた雑草の
自立の姿に私はひかれるのだ。(中略)
こんな花達を雑草と呼び、さげすんだ人間のおごりを、
恥ずかしく思わずには居られない」
友人との昼食会が延期になったので、
御影の香雪美術館で今日から開催されている、
敬愛する日本画家・堀文子さんの特別展へ。
(美術館へと続く、風情ある土塀と石畳の道)
「命の画家」とも称される堀文子さんの
身の回りの小さな生命に向けられるまなざしは
どこまでも温かく、慈しみに満ちていて。
特に道端のなずなの絵に添えられていた文章は
作品と共に、心に深く静かな余韻を残しました。
(前庭に植えられた枝垂れ桃)
「雑草と呼ばれるこの草達の目立たぬ地味な姿をさげすみ、
見つけ次第抜き捨てる人は多い。
何百年も人に踏まれ、愛される事のなかった雑草達。
(中略)水やりもされず、肥料も貰わず、
暑い日向も日陰もいとわず、
わずかの土を見つければ根を張った草達。
目立たないが、花も葉も立ち姿も
整然としたリズムを奏でる愛らしい姿を、
しみじみと見詰める事のなかった人間。
花屋で売られず、人の慰み物にならなかった事を誇りとし
踏まれる度に自分を鍛えた雑草の
自立の姿に私はひかれるのだ。(中略)
こんな花達を雑草と呼び、さげすんだ人間のおごりを、
恥ずかしく思わずには居られない」