最近の作業です…
まずはFR1プロフィア …
エンジンはA09C。
エンジンチェックランプが点灯したという事で現地まで出張で見に行く事に。
お客様曰くチェックランプが点いてエンジンの吹け上がりが悪くなったらしいです…
現地に到着して…

早速確認すると…
現在点灯中。

ドライバーさんの言うようにアクセルを踏み込んでもブスブスとくすぶってしまいスムーズに吹き上がりません…
故障コードを確認すると…

EGRアクチュエータ故障…
ほぼ答えですね…笑
写真撮り忘れましたがデータ上のEGR開度はフェイルセーフの為、目標が0%なのに対し実開度は51%と開きっぱなしで固定されてました。
これではエンジンも吹けないはずです…
その後何度かキーのON、OFFを繰り返すと動いたり動かなかったり…と動作は安定しませんが完全に固着してる訳でも無さそうです。

という事でEGRアクチュエータの不良で間違いないでしょう。
通常EGRが故障と判定されるとフェイルセーフで全閉状態で固定されるので運行にはさほど影響もありませんが、今回のように開きっぱなしで固着するとエンジンの吹け上がりはすこぶる悪くなります…
また、フェイルセーフにより全閉固定されるとEGR制御によるNoxコントロールが出来なくなるのでアドブルーの消費量は一時的に多くなったりもします。
もちろん走れるからといって、そのままずっと運行する事は出来ないので早めの修理が必要ですが…
部品を問い合わせると近くの営業所に在庫もあるようなのでそのまま車をお預かりして修理する事に…
作業的には特に苦労する事はありません…


パイプごと取り外しEGRバルブを交換します。

が、しかしパイプの中は…


バルブも…

カーボンがゴテゴテに…
更にEGRクーラーのコアも…

出来る範囲で掃除はしますが…
コレですよ。笑

このカーボンがエンジンに吸われる訳です…
当然、エンジンにとって良い事は何一つありません。
EGRは本来エンジンにとっては全く必要ない機構ですからね…
環境対策の副作用として修理コストが高くなりそれをユーザーが負担する…
どう思います⁇
新品のEGRバルブASSY…
135000円です…(;´д`)

パイプ類のカーボンも出来る限りキレイにしてバルブを取り付け…


更にエンジンに組み付けて…


データを確認…
目標開度に対して実開度の追従も良好です。

という事で修理は完了。
しかし環境対策の為に車の維持管理コストは確実に上がってますね…
最近のディーゼルエンジンのトラブルはカーボンやブローバイガスを起因とするものがほとんどです…
少々話逸れますが…
つい先日、あるケミカル関係のプロフェッショナルの方とお会いする機会があり、昨今のカーボントラブルについて色々とお話をさせて頂きました…
業界としてはディーゼルエンジンのカーボントラブルに対して徹底的に原因究明やテストを繰り返し行っている趣旨、最近では良好な結果が出た事など非常に為になるお話をさせて頂いて、やはり第一線を行く方は違うなぁ…と感心しました。
その中で一つ勉強になった事…
ディーゼルエンジンに対する『エンジンオイルの成分や特性』
これが我々が思っているよりはるかに重要だという事…
DPF付き車両にはDH-2オイルが指定されているのは周知の事実ですが、最近の研究ではDH-2でも内容成分によってカーボンやブローバイのトラブルに繋がる事が判明したようです…
もっと言ってしまえば純正メーカーが指定するオイルでさえ不十分な事もあるらしいです…
更に意外だったのは交換サイクルもオイルの成分によっては頻繁に交換するのはかえって逆効果になるという事。
多くの人が最近のディーゼルエンジンのカーボントラブルは機構上避けられない事と思ってる中、(私もそうでした…)実験と検証を繰り返し原因を追求、それに対する対策を行いまたテスト…という途方もない苦労を重ね、現状のトラブルを無くそうとする姿勢は尊敬に値します。
某メーカーさんには純正採用が決まったようなので今後が少し楽しみです…
様子を見てウチも検討してみます…
話が逸れましたが…
恒例?の分解チェック。

EGRバルブにギヤ、コントローラが一体になっておりCAN通信にて制御されてます。
カバーを取り外すと…

錆が…

アマチュアを抜き取ると…

ブラシレスモーター。

見るところベアリングからの錆っぽいですね…
ベアリングにはガタがあります…
そのガタによりステータコイルとローターコイルも接触してます…
ギヤ類には問題ありません…

これは経年劣化っていうよりベアリングの耐久性の問題じゃないでしょうか…
こういった状況をメーカーが製造側にフィードバックする事で今後がキチンと対策されていれば良いんですけどね…
どこかのメーカーみたいに何でもかんでも定期交換部品だなんてバカげた話は勘弁してくださいね…笑
という事でプロフィア は終了。
お次はタイミングベルトの交換で入庫したKDH200Vハイエース…

走行距離は約30万キロ…
インジケータも点灯してます。

タイミングベルトに加えウォーターポンプやサーモスタット、オイルシール関係を交換するフルコースです…
写真だけサラッと…笑








交換した部品達…

インジケータをリセットして完了です。
それからマイカーの運転席アームレストの表面がひび割れして肘がチクチク痛かったので…

新品に交換して

完了。

アームレスト単品で6000円…
高いのか安いのかよく分かんないっす…笑
とりあえず左肘の不快感からは解放されたのでヨシとします…
まずはFR1プロフィア …
エンジンはA09C。
エンジンチェックランプが点灯したという事で現地まで出張で見に行く事に。
お客様曰くチェックランプが点いてエンジンの吹け上がりが悪くなったらしいです…
現地に到着して…

早速確認すると…
現在点灯中。

ドライバーさんの言うようにアクセルを踏み込んでもブスブスとくすぶってしまいスムーズに吹き上がりません…
故障コードを確認すると…

EGRアクチュエータ故障…
ほぼ答えですね…笑
写真撮り忘れましたがデータ上のEGR開度はフェイルセーフの為、目標が0%なのに対し実開度は51%と開きっぱなしで固定されてました。
これではエンジンも吹けないはずです…
その後何度かキーのON、OFFを繰り返すと動いたり動かなかったり…と動作は安定しませんが完全に固着してる訳でも無さそうです。

という事でEGRアクチュエータの不良で間違いないでしょう。
通常EGRが故障と判定されるとフェイルセーフで全閉状態で固定されるので運行にはさほど影響もありませんが、今回のように開きっぱなしで固着するとエンジンの吹け上がりはすこぶる悪くなります…
また、フェイルセーフにより全閉固定されるとEGR制御によるNoxコントロールが出来なくなるのでアドブルーの消費量は一時的に多くなったりもします。
もちろん走れるからといって、そのままずっと運行する事は出来ないので早めの修理が必要ですが…
部品を問い合わせると近くの営業所に在庫もあるようなのでそのまま車をお預かりして修理する事に…
作業的には特に苦労する事はありません…


パイプごと取り外しEGRバルブを交換します。

が、しかしパイプの中は…


バルブも…

カーボンがゴテゴテに…
更にEGRクーラーのコアも…

出来る範囲で掃除はしますが…
コレですよ。笑

このカーボンがエンジンに吸われる訳です…
当然、エンジンにとって良い事は何一つありません。
EGRは本来エンジンにとっては全く必要ない機構ですからね…
環境対策の副作用として修理コストが高くなりそれをユーザーが負担する…
どう思います⁇
新品のEGRバルブASSY…
135000円です…(;´д`)

パイプ類のカーボンも出来る限りキレイにしてバルブを取り付け…


更にエンジンに組み付けて…


データを確認…
目標開度に対して実開度の追従も良好です。

という事で修理は完了。
しかし環境対策の為に車の維持管理コストは確実に上がってますね…
最近のディーゼルエンジンのトラブルはカーボンやブローバイガスを起因とするものがほとんどです…
少々話逸れますが…
つい先日、あるケミカル関係のプロフェッショナルの方とお会いする機会があり、昨今のカーボントラブルについて色々とお話をさせて頂きました…
業界としてはディーゼルエンジンのカーボントラブルに対して徹底的に原因究明やテストを繰り返し行っている趣旨、最近では良好な結果が出た事など非常に為になるお話をさせて頂いて、やはり第一線を行く方は違うなぁ…と感心しました。
その中で一つ勉強になった事…
ディーゼルエンジンに対する『エンジンオイルの成分や特性』
これが我々が思っているよりはるかに重要だという事…
DPF付き車両にはDH-2オイルが指定されているのは周知の事実ですが、最近の研究ではDH-2でも内容成分によってカーボンやブローバイのトラブルに繋がる事が判明したようです…
もっと言ってしまえば純正メーカーが指定するオイルでさえ不十分な事もあるらしいです…
更に意外だったのは交換サイクルもオイルの成分によっては頻繁に交換するのはかえって逆効果になるという事。
多くの人が最近のディーゼルエンジンのカーボントラブルは機構上避けられない事と思ってる中、(私もそうでした…)実験と検証を繰り返し原因を追求、それに対する対策を行いまたテスト…という途方もない苦労を重ね、現状のトラブルを無くそうとする姿勢は尊敬に値します。
某メーカーさんには純正採用が決まったようなので今後が少し楽しみです…
様子を見てウチも検討してみます…
話が逸れましたが…
恒例?の分解チェック。

EGRバルブにギヤ、コントローラが一体になっておりCAN通信にて制御されてます。
カバーを取り外すと…

錆が…

アマチュアを抜き取ると…

ブラシレスモーター。

見るところベアリングからの錆っぽいですね…
ベアリングにはガタがあります…
そのガタによりステータコイルとローターコイルも接触してます…
ギヤ類には問題ありません…

これは経年劣化っていうよりベアリングの耐久性の問題じゃないでしょうか…
こういった状況をメーカーが製造側にフィードバックする事で今後がキチンと対策されていれば良いんですけどね…
どこかのメーカーみたいに何でもかんでも定期交換部品だなんてバカげた話は勘弁してくださいね…笑
という事でプロフィア は終了。
お次はタイミングベルトの交換で入庫したKDH200Vハイエース…

走行距離は約30万キロ…
インジケータも点灯してます。

タイミングベルトに加えウォーターポンプやサーモスタット、オイルシール関係を交換するフルコースです…
写真だけサラッと…笑








交換した部品達…

インジケータをリセットして完了です。
それからマイカーの運転席アームレストの表面がひび割れして肘がチクチク痛かったので…

新品に交換して

完了。

アームレスト単品で6000円…
高いのか安いのかよく分かんないっす…笑
とりあえず左肘の不快感からは解放されたのでヨシとします…