忘れられない大雪の思い出。
小学校編。
(写真は姪っ子の小さい時。わたしはこんなに可愛くはありません)
実家はけして豪雪地帯ではないです。
それでも雪かきしない年はありません。
根雪も春まで残ります。
大雪の思い出はそれなりにありますが
子供心に途方に暮れたのは
ある朝起きたら
学校までの通学路(田んぼの中の一本道)が
田んぼも、道も、土手も、用水路も、
全てが雪に埋まって平な雪原になっていて、
全く歩けなくなっていた事です。
(でも休校にならないところがやっぱり雪国)
集落の出口の踏切までは
大人は夜明け前から雪かきをしていたので
なんとか歩いて行けました。
しかし踏切を超えて
学校指定の通学路に足を踏み入れた途端
腰まで雪に埋まって進めなくなりました。
その頃…今を去ること45年くらい前ですが、
雪で学校を休むという選択肢は
発想すらなく
見渡す限り雪原と化した進路を
どうやったら登校できるのか
そればかりを考えていました。
迂闊に足を踏み出したら
あっという間に用水路に落ちるのは必定。
かと言って指定された通学路以外の
大きな道路を通る考えも度胸もなく。
未明からの雪かきに疲れた大人たちが
子どもを小学校に送り出したものの
「もしかしてどこかで埋まってないか?」
と気付いて駆けつけてくれるまで
わたし達は雪を漕いで歩こうとしていました。
みんなスノーブーツを履いて
スキーウェアに準ずる格好で登下校してたから
雪中行軍できなくはなかったけど
わたしはまだ低学年で体も小さかったので
上級生の背中を見て必死にもがき進みました。
大人たちが駆けつけて雪を掘り起こし
獣道みたいな細い通り道をつけてくれて
ヨタヨタと歩いて行ったけれど
全長2kmに及ぶ雪原を掘り起こすことはできず、
途中から大人の付き添いのもと
除雪で歩道の無くなった車道を歩いて
歩き慣れない道を怖くて震えながら学校までたどり着いた、
そんな思い出です。
今だったら休校ですよ。
でもあの頃みんな何とかして学校に来てた…
もっと遠くから来る子もいたし
山の中から通ってる子もいたし
どうやって辿り着いたんだろう?
雪で大変な思いをなさっている地方の皆様には
心よりお見舞い申し上げます。