goo blog サービス終了のお知らせ 

mimi-fuku通信

このブログを通して読み手の皆様のmimiにfukuが届けられることを願っています。

【2013年GW:忌野清志郎(RCサクセション)】:番組情報&反核・反原発ソング

2013-05-02 01:55:55 | J-POP

本日5月2日は忌野清志郎さんの命日だ。
2013年のゴールデンウィーク。
清志郎さんの命日に合わせた番組の放送時間は延べ約35時間。
中でもCS309:フジテレビNEXTでは28時間の連続放送。
内8時間の“無料放送”は清志郎ファンにとって朗報!

※WOWOWライブ(BS:192)
【忌野清志郎ナイト】
~2013年5月2日pm11:00~ 3日am5:00

『忌野清志郎:フェス・ヒストリー・スペシャル』
『忌野清志郎:ナニワ・サリバン・ショー』
 ~感度サイコー!~
『忌野清志郎を語る』
『忌野清志郎:FUJI ROCK FESTIVAL SP』

*****

※フジテレビNEXT(CS:309)
【サンキュー!忌野清志郎】
~2013年5月3日pm5:00~ 4日pm9:00

『忌野清志郎:ロックン・ロール・ショー日本武道館』
『二十一世紀の音霊』
 ~忌野清志郎~
『忌野清志郎:フジテレビ、アーカイブス全て見せます!』(無料放送)
~2013年5月4日am0:00~ 8:00
*曲目リスト→  http://www.fujitv.co.jp/otn/kiyoshiro/imawano.html
『忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー日本武道館』
『Char meets 忌野清志郎』
 ~TALKING GUITARS~
『忌野清志郎“This Time”』
 ~ナッシュビルレコーディングに密着。
『忌野清志郎の魅力にせまる!』
『Whisky A Go Go at Club Heights』
 ~忌野清志郎エンターテイメントショー~
『新NY者』
 ~忌野清志郎がニューヨークでゴスペルを歌う~
『忌野清志郎:完全復活SP』
 ~復活への道:ドキュメント~
『サンキュー!忌野清志郎!!愛してます!!!』

*****

※NHK-BSプレミアム(BS:103)
『SONGS:忌野清志郎ライブ完全版』
~2013年5月5日(日)am0:10〜0:59

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

2011年3月11日。
東日本大震災の巨大津波による福島第一原発事故。
以来、忌野清志郎さんの楽曲は大きく注目された。
私が知る限り、清志郎さんの反核ソングは5曲。
それは1986年4月に起きた、
チェルノブイリ原発事故との関連性が深い。

下記はYouTubeに投稿されている清志郎さんの楽曲動画。
また収録アルバム及び歌詞の一部も付随する。

★シェルター・オブ・ラブ
http://www.youtube.com/watch?v=sTCx9femlB0

★明日なき世界
http://www.youtube.com/watch?v=bGLR2ih_w1c

★ラヴ・ミー・テンダー
http://www.youtube.com/watch?v=AqpjFCDIh4w

★サマータイムブルース
→ http://www.youtube.com/watch?v=E41a1SKbgTg

★ロングタイム・アゴー
http://www.youtube.com/watch?v=71Fmm4B1gts

*****

◆シェルター・オブ・ラブ/RCサクセション

*アルバム『Marvy』(1988.2.25)
  ♪いくらぼくのマシンが良くても駄目さ。

  ♪ベイビィー、放射能の雨降りしきるハイウェイ。
  ♪あ~、ぼくをシェルターの中に入れて、入れておくれよ。

MARVY
RCサクセション
EMIミュージック・ジャパン


◆明日なき世界/RCサクセション

*アルバム『カバーズ』(1988.8.15)
  ♪感じねえかよ、この嫌な感じを。

  ♪一度くらいは、テレビで見ただろ。
  ♪ボタンが押されりゃ、それで終わりさ。
  ♪逃げ出す暇もありゃしねえ。

◆ラヴ・ミー・テンダー/RCサクセション
*アルバム『カバーズ』(1988.8.15)
  ♪放射能はいらねえ、

  ♪牛乳を飲みてえ。
  ♪何やってんだ、金(税金)返せ!
  ♪目を覚ましな、
  ♪たくみな言葉で一般庶民をだまそうとしても
  ♪ほんの少しバレてる、その黒い腹。
  ♪何やってんだ、偉そうに。

◆サマータイムブルース/RCサクセション
*アルバム『カバーズ』(1988.8.15)
  ♪東海地震もそこまで来てる。

  ♪だけどもまだまだ増えていく。
  ♪原子力発電所が建っていく。
  ♪さっぱりわかんねえ、
  ♪誰のため?

  ♪原子力は要らねえ。
  ♪危ねえ、欲しくねえ。

カバーズ
RCサクセション
USMジャパン


◆ロングタイム・アゴー/ザ・タイマーズ

*アルバム『THE TIMERS』(1989.1.18)
  ♪44年前。

  ♪原子爆弾が落ちてきて、
  ♪何10万人もの人が死んでいったのさ。

 
 ♪ロングタイムアゴー。
  ♪44年前、8月6日の朝8時15分
  ♪何の罪のない人が殺されちまったのさ。

ザ・タイマーズ
ザ・タイマーズ
EMIミュージック・ジャパン


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

歌詞の中でも特に異彩を放つ「サマータイム・ブルース」
参加ミュージシャンに泉谷しげるさんや高井麻巳子さん。
秋元康夫人としても知られる高井さんは福井県出身。
清志郎さんの言葉に福井県の原発銀座と高井さんの起用。
その真意とは?

忌野清志郎
1951-2009


ロッキング オン

このアイテムの詳細を見る

『ロッキング・オン・ジャパン』
忌野清志郎追悼号(p66)
「何でか教えてやろか。福井なんだよあの人。
福井原発の真っただ中、それで雇ったんだもん。
もう、凄いんだ、福井って…。
100mくらいの水しぶきを上げたり、
わけも分からず住民が避難させられたり、
マスコミにはでないけど多発している地域なんだ。
それで高井麻巳子を起用したいなと思って」。

「サマータイム・ブルース」が入ったアルバムが『カバーズ』。
発禁処分は発売元の東芝EMIの親会社が原発製造の東芝。
*その話は余り有名なために此処では割愛する。

『カバーズ』については以前にも文字にしたが巷では悪評だった。
*この場合の“巷”は私の友人たちの間の狭い評判なのだが…。

当時のロック・ファンがRCサクセションに求めたものはライブ感。
名盤『ラプソディー』に代表されるノリとシャウトとグルーブ。
「スローバラード」、「多摩蘭坂」、「よそ者」、「ヒッピーに捧ぐ」
等の胸に詰まるバラード。

アルバム『カバーズ』には、
当時のファンがRCに求める要素が欠けていた。
「サマータイム・ブルース」にしても終盤、泉谷の大暴れ。
*なんぼのもんじゃい!....
アリャ?

メッセージ・ソングなのか?
清志郎独特のシャレの効いたコメディなのか?
誰もが知っているロックの名曲のカバー・アルバムを、
私&友人の間では
話題先行の陳腐なアルバムと捉えた。
*アレンジや清志郎の歌唱法やストレートな言葉(歌詞)の選択。

『カバーズ』を聴きなおしてみても当時のインタビュー記事を読んでも、
ロック・アルバムとしてもメッセージ・ソングとしても弱い感じは変わらない。
しかし2011年3月11日を境目に『カバーズ』は神格化されつつある。
*文字にしている今現在もBGMでカバーズ(カセット)を流し続けている。


*初公開の自筆、字の汚さに…絶句。

『カバーズ』、『コブラの悩み(ライブ)』、『Baby a GoGo』
偉大なるロック・バンド:RCサクセションの歴史は終わる。

清志郎の方向性とメンバーとの温度差は挫折したロンドン・レコーディング。
そして『カバーズ』の制作・発表で決定的となった。
全盛期のRCサウンドを保ちたいメンバーと清志郎が求めた新しい方向性。
アルバム『カバーズ』は『ザ・タイマーズ』へと引き継がれる。
そして私の感覚の中にあったRCサクセションの忌野清志郎は消滅した。

*****

【反核・反原発】
忌野清志郎のメッセージは予期せぬ形で永遠の力を持った。
ただしそれが先見性と言えるモノかどうかは定かではない。

世界の巨匠:黒澤明監督が撮った映画『夢』
1990年に公開された作品だ。
この映画の評価もまた2011年3月11日を境目に大きく変わった。
8話オムニバスのこの作品で、
評価されるべき「日照り雨」「桃畑」の美しさ。
公開当時、
「赤富士」「鬼哭」に対する評価は直接過ぎる表現に酷評と記憶。
しかし今では『夢』の評価は「赤富士」に集中している向きもある。

夢 [DVD]
黒澤明作品
ワーナー・ホーム・ビデオ


清志郎にせよ黒澤にせよ時代を予見していたわけではないと思う。
チェルノブイリの悲劇に心を痛め広島を経験した日本と原発の推進。
1989年発売のアルバム『THE TIMERS』。
先に紹介した「ロングタイム・アゴー」の歌詞には続きがある。

◆ロングタイム・アゴー/ザ・タイマーズ
  ♪ロングタイム・アゴー、44年たったいま、
  ♪まだ、苦しんでる人がいるのに
  ♪どうして原子力がそんなに大事なんだろう
  ♪ロングタイム・アゴー。
  ♪原子爆弾と同じようなものが、
  ♪同じ、この国に次々と出来ていく。

チェルノブイリの悲劇が、
「サマータイム・ブルース」や「ロングタイム・アゴー」を生み、
チェルノブイリの悲劇が、
黒澤明監督を『夢』へと駆り立てた。

それは決して偶然ではない。
だが2人のキャリアにとって、
“それ”を神格化することを私は望まない。

評価とは各々其々だが、
正しい評価と長い歴史(作品史)。
私は“それ”を何かの目的に、
利用されることを望まない。

私にとって“それ”は、
たかが映画であり、
たかがロックンロールに過ぎない。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« みみふく通信@comimifuku on... | トップ | みみふく通信@comimifuku on... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

J-POP」カテゴリの最新記事