Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

ガブリエル・オロスコ展で息をする

2015年03月20日 07時59分11秒 | 日記


「人人展」から「座の会」と
ほぼ3週間にわたる展覧会は無事に終了した。

私、疲れてると思うのだけど
まだそんなにこたえてない。

そのうちガクッとくるのかしら…

展覧会の最中
ぽかぽかと天気の良い日に
友人と3人で東京都現代美術館で開催中の
ガブリエル・オロスコ展* を見に行った。
友人が写真を撮ってくれていた。
(第3室、ベンチレーター/インナー・カット-弧を描く より)

空間の中、まるで無防備に作品を見つめる自分をこの写真で知った。
天井でくるくる回る不思議な作品に気を取られて
ただただ見つめていた。

自分にとって、このぽっかりとした時間は、実はとても望んでいた時間で
「充足」を感じたのだけど
それはこの写真によって
あとから知ったことかもしれない。

*写真を見ることで、2度体験したと思います。
空間の中を実際歩いた体験と
写真によって外から見た体験と。
時間差があるのに、私には一つの記憶になっている。
それは内と外が繋がる体験のよう。
写真はデザイナーの西尾順さん。さすがです!





そして次の部屋にはピンポン台があった。

ガブリエル・オロスコ「ピン=ポンド・テーブル」1998年

このピンポン台は真上から見るとこんな形
要するに4人で遊べるようにできている。

真ん中には池があって
そこに落ちたらアウト。
私、絵描きの友人、知らないカップルの4人で
遊んだ。

楽しかった

こんなふうに笑って遊ぶ時間がほしかったんです。

今は絵描きのくせに、
中学時代テニス部だったというその友人に

「私と同じくらい卓球が下手だ」と言ったら
「合わせてやったんぢゃないか」と怒られた(笑)

私は絵が暗いので
こんなふうに人を楽しくするようなアートに憧れる。
直接的に問題をつきつけない
他者と共に参加して楽しむ時間を作り出す
なんて
私にだってできるんじゃん!





FBでは
別の友人がこんな映画の存在を教えてくれた。

「ザ・トライブ」 http://thetribe.jp/
全編手話でできた映画。
台詞はないけど、彼らの息づかいが声のよう。



*東京都現代美術館 「ガブリエル・オロスコ展-内なる複数のサイクル」 是非!!
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/gabrielorozco.html



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