ハイビジョン:ミュージカル特集
【劇団四季・昭和の歴史三部作】
「李香蘭」「異国の丘」「南十字星」
2009年8月19日(水)~21日:(金)NHK-BShi :午前9時~
3日間連続でお届けする劇団四季の、
“昭和の歴史三部作”「李香蘭」「異国の丘」「南十字星」。
戦後60年以上の月日が流れ戦争の深い傷跡が、
現代社会から忘れさられようとしている今日。
平和の尊さを戦後生まれの若い世代へと語り継ぐ世代の使命として、
壮大なスケールで哀悼と挽歌を込めて創られた劇団四季の代表作である。
*劇団四季・ミュージカル「李香蘭」
~2009年8月19日(水)午前9:00~11:30
劇団四季の「昭和の歴史三部作」から戦争という時代の荒波に翻弄された、
実在の歌姫「李香蘭」の半生を描いたミュージカル「李香蘭」をご覧いただく。
【原作】山口淑子,藤原作弥,
【脚本・演出】浅利慶太,
【出演】野村玲子,濱田めぐみ,五東由衣,芝清道,芹沢秀明、他
<曲目>「いとしあの星」「花白蘭の歌」「何日君再來」「蘇州夜曲」他
~東京・四季劇場 秋で録画~
*劇団四季・ミュージカル「異国の丘」
~2009年8月20日(木)午前9:00~11:45
劇団四季の「昭和の歴史三部作」からシベリア抑留という厳しい環境の中で、
決して誇りを捨てなかったある日本人の姿を描いたミュージカル、
「異国の丘」をご覧いただく。
【脚本】浅利慶太,湯川裕光,羽鳥三実広
【演出】浅利慶太
【出演】荒川務,木村花代,中嶋徹,深水彰彦,深見正博、他。
<曲目>「異国の丘」「愛国行進曲」「赤とんぼ」「おぼろ月夜」他
~東京・四季劇場 秋で録画~
*劇団四季・ミュージカル「南十字星」
~2009年8月21日(金)午前9:00~11:30
劇団四季の「昭和の歴史三部作」からBC級戦犯として命を落としていった、
青年の姿を描いたミュージカル「南十字星」をご覧いただく。
【脚本】劇団四季文芸部,湯川裕光
【演出】浅利慶太
【出演】阿久津陽一郎,樋口麻美,田代隆秀,鈴木周,池田英治,他
<曲目>「ブンガワン・ソロ」「琵琶湖周航の歌」「インドネシヤ・ラヤ」他
~東京・四季劇場 秋で録画~
*劇団四季:昭和の歴史三部作公式HP
→ http://www.shiki.gr.jp/sanbusaku/index.html
特選ミュージカル特集(3日連続)
「トニー賞2009」「カンパニー」「キャンディード」
2009年8月16日(日)~8月18日:NHK-BShi 午前9時~
本場アメリカのブロードウェイ・ミュージカルと、
日本を代表する演劇団体:劇団四季・ミュージカル。
一挙6作品を真夏の6日間にわたりお愉しみいただく夏期特集番組。
前半の3日間は華やかなブロードウェイの世界を堪能する。
*トニー賞授賞式2009
~2009年8月16日(日)午前8:55~11:30
ニューヨーク.のラジオシティー・ミュージック・ホールで開催された、
「トニー賞授賞式2009」。
演劇界、映画界、テレビ界のスターが一堂に顔を揃え、
ステージ上で繰広げるパフォーマンスは観る者を魅了する、
完成度の高いショーである。
*ブロードウェイ・ミュージカル「カンパニー」
~2009年8月17日(月)午前9:00~11:15
2007年トニー賞を受賞した「カンパニー」。
巨匠:スティーブン・ソンドハイムによる作品でオペラに一番近い、
ミュージカルと評される複雑で美しい旋律が魅力的なミュージカルである。
*ブロードウェイ・ミュージカル「キャンディード」
~2009年8月18日(火)午前9:00~11:00
沸き立つリズムと優美な旋律を持つ序曲で名高いレナード・バーンスタインの、
傑作「キャンディード」。
人間の夢や欲望、権力闘争、挫折、哀愁といった諸相を、
真の自由と尊厳とは何か、という問いかけを持って創り上げた力作である。
~以上:NHKホームページより記事転載。
<mimifukuから、一言。>
お盆休みが終わる16日の日曜日。
皮肉にも?その日から6日連続のミュージカル特集を放送。
なんと言っても目玉は劇団四季の「昭和の歴史三部作」の連続放送。
~8月19日から21日の3日間。
一糸乱れぬ完成度の高い集団演舞が好評価を受けている劇団四季。
人気の演目は全国各地に点在する劇団四季の常設劇場での、
ブロードウェイ・ミュージカル。
「キャッツ」「オペラ座の怪人」等のロイドウェーバー作品から、
「ライオン・キング」「美女と野獣」等のディズニー作品。
地方で見られないのは残念ですが都市部へお出かけの際は要チェック。
そうした中で“創設者浅利慶太さんが訴える昭和の歴史三部作”は、
いずれも太平洋戦争がテーマになっています。
滅多にテレビ放送では目にすることができない劇団四季の作品。
夏休みの子供達にとってこの放送は思い出に残るものとなるでしょう。
ぜひお薦めの特選番組です。
前半の3日間(16~18日)は既に放送されている、
本場ブロードウェイの世界をご堪能ください。
【追記:8月18日夜】
茶の間にあった女性セブンの8月20日・27日号に目を通すと偶然に、
浅利慶太さんについての7ページに渡る記事を見つけました。
下記に女性セブン誌の記事の中から抜粋して転載させていただきました。
記事の中で特に印象に残ったのは、
1983年の『キャッツ』のライセンスの獲得と専用劇場の建設。
チケット販売を当時始まったばかりの<チケットぴあ>に委ねた。
そのコストはそれまでの劇団運営と比較できない莫大な費用。
「失敗したら30年の歴史に幕を引けばいい。」
その覚悟は持って臨んだ浅利さんの挑戦は大成功をおさめた。
76歳の浅利さんの冒険は今も続く。
昨年の9月突然チケット代金を値下げした。
この20年間も経営は安定しており値下げの理由は見当たらない。
浅利さんは言う。
「四季は利益だけを追求する劇団ではありません。
我々の仕事はお客様に来場していただき感動していただくこと。」
ライオンキングのファミリー・ゾーンは、
大人2人+子供2人で4万6200円から1万6600円も値引きされた。
浅利さんを言う。
「今の子供も昔の子供も同じです。
舞台(作品)の感動は必ず子供達に届きます。
それは子供達の心に栄養を与えます。」
また、
「舞台の感動の80%は台本の中にあります。
(台本を正しく伝えるために)俳優達は言葉の明晰を疎かにしてはいけません。
だから劇団を存続させるためには徹底的な稽古が必要になります。」
とも語っている。
<一音を落とすものは、去れ>
劇団四季の稽古場にはその言葉が掲げられている。
その浅利さんが今最も力を注いでいるのが(今回放送される)、
『昭和の歴史三部作』。
戦争の悲劇や戦争に運命を翻弄された人々をオリジナル作品で伝える。
「今、戦争の深いキズが日本の社会、
特に若い世代から忘れさられようとしています。
だからこそ右や左と言った(偏った)見方でなく、
客観的な事実だけで戦争の実相に迫りたいと考えます。」
さらに、
「どんな企業にも理想や社会へのメッセージ。
そして豊かな人生を求める<祈り>が必要です。
不景気だけの理由で合理性を追求してはならないのです。」