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日々の暮らしのなかで

年の頃なら、二十歳代後半

2010年12月04日 | 日記・エッセイ・コラム
その騒動の顛末は次に記す通りだ
 
砂糖と塩を間違えたスキ焼を食い終えた三人は
いつものようにカラオケボックスに出かけた
ハンドルを握るのは長兄
助手席には次男が座り、後部座席に
次男の嫁さんが陣取った
 
恒例行事だった
東京に住む次男夫妻は、帰阪しては
長兄を伴いカラオケに興じる
昨夜も同じように出かけた
 
目的のカラオケ店は二階にある
持ち込み可の店舗は、それなりに人気のある
全国チェーンの店
弟夫婦は車を降りて足早に階段を上る
心配性の兄は、何度も車の施錠を確かめる
やがて歩き出した兄の目に、
隣のスーパーの買い物袋を下げた一団が視界に入ってきた
どうやら持ち込み用の菓子やらを買ってきたようだ
 
(こっちに来るのか?)
 
長兄の想像通り、その三人連れは、
同じように階段を上ってきた
 
店の中に入ると、カウンターですでに次男が
店員に何やらと確認を取っている
あわてて会員証を差し出す
今回は最初からアルコールは飲まないと決めていたので
アイスコーヒーをチョイス
弟は、ビール、義妹は、アイスミルクティーだったか?
 
そのときだった
 
一連の説明等をいつものように店員から聞いていると、
あとから来たその三人組、奥から出てきた別の店員が
カウンターの横で対応しはじめた
会員証を渡し、何時間唄う?って確認
ワンドリンクオーダー制だから、部屋に入ったら
何か一つは頼んでね!じゃ
 
と、後から入ってきたその三人は、
僕達を追い越して、言われた番号の部屋へと消えていった
 
(社長のご子息とか?)
 
次男の嫁が機転を利かせてなだめたが、
弟はその行為が許せなかったようだ
 
「もう少し飲んでたら、注意するとこやったわぁ!」
 
武勇伝に発展しなかったのは、不幸中の幸いだ
いや、僕にとって幸いではない
彼らにとっての話だ
 
2時間、唄い終わった後には、
そんなモヤモヤも少しは解消されていた
 
それが昨夜の事件の顛末である
 
 
 


コメント
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