ＢＳ：『ラルク in MSG』を観ながら“グローバル・メタル”とネット社会の可能性を探る。

ＮＨＫ－ＢＳプレミアムで放送されている、
ラルク~アン~シエルのライブ映像。
日本人初のＭＳＧ単独ライブを観ながら思う。

マジソンスクエアガーデン(MSG)と言えば、
１９６０年代生まれにとってのマジソン・バック。
プロレス・ファンにとっての聖地。
スポーツの殿堂であり、
ロックの殿堂としても有名。
レノンもミックもビリーもスプリングスティーンも…。
日本人として前人未到のラルクの快挙は喜ばしい。

ラルク（L’Arc～en～Ciel）の、
パフォーマンス能力のクオリティの高さ。
それについて今更説明する必要はないと思う。
放送される映像を観ながら感じる、
各国でのコンサートの一体感。

先般WOWOWで放送された、
映画『グローバル・メタル』の中で、
アメリカのロック・バンド：メタリカのメンバーが、
「当初はネットによる無料配信（違法含）に抵抗を覚えた。
しかし無料のネット配信は世界中に俺たちの音楽を伝えた。
メタル（ロック）は途上国でも市民権を得つつある。
俺たちが求める物は金だけじゃなく、
俺たちが伝えたい音楽を世界に伝える目的がある」。

ニューヨークのラルクのファンがラルクの音楽を通して日本語を覚える。
それは、
日本人の多くがビートルズの音楽で英語に親しみを持つのと同じように。

文化の発信の意味。
それは共有できる文化。

映画『グローバル・メタル』では、
共有＝帰属性を求める人達。

ラルクのワールド・ツァーとラルクへの帰属性。
質の高い文化。
ラルクの音楽を聴きながらそんなことを思う。