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日々の暮らしのなかで

あまから

2008年11月17日 | 日記・エッセイ・コラム
その昔、まだ弟が大阪に住んでいた頃
天気の様子を聞かれたときに
 
「雨がぴりぴり降ってます」
 
と答えたのだが、通じなかったそうだ
同じ関西圏でも使う言葉は微妙に違う
東北とか九州の言葉だと、ニュアンスも分からないし
場合によっては聞き取れないこともある
関西と関東でも、理解されない言葉があるが
ほんの近所でも、方言となると
伝わらないことがある
 
そしてもうひとつ厄介なのは
自分が使っている言葉が
方言なのか、共通語なのかの判断に迷う点だ
すべての関西人がそうだとは言わないが
僕の知る限りでは
関西人も手紙を書く時には
標準語で綴る
ネット以前でもテレビの影響があっただろうし
関西弁で書かれた教科書も見たことがない
だから、必然と文章を書く時には
方言は使わない
時々、小学生の作文を見ると
方言丸出しの文章を見て微笑ましく思う時はあるが
それも、3年生になる頃には消えてしまう
  
最近、和歌山で生まれたパンダの名前が
決まったとニュースで言っていた
飼育員に抱かれた二頭のパンダが登場したのだが
白と黒のコントラストと言うよりは
少々、白が汚れている 
すかさず
 
「飼育員の手、汚れてるんちゃう?パンダ、うそうそしてるやん!」
 
何気なくそう言うと、周りに居た人達が苦笑した
 
「うそうそて! 久々に聞いたわぁ!」
 
そうだ、言われてみればそうだ
言ったのも久々だ
だいたい、最近はうそうそした子どもも見ないし
自分も気をつけてるからね
 
「これ、方言かな?」
 
念のために聞いてみたが、誰も返事をしなかった
当たり前か?これが方言じゃなかったら何が・・・
 
最後に方言とはまったく関係ないが
うちの家庭料理には
 
“あまから”
 
なるものがある
たぶん、オカンの命名であろうと思うが
これはどこへ行っても通用しなかった
我が家の方言である
 


コメント
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