「久太郎さんはおられますか?」
仕事中、かしこまった声で電話が掛かってきた
「はい、僕です!」
「あぁ、あんな・・・・」
受話器の向こうには弟
少し声のトーンが違って聞こえたが、
その喋り方は聞き覚えがある
弟だ
「携帯電話を忘れて・・・・」
今の時代には、少し珍しい用件だった
携帯を忘れたので、早急にメッセージを伝えて欲しいという用件
ペンを片手にメモる
ヨメさんに伝えて欲しいというそのメッセージは
“〇〇さんは、2月は昼も夜も大丈夫です”
と言うもの
いや、実際は、接続詞が
“は”ではなく“に”だったかも知れないが、
目の前にあるメモ用紙には“は”で書いてある
これは、〇〇さんの都合をヨメさんに知らせて欲しいとの
伝言だと理解した
と言うことは、ヨメさんに伝言として伝えれば、
何の苦もなく伝わるだろうと、早速携帯の
電話帳のボタンを押した
「はい!」
一瞬、携帯を耳にから離す
どちらかと言うと、耳があまりよくない僕は
電話の声を聞き逃すまいと、思いっきり受話器を
耳に当てているが、10人に2人ぐらいは、
元気すぎて、思わず受話器を遠ざけてしまう人がいる
ヨメーさんも、そんな元気な声で、電話に出た
「ヘイジさんが、携帯を忘れたようで・・・」
そう切り出し、早速伝言を喋る
「大丈夫って、何が大丈夫なんですか?」
ヨメーさんの疑問形が返ってきた
「大丈夫と言われても・・・・・」
電話を掛けるとそれで用件が終わると思っていたので、
予想外の切り返しに、思わず笑ってしまった
受話器からは、ヨメーさんの豪快な笑い声が聞こえる
とりあえず伝えました
これでよかったんだよね?
仕事中、かしこまった声で電話が掛かってきた
「はい、僕です!」
「あぁ、あんな・・・・」
受話器の向こうには弟
少し声のトーンが違って聞こえたが、
その喋り方は聞き覚えがある
弟だ
「携帯電話を忘れて・・・・」
今の時代には、少し珍しい用件だった
携帯を忘れたので、早急にメッセージを伝えて欲しいという用件
ペンを片手にメモる
ヨメさんに伝えて欲しいというそのメッセージは
“〇〇さんは、2月は昼も夜も大丈夫です”
と言うもの
いや、実際は、接続詞が
“は”ではなく“に”だったかも知れないが、
目の前にあるメモ用紙には“は”で書いてある
これは、〇〇さんの都合をヨメさんに知らせて欲しいとの
伝言だと理解した
と言うことは、ヨメさんに伝言として伝えれば、
何の苦もなく伝わるだろうと、早速携帯の
電話帳のボタンを押した
「はい!」
一瞬、携帯を耳にから離す
どちらかと言うと、耳があまりよくない僕は
電話の声を聞き逃すまいと、思いっきり受話器を
耳に当てているが、10人に2人ぐらいは、
元気すぎて、思わず受話器を遠ざけてしまう人がいる
ヨメーさんも、そんな元気な声で、電話に出た
「ヘイジさんが、携帯を忘れたようで・・・」
そう切り出し、早速伝言を喋る
「大丈夫って、何が大丈夫なんですか?」
ヨメーさんの疑問形が返ってきた
「大丈夫と言われても・・・・・」
電話を掛けるとそれで用件が終わると思っていたので、
予想外の切り返しに、思わず笑ってしまった
受話器からは、ヨメーさんの豪快な笑い声が聞こえる
とりあえず伝えました
これでよかったんだよね?