メカニック日記

メカニックです。仕事ネタから感じた事思った事など気まぐれに更新していきます…

エアサス交換…2台。

2017-08-09 07:09:38 | トレーラー
タンクトレーラーがエア漏れで入庫…

BPW1軸エアサストレーラーです…


右側のベローズからエアが漏れる…という事で交換依頼なんですが…


どこから漏れてるのかな⁉︎…と覗き込むと思いっきりキズがありました。


ていうかコレ…

ベローズ噛み込ませたでしょ…


どこかで車軸を浮かすような整備をした後、ベローズのエアが抜けた状態でジャッキダウンして噛み込む事はよくありますが…
コレ結構気にしない人も多いんですよね…

他にも空荷で走行中にバンピングしてベローズの可動領域を超えてしまう事も…


比較的新しい内は弾力性もありすぐに破れたりする事はまずありませんが、基本的にはゴムなのでエアサスのピストンに噛み込んで更に荷重がかかる事を考えればベローズにとって良いはずはありません。
ベローズが劣化してくるとその挟み込んだ部分が破れたりします。

今回のキズを見る限りそんなトコでしょうか。


ベローズを取り外し…




新品のベローズ


車両に取り付け…


上の取り付けボルトは66Nmで下の取り付けボルトは230Nm…






取り外したベローズには噛み込んだ跡がくっきりと…笑


劣化してからの噛み込みなのか、以前の噛み込みが劣化したのかは定かではありませんが…


今回の車両は車高の制御を機械式のレベリングバルブで行なっており、レベリングバルブは車軸とフレームの間に取り付けられています。


通常、車検などの車軸を浮かせて行なう整備はフレームにジャッキやリフトをかけるんですが…
フレームでリフトアップしていくと車軸との距離が広がる為、レベリングバルブのロッドは車高を下げる(ベローズ内のエアを排出する)動きをします…
そうなると当然ベローズ内の空気は排出された状態で伸びきってしまいます。
そんな状態がベローズにとってはそもそも良くないんですが、その後車両をリフトダウンする時にそのまま下げてもベローズにエアは供給されません…
その為ベローズが噛み込んでしまうんです…

無理矢理降ろした後にエアサスのコントロールバルブでベローズに強制的にエアを供給して噛み込みを解消する手段を取る人もいますが…(その方が楽…)
そもそも噛み込み自体がベローズにとっては良くない事なので本来ならリフトダウン時にひと手間かけてベローズを噛み込ませないようにエアを供給しながら降ろすのがベストです。

手間は多少かかりますがその方がベローズに負担をかけずに済みます。


なんだかんだでエアサスの交換も終わり…



次の車両。

FP54スーパーグレート…

エアサスといってもこの車両はキャブサスのベローズ交換です…


右側がパンクした為交換です。

取り外したベローズ…


新品のベローズを取り付けて…


接続部のエア漏れを確認して完了です。





2017年もあっという間に8月に入り、もうすぐお盆休みですね〜…


溜まってる仕事を少しでも片付けないと…
さすがにヤバいなぁ…(;´д`)










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