Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

色との距離

2020年02月23日 21時46分19秒 | 日記


花は気づくと勝手に咲いている、私はある日それに気づいて
ただただ「あら咲いている!」と驚くばかり。
この花も、もう何年も花なんか付けなかったのに突然咲いていました。
かわいいです。

このブログを始めた頃は、ベランダの植物の話しばかりだった。
植物が大好きだ。
最近は展覧会の話題ばかりで
追い詰められ感満載のブログになってしまった。
事実、年が明けてから息ができないほど追い詰められている・笑

そのかいあって、昨日個展用の作品の最後の何枚かを額装に出した。
一応自分に課したノルマは達成。
あとは信頼している職人さんにお任せだ。
もう10年以上のお付き合いの額装の職人さんは
私の作品を最初に見る人でもある。
そしてある意味、異次元の入口に立つ門番のような人だと思う。

作品は門番と共にその門をくぐって、やがて異次元から戻ったときには
全く違ったオーラをまとって現れる。
それは変身だ。
作品にオーラを与えてくれる人、額装の職人さんは
特別な存在だと思っている。

ところで作品を額装に出すと、急に部屋がガランとして風通しが良くなる。
精神的にも余裕が生まれた。

そこで、何ヶ月か前に小さすぎて手に負えず放置した作品に
再度チャレンジすることにした。10cmのスクエア。

10cm四方の画面に岩絵の具をのせるのが至難の業で混乱し、
一旦はあきらめたのだけど、今日になって急に出来る気がしてきました。

じっくり眺めてプランを立てて
再度制作に入ることにしました。

ずっと墨によるモノクロが多かったので
久しぶりの岩絵の具があまりに毒々しく美しく、
描きながら「ぎゃー面白い」とかつぶやいちゃって、やはりこれに変わるものは他にはないと実感。
指先から筆を通して間接的に色と繋がるのは快感だ。
最高ですね、
絵を描くのが大好きです。



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