mimi-fuku通信

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【吉田秀和×フィッシャー・ディースカウ】:思い出したこと、調べたこと。

2012-05-27 21:33:33 | 伝言・メモ帳・その他

2012年5月27日。
吉田秀和さんが亡くなったと知った。
今年98歳(5月22日没)。
吉田さんの評論を目にすることはあまりなかったが、
NHK-FM放送での『名曲の楽しみ』は思い出深い。
調べてみると約40年間の放送の歴史に一度は耳にした人もいるだろうし、
私が初めて番組を聴いた時は既に60歳を越え御爺ちゃんの印象が強い。


どこか突き放したような無表情なタイトルコールを微笑ましく聞いた。

大正2年生まれの吉田さんの淡々とした語り口調は、
現在では殆ど聞くことができない時代性を感じる真面目さ。
また、
『名曲の楽しみ』の徹底した特集は本当に通好みの選曲で、
最近もショスタコーヴィッチの特集を耳にした記憶がある。

*****


吉田さん関連をブログ・ニュースで調べていたら、
5月18日にドイツの著名なバリトン歌手である、
ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウさんが、
86歳で亡くなられていたことを知った。

ドイツ・リートの巨人は20世紀最高のバリトン歌手として知られ、
オールドなクラシック・ファンなら知らぬ人はいないだろう。

カラヤン、ベーム、バーンスタイン、リヒター
の巨匠たちの時代に全盛期を誇り、

リート歌手として多くの録音を残すほかにも、
オペラや宗教曲に絶対無欠な名唱を残し、
フルトヴェングラーと録音したマーラーは、
60年の月日を超えて名演として強く記憶される。

調べてみると1992年頃に引退されたようで、
最近はトンと情報を耳にしなかっただけに、
特に驚きと言ったものは感じないものの、
時代を生きた名歌手の死に思い出深いものがある。

今夜はディースカウと吉田さんを偲び、
フォーレの『レクイエム(クリュイタンス盤)』か、

 フォーレ:レクイエム
 クリュイタンス指揮
 TOSHIBA-EMI

バッハの『マタイ受難曲(リヒター盤)』
でも聴こうか。

 バッハ:マタイ受難曲
 リヒター指揮
 ポリドール

本当に凄い歌手だった。

コメント
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