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12歳9歳7歳の3児自然派の母。

しつけの知恵

2006-09-10 18:31:40 | 教職関係
多湖 輝著「しつけの知恵」
から面白かったので少し紹介しますね。
もちろん全ての内容に迎合するわけではないので共感できる部分だけですが。
目次だけでかなりわかると思います。

○ 「さっさとしなさい」より「いつまでにしなさい」の方が効く。


○ 「人が見ているから」ではなく、「人間はそうしないもの」と教える。
これは、「お店の店員さんに叱られるわよ」という言い方だと、店員が見ていなければ
やってもいいという解釈が出来るし本来の倫理的な感覚では適当な叱り方ではないからです。


○ 子供だからといって、ゲームの「待った」は許さない
子供にとっては遊びが“全生活”なのだから、ゲームを通じてルールを守ることは社会生活を営む最も基本的な原則であるということを学ばせる機会になるというのです。

実際私も児童クラブで子供たちと遊ぶ時、部屋に帰ってお茶を飲む行為は先生に許可を得ないといけないので子供は遊んでいる途中で

「お茶のみに言ってもいい?」

と聞いてきますが、最初それを許していたら誰がゲームをやっているかわからなくなり結局10分も遊びが続かないという状況になってしまいました。
遊ぶ時間も2時間も3時間も遊ぶわけではないのでお茶を飲みにいく場合は
もうゲームは止めてからでないとお茶は飲めないことを伝えました。

すると不思議なもので楽しい瞬間なので飲みには行かずに我慢するのです。
そのように設定したら30分、40分と遊びが続くようになりました。
自分は優しさをモットーにしていましたが、優しさだけでは教育は有害なんだなぁと気づきました。


○ 「お前は頭がいい」といい続けると、本当に頭がよくなる


○ 喧嘩は、手を出さないで口で勝つことを教える


○ 「なぜ」には「もし」で反問してみる
IFで返すのは子供が自分で問題の答えを導き出すのにいい方法です。
児童クラブでも

「人を殴っては駄目!」
といった時案の定

「なぜ?」

と聞かれました。

私「何で殴ってはいけないと思う?」

子供「死ぬから」

私「死にはしない。先生殴られたけど死んでない。何でだと思う?」

子供「傷つくから。」

私「そうだよね。傷つくよね。先生は大きいからそんなに痛くない。でも自分よりちっちゃい子だったら?赤ちゃんだったら?赤ちゃんでも殴るの?
普通の人間は殴らない。」

と以前指導しました。
IFの反問方が説得力があると思いました。

「なぜ人を殺しちゃいけないのか」という質問に教師が答えられない。
という社会問題がありましたが、私からしたらそんなこと答える必要もないような問題です。
人間として、倫理観ある人ならば必ずもっていなければならない感覚です。
正直それを説明する必要があるのか?と私は感じます。
小さい子供に対して道徳の授業を行うならまだしも十代半ばの分別ある年代に
説明する必要は感じません。
それくらいは「なぜ殺しちゃいけないと思う?」と考えさせ、
自分で答えるべき最低限の知識、モラル、人間社会のルールだからです。
著者も言っていましたが全ての事柄、事象を子供に説明する必要はないと言い切っています。
私もそう感じます。
子供にそれは絶対したら駄目!と言って、なぜ駄目なの?と聞いてきても
駄目なものは駄目!
と強く言い聞かせるような断固とした態度で挑まなければならないときもあります。
全てを一から十まで説明して子供に理解させる必要が全てにあるとは私は思いません。
世の中には理不尽なことも多く、否が応でも直面しなければならない辛いことや受け入れざるを得ないことも多いからです。


○ 物語の途中で、時々「お前ならどうする」と聞いてみる
マンディの家では毎晩毎晩眠る時に聞かせる童話が尽きてしまったので、しまいには子供に物語を考えさせていました。
自分で物語を考え、展開させ、自分のお話しを作るのです。
想像力を養うのに適しているし、母親や父親と一緒に物語を作る時間が何よりも大切な宝物になると思います。



○ 用事を言いつける時は一度に二つ以上のことを言う
これは自立させるため、また言われたことしかやらない、言われないと出来ない人間を作らないためだそうです。物事の優先順位や効率的な手順などを考えさせる習慣を学ばせるためだそうです。

と特に興味のあるところを抜粋しました。



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