ADG-FC6Jレンジャーがエンジンチェックランプが点灯する…ということで入庫。
まず現状を確認。

点灯してます…
特にアイドリングや吹け上がりに不具合は感じられず…
スキャンツールで故障コードを確認してみます…
すると…

DPR差圧異常…
次にDPRの現在のステータスを確認…

目詰まり警告フラグがONになってます…
つまり…DPR内にススがたまり、差圧が高いとECUは判断してます…
まず、差圧を点検…
アイドリングで2~3kPaと高めです
次に作業サポートで差圧チェック…

8~10kPa辺りをウロついてます…
故障コードにも出てるように警告レベルの差圧です…11kPaを超えるようだと危険レベルになってくるので、どちらにしても早めの分解清掃が必要です…
が、現在は警告レベルなのでDPRを脱着清掃するより、強制再生で状況が改善される事もあるし、工賃も強制再生の方が安いのでとりあえず強制再生をしてみることに…
DPR内の状態は分からないので排気温度が上がり過ぎないようにデータを注視しながらの強制再生です…

ところがここで、DPR前側の排気温度が33℃から変わらないことに気付き…

再生を中止してデータモニターにて再度確認すると…

33.8℃で固定されてます…
経験した事がある方ならお分かりだと思いますが
この33.8℃という数字は断線すると出るので、コネクターの未接続や接触不良を疑い排気温度センサーのコネクター部を点検するも特に異常は見られず…
そこでDPRの差圧が高く分解清掃もしておきたいので丸ごと降ろすことに…
で、降りました。

前後の温度センサーを点検すると…
これは前側…

後側…

断線はしてないようです…が、センサーを外して詳しく調べてみます…
ボス部を酸素で真っ赤に炙ります…
再利用するかもしれないのでハーネス部には熱を入れないように…


外したセンサーの単体点検…
外気温度で約340kΩ

ヒートガンで温めると…

ちゃんと抵抗が下がるのでセンサーは問題なさそうです。
という事は…ECUから温度センサーまでのどこかで断線してる…という事。
断線点検は時間がかかりそうなので…
とりあえず先にDPRを掃除して組み付けることに…
前後のフランジを取り外してキャタリスト単体に…こちらが入口

詰まりかけですね…
逆に出口は…

まっさら…
フィルタリング能力は高いです…笑
で、リビルト業者さんなんかは専用の洗浄液に漬け置きしたりスチームで洗ったりするんですが、その方法だと完全に乾かすのに時間がかかるので、それは時間に余裕があるからこそ出来る方法…
当然、そんな時間はありませんので基本エアブローで掃除します…
出口から入口側に向けて強力なエア圧でブローします…その後に入口側から酸素を使用して500℃以上の熱風を送り込みながら再度エアブロー…それの繰り返し。
結果…
これがbefore

after

新品のように…とは言えませんがキレイになります…
この方法だとフィルターの洗浄作業自体は15分程で終わります…
ただし、酸素を使用する時は温度には十分注意しないとフィルターを溶かしてしまう可能性があるので気をつけないといけませんが…
で、温度センサーのボスのネジ山を修正して…

センサーを取り付けていきます…
ネジ部には焼き付き防止を…

軽く耐熱塗装をして…

パッキンやスタッドとナットを交換して…
組み付け完了。

後は車両にドッキングします…
ここから本題の断線修理…
どこで断線してるか調べます…
まず配線図を用意してECU側で導通を確認してみます…

後側センサーの導通はあります…

前側は導通してません…

次にワイヤーtoワイヤーのコネクター部で点検。

前側はやっぱり導通無し…

これでキャブ内での断線の可能性は無し…
という事はシャーシ側のどこかで断線してます…
ここで排気温度センサーの車両側コネクターをジャンプさせようとコネクターのクリップを外すと…

見事にもげました…笑
しかも根元で…

分かってます…本来ならこちらを先に調べる事は…
見た目で判断したので遠回りしましたが…笑
根元で切れてるのでピンを新たに交換して完了。

データを確認。

ちゃんと正常に動いてるのでオッケー。
ここからようやく強制再生が出来ます…


どんどん上がり…

最終的にMax600℃を超えて570℃付近で落ち着きました…


再生も無事終了。

ステータスに異常がない事も確認して…


最後に差圧チェック…
入庫時はアイドリング時で3kPa程…
3300回転時には8~10kPaだったのが…
アイドリング時で0.9kPa

3300回転時には

3.8kPaまで下がりました…
断線点検時に遠回りしましたが…笑
無事に納車して完了です。
まず現状を確認。

点灯してます…
特にアイドリングや吹け上がりに不具合は感じられず…
スキャンツールで故障コードを確認してみます…
すると…

DPR差圧異常…
次にDPRの現在のステータスを確認…

目詰まり警告フラグがONになってます…
つまり…DPR内にススがたまり、差圧が高いとECUは判断してます…
まず、差圧を点検…
アイドリングで2~3kPaと高めです
次に作業サポートで差圧チェック…

8~10kPa辺りをウロついてます…
故障コードにも出てるように警告レベルの差圧です…11kPaを超えるようだと危険レベルになってくるので、どちらにしても早めの分解清掃が必要です…
が、現在は警告レベルなのでDPRを脱着清掃するより、強制再生で状況が改善される事もあるし、工賃も強制再生の方が安いのでとりあえず強制再生をしてみることに…
DPR内の状態は分からないので排気温度が上がり過ぎないようにデータを注視しながらの強制再生です…

ところがここで、DPR前側の排気温度が33℃から変わらないことに気付き…

再生を中止してデータモニターにて再度確認すると…

33.8℃で固定されてます…
経験した事がある方ならお分かりだと思いますが
この33.8℃という数字は断線すると出るので、コネクターの未接続や接触不良を疑い排気温度センサーのコネクター部を点検するも特に異常は見られず…
そこでDPRの差圧が高く分解清掃もしておきたいので丸ごと降ろすことに…
で、降りました。

前後の温度センサーを点検すると…
これは前側…

後側…

断線はしてないようです…が、センサーを外して詳しく調べてみます…
ボス部を酸素で真っ赤に炙ります…
再利用するかもしれないのでハーネス部には熱を入れないように…


外したセンサーの単体点検…
外気温度で約340kΩ

ヒートガンで温めると…

ちゃんと抵抗が下がるのでセンサーは問題なさそうです。
という事は…ECUから温度センサーまでのどこかで断線してる…という事。
断線点検は時間がかかりそうなので…
とりあえず先にDPRを掃除して組み付けることに…
前後のフランジを取り外してキャタリスト単体に…こちらが入口

詰まりかけですね…
逆に出口は…

まっさら…
フィルタリング能力は高いです…笑
で、リビルト業者さんなんかは専用の洗浄液に漬け置きしたりスチームで洗ったりするんですが、その方法だと完全に乾かすのに時間がかかるので、それは時間に余裕があるからこそ出来る方法…
当然、そんな時間はありませんので基本エアブローで掃除します…
出口から入口側に向けて強力なエア圧でブローします…その後に入口側から酸素を使用して500℃以上の熱風を送り込みながら再度エアブロー…それの繰り返し。
結果…
これがbefore

after

新品のように…とは言えませんがキレイになります…
この方法だとフィルターの洗浄作業自体は15分程で終わります…
ただし、酸素を使用する時は温度には十分注意しないとフィルターを溶かしてしまう可能性があるので気をつけないといけませんが…
で、温度センサーのボスのネジ山を修正して…

センサーを取り付けていきます…
ネジ部には焼き付き防止を…

軽く耐熱塗装をして…

パッキンやスタッドとナットを交換して…
組み付け完了。

後は車両にドッキングします…
ここから本題の断線修理…
どこで断線してるか調べます…
まず配線図を用意してECU側で導通を確認してみます…

後側センサーの導通はあります…

前側は導通してません…

次にワイヤーtoワイヤーのコネクター部で点検。

前側はやっぱり導通無し…

これでキャブ内での断線の可能性は無し…
という事はシャーシ側のどこかで断線してます…
ここで排気温度センサーの車両側コネクターをジャンプさせようとコネクターのクリップを外すと…

見事にもげました…笑
しかも根元で…

分かってます…本来ならこちらを先に調べる事は…
見た目で判断したので遠回りしましたが…笑
根元で切れてるのでピンを新たに交換して完了。

データを確認。

ちゃんと正常に動いてるのでオッケー。
ここからようやく強制再生が出来ます…


どんどん上がり…

最終的にMax600℃を超えて570℃付近で落ち着きました…


再生も無事終了。

ステータスに異常がない事も確認して…


最後に差圧チェック…
入庫時はアイドリング時で3kPa程…
3300回転時には8~10kPaだったのが…
アイドリング時で0.9kPa

3300回転時には

3.8kPaまで下がりました…
断線点検時に遠回りしましたが…笑
無事に納車して完了です。
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