mimi-fuku通信

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新型インフルエンザ2009年夏:推測と雑感(ワクチンの優先順位)。

2009-08-20 21:40:40 | 健康・医療・科学

 2009年8月21日。
 一昨日あたりから新型インフルエンザの感染拡大が頻繁との情報が流れます。
 記事によると8月20日までの1週間の感染者が約6万人
 その内入院者が86人で、
 死亡が3人との情報が有力なようです。
 未確定な数字ですが真夏の感染拡大に戸惑いを覚えます。
 このブログでは新型インフルエンザについて多くの記事を掲載しました。
 これまでの記事との重複をさけ推測部分を多く含みますが、
 所感と対応について考えて見ます。

 亡くなった方々は何れも基礎疾患を持たれた比較的高齢の方々
 情報では乳児~幼児の重篤者もおられるようで、
 今後の報道
の激しさ(過剰報道)が予測されます。
 しかし従来型(季節性)インフルエンザでも、
 幼児・児童が亡くなることは決して珍しいことではありません。
 特に喘息疾患を持つ児童に危険なことが知られています。
 アメリカ・カナダでは致死率が0・5%前後との情報もありますが、
 200人に1人の死亡率は先進国では大袈裟な数字のような気がします。
 ただし0.2~3%の致死率は、
 感染力の高さや免疫を持たない内部増殖の速度を考慮すれば理解できます。
 仮に0・5%~が事実だとすると世界中で大きな閉塞感を生じ、
 行動制限も要求される事態と考えるべきでしょう。

 なぜ新型インフルエンザが真夏に大流行したのか?
 ・感染力の強さが季節を選ばない。
 ・長梅雨が開けて急に暑くなったことで乾燥状態が進んだこと。
 ・暑くなったことで室内のエアコンを頻繁に使うことで空気の流動が減ったこと。
 ・お盆の帰省で人の流れが多く人口過密地帯(繁華街や行楽地)が生まれたこと。
 等が考えられます。

 特に注意すべきはエアコンによる乾燥と空気の閉塞
 冬の大流行の原因のひとつとして考えられる、
 エアコン社会(乾燥)の弊害を、
 夏季も考慮に入れるべきでしょう。
 また、
 冬の大流行の要因としてインフルエンザ菌が寒さを好むと言われていますが、
 実は人の免疫力が寒さの中で低下することが大きな原因ではないかと考えます。

 現在起きている新型インフルエンザの流行は、
 考え方を変えてみれば絶好の好機かもしれません。

 従来の新型インフルエンザに対する考えでは、
 “新型発生時に流行の時期が約40日程度の期間に集約され一気に拡大。”
 とされていました。
 しかし夏季での流行が現実に起きた事で、
 流行時期を分散できるかもしれません。
 冬季と違い夏季では個々の免疫力も高く、
 インフルエンザ耐性の活動も活発でしょう。
 また、
 一度インフルエンザに罹患すれば3~6ヶ月の免疫が付きます(はずです)。
 ~当然のこととして罹患・回復すればワクチン接種の必要はなくなります。
 現時点では流行期までに
 ワクチン接種が希望者全員に行き渡らないのであるば流行時期の分散
 大きな冒険ですが弱毒型が示されるH1N1では無理に封じ込めるよりも、
 罹患者の早期治療の徹底が有効なように思います。
 ~早期の受診と免疫力を高めるための絶対安静(就寝・保温・食物摂取)。

 またインフルエンザ・ワクチンの製造の遅れの原因は分かりませんが、
 従来型との製造割合が原因であれば新型シフトも懸命な選択。
 そのためにも8月と9月の新旧インフルエンザの罹患割合を明確にする必要。
 さらに、
 新型インフルエンザ・ワクチンの摂取の優先順位ですが、
 まず医療従事者と感染後重篤な症状が出る怖れのある方々は勿論ですが、
 もし感染爆発を最小限に留めたいと願うなら乳児~児童を優先すべきです。
 ~ただしワクチン接種の副作用の症例がないのが不安。

 よく街で耳にするのが、
 「子供に風邪をうつされた。」
 つまり、
 「子供が学校で風邪を貰ってきて苦しそうに愚図ると傍にいてやりたい。」
 「子供は容赦なく抱きついてくるしマスクも嫌がる。」
 感染の巣である集団生活の場としての学校や保育園。
 幼児・児童の生活形態で見られる濃厚接触。
 感染後も家庭内において症状が緩和すると動き回る子供らしさ。
 そうした事実を考えると幼児や児童にワクチンの優先順位を与えることが、
 地域ごとでの集団感染防止に最も有効なように考えます。

 次に免疫力の少ない高齢者。
 中学生、高校生。
 一般の大人。
 順位の低い方はインフルエンザの特性を知り疑いがあるべきは早期に治療
 特にタミフルはインフルエンザ菌を殺す能力はなく増殖を防ぐ薬です。
 増殖してから服用しても効果が薄いために罹患後48時間以内に服用
 ~再び記述しますが投薬後の絶対安静(就寝・保温・食物摂取)と外出禁止。
 
そのためにも土曜の午後や日曜日の市町村単位での発熱外来の実施
 できれば、
 インフルエンザ流行地域とその感染拡大期には24時間外来を構築し、
 抗インフルエンザ薬を何時でも投薬できる体制の確立。
 望まれることは沢山あります。

 最後にタミフル等の抗インフルエンザ薬を服用した場合には、
 絶対に外出は避け少なくとも投薬後5日間は、
 症状が回復してもマスクを着用してください。
 無責任な行動は他人に感染させるばかりでなく、
 タミフル耐性ウィルスを作り出す可能性。
 インフルエンザ罹患者の社会的な責任
 大いに議論されるべき問題です。

 個人の仕事や授業の遅れよりも多数者への責任。
 「たかが風邪で会社を休めない。」
 そんな考え方を払拭しなければインフルエンザの拡大は食止められません。
 今はまだ序章です。
 慌てず騒がず正しい情報を入手してください。

  <関連記事>
 *新型インフルエンザ(2009/a/h1n1) 対策、特徴、考察(4)。
 http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/4b36be1e1a48165f7b382efd365cc5ca

 

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