このコロナ禍で自粛ムードの中
次男の春休みに実家へ行ってきたのは
父が脳梗塞で倒れて入院していて
この度転院するタイミングだったからです。
父とは徹底的に折り合いが悪く
12年も帰省していませんでしたが
母とは時折連絡をとっていました。
頑固と意地が服を着てるような父は
今でもわたしに会いたくないと思いますが
転院するということはまだ家にいないということで
その間に母に次男の顔を見せたかったのです。
目的は十分に果たせたと思います。
のんびりと母のご飯を食べてお茶を飲んで
従姉妹たちとワイワイ勉強して
ふつうのおばあちゃんと孫の生活ができて
よかった。
父の方は
転院したらもう母も直接は会えないということで
パジャマとタオルと肌着をレンタルにしてきたら
もう誰も病院に行くこともないのでした。
それがお気に召さないのか暇だからなのか
父からは毎日電話が来るのですが
昔と違って強気な母は
電話口でピシャリと断っていました。
父がどこまで回復するのかまだ予想もできず
家に手すりをつけるだのなんだのも
まだまだこれからの話なのですが。
またあまり長く間を置かずに
会いに行けたらいいなと思います。
(早くワクチン打ちたい)
小さい頃実家で暮らしたこともある長男も
仕事の合間を縫って行けたら
さらに喜ぶだろうと思います。
母が庭仕事をしていたので
少し手伝おうかと出てみました。
母はポコポコと芽を出してきた
ドクダミを退治していたのですが、
わたしはドクダミのそばの
ヒョロリとした植物に釘づけ。
なんかワサワサと生えてるんだけど
これってもしかして「野蒜」?
お酒を飲まないし辛いものは好きじゃない母は
まるで興味が無いようでしたが
シャベルを借りてさっそく掘り始めました。
久しぶりの珍味にニヤニヤが止まりません。
それを眺めていた次男が
「ナニソレ。まさかその草食べるの?」
「何を言う!これは美味しいんだよ!」
庭のあちこちにワッサワッサ生えてる…
(新鮮なネギも生えてる)
いいなあ庭があるって…
雑草処理も大変だけど…
「紫蘇くらいプランターで育てようかなあ」
「ヤメテ!これ以上虫が来るようなことは!」
「あ、ホラ、そこに蜘蛛が」
「ヤダヤダ!もう家に入るー!」
次男はわたしのささやかな花たちにも
厳しい芽を向けているのです。
去年ナメクジが出たからと言って。
収穫の結果として
今夜のツマミになったノビルです。
少しは食べてみたら?と次男に勧めたら
細い一本に味噌たっぷりつけて
ちまちまと食べていました。
食べられる、と言うことは理解したみたいです。