お気に召したまんま。

美術館をさまよい、映画に涙し笑い、音楽に震え。さだまさしさんのファン歴41年目。唯一得意な家事は料理だけ。

貴重な美術に触れてきました〜藝大美術館

2022-08-29 | お気に召した美術展
藝大の美術館は一般にも開放されていて
普通では貸し出しされない
皇室の宝(三の丸尚蔵館蔵)も
時々こうやって観ることができます。


ブログを書くのがちょっと負担で
日々のことを書き留めていませんが
美術館に出かけたり、
食事を作ったり、
なんとか暮らしています。



スフィンクスがテーブルの脚!ポンペイの華麗な生活〜

2022-04-01 | お気に召した美術展
受験やら体調不良やらなんやらで
また閉幕寸前となってしまいましたが
東京国立博物館のポンペイ展、行ってきました!


スフィンクスがテーブルの脚って
どんな豪華なテーブルなんだ?と思います。

裕福な家はどんな生活だったのでしょう?

家の床にアレキサンダー大王の絵があるとか
(大王を毎日踏んでた??)



一方庶民は街角でパンを買ったりしてた…



コレは炭化したパンと干しぶどう。
2000年前にもパン屋はあって
家で焼かずに買う人も多かったことがわかります。

お金も見つかっています。
なんかスゴイ。

貨幣経済が庶民まで浸透してたってこと。


火山灰に沈んだ街には
まだまだ沢山の遺物が眠っているそうです。

ポンペイの発見に今後も注目したいです。




最終日に間に合いました!深堀隆介展

2022-02-01 | お気に召した美術展
金魚絵師、の名の通り
会場は金魚で埋め尽くされていました。

目玉は何と言ってもこれ

樹脂と絵の具で描いた、
立体に見える金魚!

樹脂を何層にも何層にも重ねて
その一枚一枚に金魚の体を描き込んでいきます。
見えない部分の鱗も描くそうです。

今にも、ピシャっと泳ぎそう。

一合升に描かれた金魚が愛らしいですが
大きな作品は箪笥の引き出しまでありました。

ドローイングも見ましたが
緻密な計算をしながら創作しているのが
よく分かりました。


久しぶりに美術館へ行けて
気分転換になりました。

また気を引き締めて…
いや引き締めるのは次男なんですけれど、
彼が気分良く前向きに過ごせるように
工夫していきたいと思います。

ひまわり、だけでないゴッホの魅力〜東京都美術館

2021-12-04 | お気に召した美術展
ゴッホのコレクターのヘレーネさんという女性がいまして、
素描…紙にスケッチしたもの…などが
四散せずにたくさん残っています。
彼女のおかげです。


その素描がとてもいい。
緻密だし性格だし丁寧だし
その上優しい視点を感じます。


それから
ひまわりの頃のゴリゴリ描いているのも
ひとつの大きな魅力だとは思うけど

病気をして療養している頃に描いた
療養所の庭の花々とか
色遣いが奥深くて柔らかい。

体の変化が絵に表れているのでしょうか。


この展覧会の1番の目玉はコレ


写真になるとよくわからないんですが、
本物は、空の様子がとても素敵。

夜空と明るい星と月の加減が
もちろんリアルにはそんなわけないんだけど
ゴッホが言いたかったことは
するりと伝わってきます。


この展覧会、12日までなんですが
全ての時間でチケット売り切れてるんです。

当日券が出るとは思うんですが…

かなり前に予約した時に
すでに空きはほとんどなかった…

日本人はゴッホ好きですね。

最澄と天台宗の全て…東京国立博物館

2021-10-28 | お気に召した美術展
帰ってきた次男と玄関で鉢合わせ。

「仏像見に行ってくるね」

「…何が楽しいの??」

「素晴らしい仏像を見るのが楽しいんだよ」

「仏像って結局全部仏陀でしょ?」

「違う…この前京都まで何見に行ってきたのよ」

次男に言わせれば
仏像を見て喜ぶなんて変わってる
そうですけれど
博物館には「変わってる」人ばかり(笑)。


さて今日は限定公開(10/19〜11/3)の
秘仏を見に行ってきました。

阿弥陀如来の立像としては最古で10世紀の作。

どんなに大切にされてきたことか…
体の金は残っているし
指一本欠けていないし
優美でありながら凛としたお顔は
1000年前と変わらない…

博物館にあっては
仏像は美術品であるのですが
思わず手を合わせてしまうくらいの
品格のある仏様でした。

また最澄が信心していた老僧の像は
今にもまばたきしそう。
その口の中でお経を唱えているのが
聞こえてきそう。


歴史上の人物だけれど
まさにこの仏像の前に立って
最澄も手を合わせていたんだなあと、
日本の歴史について想いを馳せました。

10世紀〜12世紀のものに囲まれていると
突然現れた16世紀作の曼荼羅は妙に新しく感じるから
不思議なものです。
(家康の法要の時に納められた作品)

…………

最澄と空海について書かれた
素晴らしい作品があります。
画力も構成もお話も高水準!

ぜひ手に取って読んでみてください