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日本に帰る日の朝、Homewoodの駅に、乗る予定のメトラの発車時刻2、3分前に到着。急いで娘の車から荷物を降ろし一直線にホームに向かう。途中、Excuse me.This train to Chicago.と近くの女性に声をかけ確かめる。乗れたことが嬉しくて乗れたよと娘に電話する。始めて一人でシカゴのオヘア空港に向かう。
通勤時間だが立っている人はほとんどいない。新聞を読む人。パソコンを広げる人。りんごをかじる人。多分、いつもの朝の光景だと思う。
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降車駅が近づいてきたと思ったら、多くの人がガサゴソと降りる準備を始めたので、後ろの座席の方に、Excuse meと声をかける。降りる予定の駅を地図で示しながら、Here is this?と確かめる。yesと返ってきたのでthank youと返すと、you are welcomeと気持ちよい答え。こちらの気持ちもいっぺんに明るくなる。
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人の流れの後に付いて行くと見覚えのあるコーヒーショップが目に付いた。地上に出るとシカゴのダウンタウンだ。ダウンタウン独特の都会の風と匂いに嬉しい懐かしささえ感じる。自由の風が吹き渡っているように思えた。軽やかな気分になる。こんな感覚が湧いてくるとは思ってもみないことだった。不思議な感動だった。
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3ブロック進んで左に折れるとオヘア空港行きブルートレインの駅の入り口が見えるはずだ。3ブロック進んだつもりだが、ちょっと目的の通りと違う感じがする。立ち止まって、通りかかった学生らしき男性にまたも、Excuse meと声をかける。地図を広げてMy treget is this.とブルートレインの駅を指差し、目の前の通りをthis road、hereと聞く。No、go ahead なんちゃらかんちゃらと英語が返ってきた。聞き取れたのはまだまっすぐ行くと言うことだけ。thank youと言うとyou are welcomeと返ってきた。目的の通りに着き左に折れると見覚えのあるピカソの作品が見えた。ここだと駅の入り口を地下に下りた。
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次の難題はブルートレインの切符を買うことだ。2$25¢を持っているのでそれを券売機に入れればいいのだが、万一、失敗するといやなので駅員らしき女性に声をかけて一緒に買ってもらう。わたしのトロトロぶりに彼女は自分で発券のボタンを押し乗車券を持って、comoe inとわたしを手招きしてdownと降り口を教えてくれた。空港と反対方向に行かないように娘に念を押されていたので十分確認して立っていると直ぐに電車がきた。座席に座り落ち着くと不思議な感覚が湧いてきた。こんな感じで世界中を旅することが出来そうな気がした。世界中どこでも暮らせそうな気もした。こんな気持ちになったのは初めてのことだった。とても幸せな気持ちになった。娘に感謝だと思った。
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今回、一人で帰ることになったのはわたしの都合で帰国を早めたことにある。そうでなければ、今回も一人で空港に行くことはなかったと思う。そうすると、シカゴのダウンタウンで感じた嬉しい懐かしさや世界中どこでも暮らせそうな感覚を感じることはなく、学ぶものは少なかったと思う。自分の中に生まれたこの新しい感覚のお陰で呼んでくれた娘に感謝の気持ちが湧いた。いろいろなこだわりが消えていった。その時、
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終わりよければ全て良し
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という言葉がわたしの頭の中でこだました。
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