東京都知事選で3選を果たした石原慎太郎知事が8日夜の会見で「神戸の地震の時なんかは、(自衛隊の派遣を要請する)首長の判断が遅かったから、2000人余計に亡くなった」と発言した問題で、兵庫県の井戸敏三知事は9日の定例会見で、「失礼な発言だ」と批判した。
井戸知事は阪神大震災について「明け方の突発的な上下動が激しい地震で、多くの犠牲者が圧死だった。公的救済が入る前に、地域住民による救済が必要な状況だった」と言及。そのうえで「『関東大震災』が起こるとされている東京都のリーダーが、そのような認識だといささか心配だ。都民も心配で眠れなくなるのではないだろうか」と語った。
阪神大震災が起きたとき、自衛隊は40分後には出動できる体制を整えていた。にもかかわらず、知事の決断が遅れ、実際の出動には4時間を要した。
もっと早く出動できていれば、助けられた命はもっと多かったはず…これはまぎれもない事実なのに、それを「失礼な発言だ」で終わらせてしまっていいのだろうか。
「公的救済が入る前に、地域住民による救済が必要な状況」というのもよくわからない。
被害の少なかった人による自助努力に頼るにも限度があるだろう。そこらのボヤを近所のバケツリレーで食い止めるのとはわけが違うだろうに…
石原氏に批判的な別のブログでは、この発言を死者を冒涜するものであるかのようにとらえていたが、お門違いもはなはだしい。
過去の事例をきちんと検証し、そこから学ぶことができてこその危機管理なのに、単なる誹謗中傷合戦に終わらせてしまっては、それこそ亡くなった人々も浮かばれないというものだ。
一方、石原氏のほうも、もう少し言い方というものがあるのでは…と思う。
「2000人余計に亡くなった」ではなく、「2000人は助けられたかもしれない」と言えば、受け取られ方もずいぶん違っただろう。
過去を顧み、そこから学んでいるか?という意味では、こちらも「どっちもどっち」である。
…とはいえ、私自身は、
石原氏の発言を批判するだけの知事のいる県より、災害時にためらわず自衛隊を派遣してくれそうな知事のいる県(都)のほうに住みたいと思うが…
確かに面と向かってのプライベートな会話ならよくありそうですよね。
石原さんもまあアレなんですが^^;兵庫の県知事の反応は、行政の長としては不安があります…
>duca-meさん、
「ブーメラン現象」…つい最近ネットで「民主ブーメラン伝説」というのを見つけて爆笑していたところです
相手を批判したつもりが、逆に自分の評価を落しただけ…というのはなんとも情けないですよね…
まったく、「人の振り見て我が振り直せ」って諺を知らないのだろうか・・・(爆)
てとこだと思いますが、公だからね。
石原さんの口の悪いのはしょうがないで済ませられるが、兵庫県知事は、ずれてますね。とらわれすぎの方でしょうかねー。
本当に、被災地の方や自衛隊の方の無念さを思うと涙が出ます…
あの震災から何を教訓として得たのでしょう。「失礼だ」としか受け取れない認識のほうが心配になってしまいます。
石原都知事が言う2000人の根拠はわかりません。ですが井戸さんは当時の知事ではないにしても、被災地の現職として、反省もなく安易に「不愉快」と発言するとは、こっちが不愉快になります。